カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

映画鑑賞:『オマールの壁』

20160514オマールの壁_convert_20160514231032

2016年5月14日(土)

本日は、
午前中に嫁さんの運転練習を兼ねた家族ドライブ。
(毎週恒例のヤツです。500km走破まで、もう少し)
午後から役所に出かけ、ようやっと毎ナンバー手続き完了。
(いろいろ反発ありましたからね、役所のほうも万全の体制、こちらも準備万端で臨んだので、ものの10分で終わりました)
そこから新宿に出て、紀伊國屋本店で書籍購入(仕事関係&趣味)。
(あ、紀伊國屋と言えば、新宿南店が今夏の閉店を発表しましたね(6階洋書系のみ営業予定)。業界ではずいぶん前から情報が流れ、衝撃が走ったんですが、もうこの趨勢は止められないんでしょうかね)
その後、喫茶店に居座って『宇田川心中』(小林恭二著、戯曲版のほう)を読了。

でもって、18:30になったところで新宿文化ビルに向かい、観てきた映画がこちら。

『オマールの壁』
ハニ・アブ=アサド監督
2013年、パレスチナ
於:シネマート新宿

       *   *   *

いえね、少し前に別の映画を見ようと思って、渋谷のアップリンクに行ったら、その日のチケットが売り切れになっていて、すごすごと引き返したんですが、そのときにこの映画のチラシを見かけて、ちょっと気になってたんですよ。

で、封切りになったら観に行こうと思いながら、なかなか時間を作れず、そうしているうちに公開劇場が転々と移り変わり、本日からは三丁目の文化ビルに入っているシネマート新宿での上演(ロードショウのみ)です。

こんな300人も入る劇場でやって、お客が入るのかしらん…と思っていたら、案の定、ガラガラでした。

       *   *   *

で、感想なんですけど…





絶望、です。

銃声で始まり、銃声で終わるこの映画には、

砂一粒ほどの希望もありません。

ただ、憎悪と絶望の連鎖があるだけ。


エンドクレジットが無音のなかで流れている間、

客席からは乾いた咳が二つ三つ…のみ。

身じろぎ一つできない空気が、劇場を満たしていました。

       *   *   *

嗚呼、予想をはるかに超えて、しんどい映画を観てしまった。

帰宅途上の電車内でもずっと反芻していたんですが…、

やはり「絶望」という言葉しか浮かびませんでした。



でも、観るべき映画だと思います。

   *   *   *   *   *

一夜明け、パンフをゆっくり読んでみての追記:

ハニ・アブ=アサド監督の言葉より------------------------
私が重点を置いているのは、面白くて力強い映画を作ることであり、優れた物語とは何かを常に考えている。偉大な映画とは、時代や場所を超越した動機を持つ登場人物が上手く描かれている作品だ。もし私の映画が、何かを理解する手助けになっているとしても、それは副産物にすぎない。…登場人物の持つ人間的側面こそが物語を駆動させる原動力だ。パレスチナ問題について語ることほど称賛・批判される事柄はないが、それらは政治的なもので本来の芸術に対する批評ではない。
------------------------

昨日、この文章を読んだときは、「『芸術』って言われてもなぁ、これ『政治』そのものだし…」って思ってたんですよ。
登場人物たちが与えられている状況自体のすさまじさに、私が打ちのめされていたんだと思います。

でも、今朝がた…、

ワリード・ズエイター(イスラエル側の捜査官役、兼本作プロデューサー)の言葉より------------------------
…とても普遍的で古典的な物語だと思いました。私は演劇出身なので、愛と悲劇、争いや障壁といった要素が、シェークスピア的に感じました。
------------------------

という文章を読んで、

あ、ホントだ

って思ったんですよね。
そしたら、いろんなシーンがフラッシュバックみたいにバババッと頭に浮かんで、上記のアブ=アサド監督の言葉も、すごくしっくりきたんですよ。

そっか、パレスチナの映画ってだけじゃない、人間の映画だ」って。

そんな気分でパンフを読み返していたら、目にとまった言葉をもう一つ。

ハニ・アブ=アサド監督の言葉より------------------------
私は、人間を単に糾弾あるいは擁護する映画を作る気はない。…自由の戦士だけでなく、その登場人物についても、私が興味を持っているのは人間的な側面だ。われわれを人間たらしめているのは、性格上の弱点でもある。…外からは完璧に見えても、内面は不完全で欠点がある。映画監督である私の仕事は、それに誠実に焦点を当て、白黒つけずにグレーに描くことだ。
------------------------


以上です。
いつまで上映されてるか分かりませんし、DVD化されるかどうかも怪しいので、興味のある方は、ぜひお早めに。



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sounanh.blog.fc2.com/tb.php/703-ff037cfd

 | ホーム |  page top