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読書記録:三島由紀夫『近代能楽集』

近代能楽集_convert_20160530061800

2016年5月30日(月)

ま、今さらと言えば今さらなんですが、その辺は恥ずかしげもなくf^_^;)

三島由紀夫『近代能楽集』 新潮文庫、1968年、490円

私の三島歴というと、ほぼ高校時代です。
中学から高校にかけて川端を集中的に読んでいて、その続きで三島に流れた…って感じでした。
ただ、その頃は小説一辺倒で戯曲にはほとんど関心がなかったので、コレは読んでなかったんですよね。
そもそも、能楽を知らないし。

で、川端ほどは熱中できず、有名な作品をあらかた読んだところで「も、いっか」って気分になって、以降はぱったり。

じゃ、なんで今頃って話なんですが、
このところ(毎度、タネ本探しのために)読んでいた本いくつかで、ちょこちょこ言及されてたんですよね、『近代能楽集』が。

それはもちろん、この作品がその後のあっちゃこっちゃに影響を与えているからなんですが、それが立て続けに私の目に飛び込んできたってことは、そろそろ私も勉強する時期なのかもしれないなと。

これも、符合かな。

と思ったわけですね。

       *   *   *

で、読んだ感想。



無理っ

真似できる気がしない(ToT)
(当たり前だっ

いや、そうなんですけど、ほら、あれ、一部だけパクるとか、コード進行だけ真似て違うメロディをのせるとか、参考の仕方もいろいろあるわけですよ。

でもね、難しいんだな〜。

これも当たり前なんですけど、三島って、謡曲周辺をものすごく勉強していて、厳選に厳選を重ねて、この数編(本書収録は8編)を書いてるんですよね。
すなわち、「能楽の自由な空間と時間の処理や、露な形而上学的主題などを、そのまま現代に生かすために、シテュエーションのほうを現代化」するっていう目的に適うテーマや構成をもった作品を選んで、それらを生かすように、現代設定の上に乗っけてるってことです。

というてことは、それをちゃんと理解しようとしたら、これらの原作はもちろん、「そうじゃない」作品も相当読み込んで、三島が何を選んで何を選ばなかったのか、どこを活かしてどこを捨てたのか、それぞれ比較してみないといけないわけですが…、

私にそんな素養は無いっ
(断言っ)

幸い、ドナルド・キーン氏が短いながらも要を得た「解説」を付してくれているので、勘どころや今後の勉強の手がかりくらいは何となくつかめるんですが、

いやいや、彼我の差は大きいですな(今頃:笑)。

わずかながらに感じたことを記せば、
時間や空間に対して、自分が無意識のうちに自分に課している制約を、もっと意識すること。
 これは唐十郎氏の作品を読んでいるときにも感じることなので、いくらか吸収できそう。
そして、
目の前の問題・関心に拘泥しているときに、より普遍的な主題まで到達するよう、ググッとリーチを伸ばすよう心がけること。
 これは先日、『オマールの壁』の感想を書いているときにも思ったことですが。

とにかく、それぞれ相応しい時期というものがあって、今の私がこういうことを吸収する時期なんだろうなと思います。

       *   *   *

というわけで、まったくムダではなかったと。
お経だって、絵画だって、写そう、真似しようとすることで、その作品をより深く理解できるわけですから。
(お、負け惜しみか:笑)

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