カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

おすすめ絵本25:空のおくりもの

空のおくりもの

2012年8月24日(金)

本日のおすすめはこちら。

◯86空のおくりもの 雲をつむぐ少年のお話文 マイケル・キャッチプール 絵 アリソン・ジェイ 訳 亀井よし子、2012年2月25日、ブロンズ新社、1500円(Cloth from the Clouds, Text by Michael Catchpool, Illustrations by Alison Jay, Gullane Children's Books, 2012)

<あらすじ>

あるところに 雲から 糸をつむいで 布をおる 少年がいました。
丘の上にある 少年のいえには 糸ぐるまと はたおり機があり、
雲がそばをとおると、少年は ことこと ことこと 糸をつむぎます。

かあさんに おそわった 歌を 歌いながら。

くもは 空のおくりもの
すこし もらって
いるだけ つむぎ
いるだけ おります
とんから とん


少年は 朝の雲からつむいだ 金色の糸で マフラーをこしらえました。
少年が 広場へ出かけると 王さまがやってきて、いいました。

「わしにも マフラーをこしらえるのだ」

欲張りな王さまは それから マントやドレスも作るよう 少年に命令しました。

王さま この布を たくさん おるのは よくありません
王の命令が きけんのか!

少年が糸をつむぐたび 雲がどんどん減っていって とうとう一つの雲もなくなってしまいました。
雲がないので 雨も降りません。
人々は 困ってしまいました。

それを見ていたお姫さまは 夜中にこっそりお城を抜け出し
マフラーやマントやドレスを 少年のもとに 届けました。

もう もとには もどらないのかしら?
だいじょうぶ もどせます

翌朝 王さまが めをさますと マントもドレスも みつかりません。
外を見ると 雨がふって 村人たちが よろこんでいました。

<感想など> 

物語
あるところに 雲から 糸をつむいで 布をおる 少年がいました。

はい、勝負あった。

最初の1行で「これはだ」と思いました。
よい作品には、やはり、よいアイデアが必要ですね。

その後の展開も、オーソドックスといえばオーソドックスですが、半面、ムダなく、無理なく、名手による‘こなれた’物語という印象を受けました。


このバリバリッと割れているような絵。

カバー袖の説明よると、

厚手の紙にアルキド樹脂を塗装し、その上にクラッキングワニスをかけて細かいひび割れをつくる


だそうで、さっぱりわかりませんが、きっと表面がバリバリ割れる(クラック)ようなワニスをかけているということでしょうね(まんまやん)。

メルヘンチックなテイスト、簡潔な構図、でも細部にこだわっていたり、全体として、よく洗練され、計算された、まさに「現代の寓話」にふさわしい雰囲気を備えています。



くもは 空のおくりもの
すこし もらって
いるだけ つむぎ
いるだけ おります
とんから とん


徹底してムダのない、削ぎ落とされた言葉。
日本語として心地よい音のリズム。

見事だなぁと思って、じゃあ、原文はどうなっているのだろうと探してみたのですが、とりあえず見つけられませんでした。

宿題にしておきます。

<おまけ>
あ、言うまでもありませんが、このお話、もちろん、
省エネルギー・省資源で、自然と共生することの大切さを
分かりやすく伝えるものです。


読み返すにつけ、見返すにつけ、(嫌みでない程度に)手際がよく、細部まで検討されていて、上質な作品だなぁと思います。
スポンサーサイト

コメント

BGM:カモメが空を by 加橋かつみ

しかと読ませていただいております…と前置きしまして。

空の贈り物。
恥ずかしながら、わたしは、まずウルトラマンを思い出しました。
空から落ちてくるので、怪獣にそんな名前がついたといいます。


さて。
「読み聞かせ」。
特別に、いい言葉だとは感じませんが、
何の問題もない言い回しとわたしは思います。

しかし、近年そうではなくなっているようです。「(読み)聞かせ」が“上から”と感じるらしく、
「読み語り」と言い換えるむきがあります。

個人的には「(読み)語り」だと、聞き手の存在が消えてしまい、
読み手だけで完結してしまう、
悪く言えば、読む側の都合や、自己中っぽさすら感じます…。

人前で話す者の端くれ、読み聞かせにも関心はあります。


おばけのてんぷら
ねずみくんのチョッキ
ぼくをさがしに
加古里子(誤字ご容赦)
ももんちゃん
…絵本というと思い出すあれこれ。

とりとめなくてすみません。
2012-08-26 20:45 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

読み語り

緑青さん、いつもコメント、ありがとうございます。
あれこれコメントしたくなるポイントぎっしりですが、一つだけ。

全然知らなかったのですが、たしかに「読み語り」って使われてますね。

でも、「上から」がNG、という理由で言い換えるのは、大人と子供の上下関係をきちんと築けない、だらしのない親みたいで、私はイヤですねぇ。

少なくとも、字句どおりに理解するなら、「読み聞かせ」に代替する言葉とは思えないのですが。

例えば、
「読み聞かせ」は、A read a book to B(s).
「読み語り」は、A read a book and talk with B(s).  ですかねぇ。
もしくは、A and B(s) read a book together, and talk about ***(some topics).
あるいは、A read a book like talking. ??

最後のはともかくとして、できれば、「読み聞かせ」に付随する行為(感想を言い合ったり、一部の台詞を子供が読んでみたり)までを自覚的に含んだ言葉として「読み語り」が使われるなら、まぁ、建設的かなぁと思います。

一方が他方に代替されたり駆逐されたりするのではなく、包摂関係にある言葉として併存してくれたらいいんですけど…。
2012-08-27 01:43 | 本間宗南 #- | URL [ 編集 ]

お客様のお名前様をお書きいただいても大丈夫でしょうか。

お返事ありがとうございます。

地元の新聞では、イベント名に「読み語り」とついていても、
記事の見出しは必ずと言っていいほど
「読み聞かせ」になっています。

…つまり、そういうことなのでしょうね。
2012-09-08 19:12 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sounanh.blog.fc2.com/tb.php/96-e8413237

 | ホーム |  page top