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観劇日誌:劇団じゃけん演技発表会『星の王子さま』

2018年3月17日(土)

いやあ〜

昨日、峠を越えました

厳しかった〜(>_<;)
今の会社に入って以来、2番目くらいの危なさでしたね(笑)。
どれくらい忙しかったかというと、自室の月めくりカレンダーを、たった今めくって3月にしたくらい。
(分かりにくい

同時並行で抱えていた7点の仕事、どれもが「う〜、あと1週間、足りない」って状況だったんですが、1点だけ諸事情により2週間遅らせることになって――なので、あと2週間は引き続き緊張の日々ですがf^_^;)――残りの6点は期日どおり間に合わせましたっ…と、最後の1点にケリをつけたのが昨夕16時。

それもこれも、関係各位のご尽力の賜物です、マジでm(_ _)m
自分で「成し遂げた」というよりは、「成し遂げさせてもらった」感たっぷりですね。

で、この週末は仕事をしないことに決めて、ずっと書きかけになっていた記事でも仕上げようかな、というのが本日のお話。

   *   *   *   *   *

20180222星の王子さま1_convert_20180228234651

劇団じゃけん演技発表会『Moment』
テキスト:『星の王子さま』
(サン=テグジュペリ 作、内藤濯 訳、岩波書店)
於:RAFT(中野坂上)

舞台を観たのが2月22日(木)ですから、かれこれ3週間が経ち、記憶も不鮮明になっているんですが、ま、何とかf^_^;)

もともとは、菜月さんから「マリモ君の舞台、観に行きましょ」と誘われ、鼻の下を伸ばして予約したんですが、肝心の菜月さんがインフルエンザに倒れ、結局、いつもの野郎4人組が集結。

で、サブタイトルに、「テキストを用いてのクラウンと感応を研究課題とする習作劇」とあって、どんなふうかな、と思ってたんですが、わりと『星の王子さま』に忠実に展開されてました。

で、ですね、マリモ君が「ぼく」(つまり、飛行機の操縦士)役だったのですが…、


これが、良かったんですよぉ


…って、終演後に中野坂上駅前の居酒屋で言ったら、

え〜〜〜〜〜
いやいやいや
あははははは

と、野郎3人全員から全否定されたんですが(笑)、

いや、私はいいと思ったな。

       *   *   *

しかし、なんで「いい」って思ったんだろうなってのは、私も不思議に思って(笑)、ウチにある『星の王子さま』を読み直してみたんですよ。

20180222じゃけん星の王子さま_convert_20180316231724

左のコレは凄いですよ。
なんと、岩波少年文庫。
内藤濯の訳が、本当に胸に染み入ります。

これ、嫁さんが母親からもらったもので、末尾には義母の字で買った日付と書店が書かれています。
昔からマメな方だったんですね。

右側は親戚が娘にくれたもの。
かなりの抄訳になっていて、訳者の池澤夏樹がその理由について「あとがき」で念入りな言い訳を書いています。
いきなり内藤訳と出くわして『星の王子さま』を拒絶してしまわないよう、小さいうちは池澤訳で親しみ、成長してから、あらためて内藤訳に接しなさいと。

その言い訳、分からなくもありません。
私も、小さい頃は、「何や、コレ」と思ってましたから(笑)。

       *   *   *

で、何となく思い出されてきたのは、この作品の主人公は、(私の視点からすると)王子さまじゃなくって、「ぼく」つまり操縦士なんですよね。
少なくとも、私は操縦士の目線で読んでいて、だから、私にとって、これは決して「星の王子さまが地球に降りてきた話」ではなく、「飛行機のパイロットが砂漠で不思議な少年と出会った物語」なんです。

たぶん、だから私は、無意識のうちに、王子さまを演じる女優さんにではなく、マリモ君が演じるところの操縦士に感情移入をし、彼の目線で王子さまと出会い、物語に入っていったんだと思います。

じゃ、その「ぼく」ってのはどんな存在かというと――私の個人的な解釈かもしれませんが――現実社会、とくに大人社会に違和感を感じていて、うまく馴染めないんだと思うんです。

社会に対する違和感、あるいは社会からの疎外感。

だから、飛行機に乗って、千マイル四方に誰もいない砂漠の真ん中に落ちるというのは、(作者の実体験に基づくとも言われますが)物語的には、現実からの脱出であり、異界への遁走だと思うんですよね。

そして、王子さまと出会う。
これは、ひとときの安息と自らの浄化、
そして成長の儀式であり、
自分にとって大切なもの/ことを再確認したうえで、
また難しい大人社会と折り合いをつけて生きていくため、現実世界に帰っていくんですね。

そんな「ぼく」だからこそ、王子さまに会えたのであり、また会わなければならなかったのであり、
そして、王子さまと話ができるのも、王子さまを愛おしく思えるのも、
王子さまが「ぼく」の分身だからだと思うんですよ。

       *   *   *

で、それとマリモ君とが、どう関係しているのかというと、
マリモ君演じる操縦士は、明らかに人々と馴染めてないというか、不自然で不器用な存在なんですよね。

こう書くと、皆さんは、

「それって、役者・マリモ君が、舞台に馴染めてないだけじゃないの」なんて思うかもしれませんが…、

いや、そうかもしれませんが…(笑)、

そんなの、観客からは分からないし、分かる必要もないじゃないですか。

あの操縦士は、明らかに「闖入者」然と登場し、場にふさわしくない存在で、
しかし、あの舌足らずな王子さまによって care されていた…

私には、そう見えました。

       *   *   *

う〜む。

ここまで書いてみて、なんだか、これは私の心象風景のような気もしてきました(笑)。

マリモ君の目を通して私が見ていたのは、
今の私が見たいものであって、
あの王子さまを見て「さすがに、ラリルレロが言えてなさすぎなんだけど…」と苦笑しつつも care されていたのは、ほかでもない私自身だったか

ま、ともかくも、
人が芝居を観て癒されるなら、それが芝居の役割だと思えばいいだけだし、
役者の身体を通して観客が見たいものを見られたのなら、
これ、役者冥利に尽きるというもの。

というわけで、ま、よかったんじゃないかなと。

       *   *   *

そんなこんなで、私たちが呑んでいるところへ、難波さんと大前さん、遅れてマリモ君も顔を出してくれて、賑やかに飲み食い話すことができました。

お疲れのところ、ありがとうございましたm(_ _)m
(記事が長くなっちゃったので、食べた料理の写真は割愛)

次のじゃけんさんの舞台は7月。
なんと、前回で味をしめちゃった「あのコンビ」が再登場するとか(笑)。

いろんな意味で、楽しみにしております


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