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観劇日誌: 劇団肋骨蜜柑同好会『草刈事件』

2018年7月29日(日)

台風一過。
暑さが戻ってきましたね。

午前中に図書館から帰ってきて机に向かっていると、ジジジ、とやけに大きな音がしたので、何だろうと顔を上げれば、コイツがいるじゃありませんか。
20180729草刈事件1_convert_20180729153139

逆光ですみませんf^_^;)
フラッシュを使ってみたのですが、濃密で刷毛跡さえ見えそうな夏空には歯が立ちませんでした。

とはいえ、青空と白雲を背景にしたこのシルエット、なかなかイケてるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう

それにしてもね、こんなところで嫁探しもないでしょうに、しかし、これも畑や雑木林をマンションに変えてしまった私たちの罪なのだと思うと、誠に申し訳ないかぎりです。
早く林へ飛んでいけと言ってやりたかったんですが、下手に突っつくとオシッコをかけられるので、せめてもと、鳴きたいだけ鳴かせてやりました。

そして午後は、「ああ、書かなきゃな」と思いながらも、なかなか気が向かずにダラダラと読書に耽ってたんですが、それにも疲れてきたので、(まだ頭の整理ができてませんが)思い切って書き出してみます。

   *   *   *   *   *

去る27日(金)夕刻、同僚より一足先に会社を出て、一路、高田馬場へ。
やって来たのは、こちら。

20180729草刈事件3_convert_20180729153205

高田馬場ラビネスト(かつてのアートボックスホールだそうです)、私は初めての訪問。

この日は、岩井正宣さんが出演される、こちらの舞台を観てきました。

20180729草刈事件5_convert_20180729211516

しむじゃっくPresents 劇団肋骨蜜柑同好会『草刈事件』
脚本・演出:フジタタイセイ
於:高田馬場ラビネスト

<あらすじ>

公演期間中につき、チラシその他の公開情報を基にザックリと…

…のつもりで書き始めたのに、記憶と推測が織り交ざり、いくらかネタバレの危険も

大変恐縮ですが、知りたくない方はご遠慮願いますm(_ _)m

----------------------------------
物語の舞台は、豊かな自然に囲まれた地方都市・田瓶。
この地に縁の作家・清田洞爺を顕彰すべく、孫娘にあたる渡会治子(毛総文芸振興会会長)と地元の毛総新聞(同会運営担当)が立ち上げた<清田洞爺文学賞>も、今年で第7回。

既存の文壇におもねることなく、気鋭の新人を発掘・表彰し、その評価も徐々に高まってきたが、前回、前々回と該当作品を選出できず、行き詰まりの気配も漂う。

と、最終選考会&授賞発表記者会見の直前、関係メディア各社に怪文書が届く
最終候補作の1つ、草刈亜嵐の『境界侵犯』を候補から外せ、さもなくば同作の秘密を暴露するというのだ。

嫌がらせのイタズラか、それとも一大スキャンダルか

しかし、強行される選考会。
詰めかける報道陣。
そして、授賞したのは…、草刈亜嵐『境界侵犯』

波乱の予感とともに、記者会見の開始。
覆面作家・草刈亜嵐がついに姿を現し、喜びの挨拶をする…はずだったが、

現れたのは、<草刈の代理人>を称する占い師・瓦山。
しかも彼女によれば、草刈は清田賞の授賞を拒否するという。

紛糾する記者会見場。

おまけに、
最終候補者の1人、五味川龍太郎が「草刈亜嵐は自分である」と告白し、
と思ったら、
治子の娘(=洞爺のひ孫)にして早熟の天才作家、同賞の選考委員も務める渡会理紗まで「『境界侵犯』は自分が書いた」と言い出し、
しかし、
「はっはっはっ、2人とも草刈亜嵐ではない」とぶった切る瓦山。

