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おすすめ絵本22:おかあちゃんがつくったる

おかあちゃんがつくったる

2012年8月1日(水)

あっ   という間に7月が終わってしまいました。

我が人生、最速だったような気がします。

この分では、8月も…なんて、めげてる暇はありませんね。
こっちも負けずに突っ走りましょう

でもって、今週のおすすめは、こちら。

◎85おかあちゃんがつくったる長谷川義史、2012年4月26日、講談社、1500円

なんか、すごい本、読んじゃったなぁ、という気分になりました。

<あらすじ>

主人公「ぼく」は小学3年生。
おとうちゃんがなくなり、おかあちゃんと、ねえちゃんとの3人暮らし(+ねこ)。
でも、みんな元気。

おかあちゃんは、ミシンの仕事をしています。

おかあちゃん、ジーパン 買うてえな。
そんなん 買わんでも おかあちゃん ミシンで つくったるわ。

おかあちゃんは、剣道の袴の布でジーパンを作ってくれた。
けど、ちょっと変。

友達が笑う。
ジーパンのようで ジーパンでない ベンベン

次は体操服。ワイシャツみたいなツルツルの生地。
やっぱり、ちょっと変。

友達が笑う。
体操服のようで 体操服でない ベンベン

今度の日曜日は父親参観日。

おかあちゃんが いったるわ。
こんでも ええわ。
きにせんで ええ。
はずかしいわ。
いったるて。おとうちゃんの かわりや。

ぼく、おとうちゃんに きてほしいねん。
おかあちゃん ミシンでなんでも つくれるんやったら
おとうちゃん つくってえな。



なぜ、そんなことを言ったんだろう。


ごめんな、
おかあちゃんの ミシンでも
おとうちゃんは つくられへんわ。



ごはんが、砂の味になる。


そして、日曜日。
ぼくは、後ろを見て、息が止まった…

<感想など>

ラストシーン、おかあちゃんは、僕の後ろにやってきて、耳元で囁きます。
その一言で、

うわ、この本、すごいわ。

と思いました。

POWER TO THE PEOPLE

って感じです。

私の母親も、ミシンの内職をしていました。
昔の話でもあり、ド田舎の話でもあり、「お勤めに出ている」既婚女性があまりいなかった頃。
専業主婦といっても、家事育児だけをやっている人はまれで、みんな何かしら内職をしていました。

裁縫が得意で、かつてはスカートのポケットなどにつける刺繍を縫っていたこともありました。
昔は全部、手で縫っていたんですよね。
1日に何十個も縫っていました。

しかし、機械化されて、刺繍の仕事はなくなりました。

それから、肩パッドを作ったりもしていました。
地元の縫製会社からデッカい業務用のミシンを借りて、
1日に何百個も肩バッドを作っていました。

しかし、会社が中国に移転して、肩パッドの仕事もなくなりました。

現在は、シルバー人材に登録して、チョコチョコと仕事をしています。

「ぼく」と同様、私もいろんなものをミシンで作ってもらいました。
特に貧しかったというわけではなく、自前で作ることが当たり前だった時代、当たり前だった社会。

そのなかで、よく覚えているものを一つ。

中学でバスケット部に入り、憧れのバスケットシューズを(かなりねだって)買ってもらいました。
それまで履いていた布のシューズから、いよいよ革のシューズに大出世。
でもって、シューズを買った以上、シューズケースも必要です。

が、1万円もする革のシューズに目を丸くした父親の一言。

ぜいたく さしたら あかん。

その一言で、シューズケースは取り消し。
そこで、母親がミシンでシューズケースを作ってくれました。

いま思い出しても、何の生地だか分からない、分厚くて、ゴテゴテした、茶色っぽいその生地で、母親は巾着袋を作るようにシューズケースを作ってくれました。
(ケースじゃないよな。袋だもん。)

私は、恥ずかしくって、恥ずかしくって、恥ずかしくって、たまりませんでしたが、作ってもらっちゃった以上は使わないわけにもいかず、また実際、袋がないと困るので、何となく使っていました。

そして、何となく、慣れていきました。
私も、チームメートたちも。

そんなことが、わりかし、当たり前にあった時代/社会のお話。


*なお、この本を読んで、その登場人物からにじみ出るパワーにショックを受けたので、(絵のみ担当のものも含めて)長谷川氏の作品をあれこれ渉猟してみました。
 どれも良い味を出していると思いますが、私はこの作品が一番好きです。


以上。


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コメント

BGM:かわいいひと by ウルフルズ

こんばんは。
お叱りを受けそうですが…と前置きしまして。

裁縫のできる女性に魅力を感じます。

料理は上手でも、縫い物ができない人は多いですね。
炊事なんか、下手でもいいんです。
なんなら、自分でやります。
お裁縫は…わたしよりも巧い人が身近にいてほしいですなあ。

一昨年まで10年間、一人暮らしをしていました。
必要に迫られて、あれこれと縫い物をしなくちゃならない時が、何度となくありました。
巧くないですが、できなくはないので、
全て自分でやっていました。
今は、難しかったり、面倒なものは、母に頼んでいます。

わたしの母は、ミシンは使わないのですが、
縫い物に編み物にと勤しみ、
幼い頃から色々な物を作ってもらいました。

今から30年くらい前は、うちに限らず、
“手作り”が当たり前で、既製品とうまいこと共存していたように思います。

“新品の”雑巾が店で売られているのを見ると、
いまだに変な感じがします。

裁縫のできる女性…マザコンゆえではない、と思いたいですなあ。
2012-08-05 22:06 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

あ、そっか

きょうび、「母は裁縫が上手かった」などと言おうものなら、現代女性から反発を受ける可能性があるわけですな。

ま、言いたいことの主眼は、まさに

> 今から30年くらい前は、うちに限らず、
> “手作り”が当たり前で、

ってことでして、必ずしも「金がないから自分で作る」というばかりではなく、「自前で作れるものは、自前で作る」ことが、自然だったんですよね。

あ、ちなみに、「かわいいひと」「しあわせですか」「バンザイ〜好きでよかった」などは、今は懐かしい、私の数少ないカラオケ・レパートリーですな。
2012-08-07 01:51 | 本間宗南 #- | URL [ 編集 ]

BGV:由利徹先生のお婆さん(エア縫い物)

おはようございます。

裁縫。いわゆる縫い物ができれば十分なわけで、
仕立屋になる必要はないのでありましてね。

もちろん、それほどまでにできちゃうのは、素晴らしいことだと思います。

ふと思い出しました。
就業時間中に背広のボタンがとれてしまって。
ほかにやらなけりゃならないことがあったし、
わたしより巧いだろうと思って、
総務の女性にお願いしたら、苦手だと言われて、
裁縫セットを渡された(だけ)だったことを…。
業務というよりは、個人的なお願いなので、
後でお礼をする気でいたんだけどなあ…。


自炊も同じで、料理屋になる必要はないのでして。

毎日凝ろうとするから、きつくなる。
残り物を食う日や、できあいを買う日があったっていいはず…。

偉そうなことを言うわたしは、
生活時間(朝早くて夜遅い)と家庭の動きが一致しないので、
自宅住まいでありながら、完全外食です。
2012-08-13 06:13 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

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