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観劇日誌:楽天団 『ハムレットマシーン』

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2018年4月22日(日)

さあ、(予定では)4月最後の観劇日誌をなんとか今日中にupしたいと思いますが、仕上げられるか…。

っていうか、あまりに長く書くから1本の感想に1週間以上かかってしまうわけで、もっと軽〜く書けばいいんですよねf^_^;)

   *   *   *   *   *

先日、サイマルさんの『ハムレットマシーン』を観ましたが、その翌週11日(水)には同フェスに参加されているYUKIさんが出演される、こちらの舞台を観てきました。

楽天団 『ハムレットマシーン』
原作:ハイナー・ミュラー
構成・演出:長堀博士
於:d-倉庫(日暮里)

またもやネタバレ必至  ご注意をm(_ _)m

       *   *   *

列車から降り立った一人の男。
「劇団の方ですか」と話しかけてきた女に強引に連れられ、寂れた劇場の舞台(私の勝手な想像)へ。

プリンタから吐き出され、乱れ散る脚本。

その1枚を拾い上げ、ト書きを読む女、

現れては消える女優たちとともに、
『ハムレットマシーン』を演じる男、

彼の名は、ハムレット(たぶん)。

もう1段階、メタな仕掛けが用意されているんですが、あまり興味を惹かれなかったので割愛。

       *   *   *

前回同様に演出ノートも参考にしますと…、

デンマーク王子ハムレットを単なる一俳優(かつてハムレットであった男、しかし今はハムレットであることをやめてしまった男)に貶めることで時代を超越させ、とある時代の、とある場所に降り立たせる、という趣向かと。

演出家の長堀氏は、これを、死に損ねて「現代まで生き残」った「アフターハムレットの物語」と読み解きます。

       *   *   *

この長堀氏の「演出ノート」を読んで、けっこう、似たようなことを考えてるな〜、というのが最初の印象でした。

『自伝』を読むと、ハイナー・ミュラー自身は、当時の東欧(とくにハンガリー、ブルガリア、そして東ドイツ)の政治状況を『ハムレット』に投影すること…すなわち、権力闘争に敗れ、処刑(粛正)された男の息子の物語として『ハムレット』を再構築しようとしていたらしいんですが、それこそ当時の政治状況のなかでそんなことができるわけもなく、

そのうちストーリーが解体され、対話が消失し、彼曰く「干し首」のごとく残ったものが、この『ハムレットマシーン』(以下、『HM』)だったようです。

ならば、ここから新たな『ハムレット』を再構築したい…

多少なりとも物語を書く者なら、ついつい夢想してしまうと思うんですよね。

だから、長堀氏の「最初、…ハムレットマシーンのテキストを使わずに、シェイクスピアのハムレットを上演し…」というのは、発想の方向としては、けっこう共感するものがあるんです。
(もっとも、彼は「稽古に入ってすぐボツに」したそうですが)

       *   *   *

ただし、好き勝手に再構築するなら『HM』は不要なわけで、その精神や感性、視角は少しでも吸収したい。

となると、ポイントがいくつかあって(まだ、整理できてないんですが)…、

少なくとも、第1に、やはり政治的な社会状況への視線を無視するわけにはいかないと思うんです。

この点、サイマルの赤井さんは、オースターの『最後の物たちの国で』を持ち出すことで、絶望と暴力と無秩序の国を登場させ、その最後に1945年8月の日本を重ねました(たぶん、ですが)。

現代の日本に生きる私が『HM』から新たな物語を構築するとなれば、やはり現代日本の政治状況を私なりに受け止め、提示するくらいの野心がなければダメだと思ってます。
(具体的な時代・場所の設定はいくらでも変えていいと思うんですが、そこに現代日本を重ねるべき、という意味です)

そして第2に、その状況の下で、

たとえば、「敵」とは何か…ハムレットは何と闘わねばならないのか、とか、

たとえば、「罪」とは何か…ガートルードなり、オフィーリアなり、いかなる罪を背負っているのか、彼女たちは何ゆえに罪深い存在なのか、とか、

社会的、あるいは内省的な課題それぞれに自分なりの答えを持たないと、物語が成立しないだろうな…、

なんて考えて、

でも、もちろん、そんな見識も意見も持ち合わせていない私としては、「遠い未来の目標」とせざるをえません(笑)。

       *   *   *

で、自分のことを棚に上げつつ、そんな気分だけを胸に今回の上演を(あくまで私の関心から)振り返ってみると、

登場人物が背負っている問題(ここは女優たちが担っていますが)が、あまりに「私」的領域における「個」人的問題すぎて、

う〜ん、世界が「閉じて」るな〜。

と思ってしまいました。

       *   *   *

というわけで、観劇後、YUKIさん&その超美人なご友人2人と呑みに行って、いきなり感想を聞かれたときには、つい、

え〜と、中くらい、おもしろかったです。

と答えてしまいました(笑)。

   *   *   *   *   *

おっと、そろそろ風呂を沸かさなければなりません。

なんて、どーにでもなる言い訳をして、中途半端ではありますが、感想を切り上げたいと思いますm(_ _)m


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