3人のまったく相容れない主張に、真実はもはや薮の中。

混乱、狂騒、阿鼻叫喚の会見場。
選考委員から報道陣まで絡まりまぐわり、暴露される事実と激突する思惑。

清田賞はどうなるのか
草刈亜嵐とは何者か
誰が怪文書を送ったのか
誰が『境界侵犯』を書いたのか
いや、そもそも
『境界侵犯』とは…

エゴとエゴとエゴとエゴとエゴと…が暗く深く渦を巻く、スキャンダラスな文芸群像コメディ
----------------------------------

違ってたら、ごめんなさいm(_ _)m

<感想>

ですか〜

まず言えるのは、上記にも一言入れましたけど、本作は黒澤明映画の『羅生門』、つまり芥川龍之介の「薮の中」と「羅生門」を下敷きの1つにしていて、同一の対象について互いに相矛盾する複数の主観的視点から描くことにより、何が真実なのかを分からなくしてしまうという手法がとられています。
これを「内的多元焦点化」って呼ぶそうです。

そのことに気づいた時点で、「あ、こりゃ、結論は出ないかも」と思ったので、会見の終わり方も、まあ、そんな感じかなと。
(岩井さんによると、もう1つ、とある事件を下敷きにしているそうですが、それを書くと完全にネタバレになってしまうので割愛)

それから、呑みの場で聞いたところによると、雑誌の扱いをあえてああしてるってことなんですけど、そうすると『境界侵犯』についてはオチがバレてしまうと思うんですけど(役者さんたちには、そう伝えたんですけど)、そう思うのは私だけですかね。

あと、特徴的だったのは、シェークスピア的って言いますか、すべての登場人物に<見せ場>が与えられていて、順番に長セリフをやるんです。
その順番と展開については、変化球を交えながら、よく工夫されていて、次の展開に移るたびにハッと前のめりになるんですが、いかんせん1人1人が長いので、

「おもしろい」「もういい」「おもしろい」「もういい」…の繰り返し。

結果としては、「長かったな〜」と(笑)。

そして、そして、最も重要なことには、

全体として「おもしろかったなぁ」「よく出来た芝居だったなぁ」という印象なんですが、

いざ観劇日誌を書こうと振り返っても、

…心のなかに、何も残っていない

あれ って感じなんです、マジで。
(だから、書き始められなかったんですが)

実は、映画の『羅生門』を観たときにも、「だから、何」ってのが正直な感想で、上手いとは思ったし観入っちゃったりもしたんですけど、そんなに好きな映画じゃないんですよね。

それはさておき、
この人たちは、何が演りたかったんだろうな。

逆に言うと、私は何が演りたくて、何を観たいんだろうな、と。

そんなこんなを思っているときに、ハッと思い出したのが、当日のチラシに挟まっていた一片の紙切れ。
(上記写真の左端)

一切の説明抜きで、こんなことが書かれていました。
----------------------------------------

人生は歩きまわる影法師
あわれな役者だ
舞台の上でおおげさにみえをきっても
出場が終われば消えてしまう

わめき立てる響きと怒りはすさまじいが
意味はなに一つありはしない
  “Macbeth”(W. Shakespeare)小田島雄志訳
----------------------------------------

つまり、そういうことなのかな

ま、だからと言って、私が何が演りたくて、何を観たいのかという疑問には、何の答えも見つかっていないわけで、やはり考え続けねばならないわけですが。

   *   *   *   *   *

そんな中途半端な気分でスーさん、後藤さんとともに劇場を後にし、大塚で別の芝居を観ていたジャックと合流し、岩井さん率いる役者さんたちともご一緒し、高田馬場の焼きとん屋さんで23時過ぎまで呑み、語り、
20180729草刈事件4_convert_20180729153234

ちょっと遅くなっちゃったなと思いながら店を出ると、呑みに顔を出してくださった女優さんと途中までご一緒できたのは嬉しかったんですが、某私鉄が人身事故で止まっていて、その後、散々な目に遭って帰りましたとさ。


う〜ん、観劇直後の印象は悪くなかったんですが、なんか、辛口の感想になってしまいました。

上手いとは思うけど、好みではない…ってことなのかな

ま、とりあえずm(_ _)m



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