カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

おすすめ絵本92:あざみ姫

あざみ姫_convert_20160313162752

2016年3月21日(月)

前回、チラッと書きましたが、このコーナーを始めてから読破した絵本数が900冊を超えたんですよ。

で、振り返ってみると、そもそもこのコーナーは「絵本を1000冊読んで、自分でも1冊くらい作ってみよ〜[emoji:e-2]」という(か、1000冊も読めば、1作くらい書(描)けるんじゃな〜い的な、安直な発想の)企画だったわけです。

でもって、このところ1か月あたり15〜20冊ペースで読んでいるので…、

あと半年ほどで1000冊に到達しちゃいますよ〜(T0T)/

というわけで、向こう半年くらいの間に、1作、書(描)きます 

…と宣言して、自分にプレッシャーかけてみます(笑)。

そう言いつつ、あちらで1本、こちらで1本、脚本を書く約束をしていたような…

ま、たくさん目標を掲げておけば、どれかは実現できるんじゃないかとf^_^;)
(いつも、こればっか)

   *   *   *   *   *

では、今回のお勧め作品を紹介します。

◯901『あざみ姫』ヴィヴィアン・フレンチ/文 エリザベス・ハーバー/絵 中川千尋/訳、2000年2月29日、徳間書店、1600円(The Thistle Princess, text by Vivian French, illustrations by Elizabeth Harbour, Walker Books 1998)

<あらすじ>

ちょっと長くてすみませんm(_ _)m

       *   *   *

むかしむかし、ある国に王様とお妃様がいました。

「お妃様は、なぜ泣いていらっしゃるのかしら」お城の庭園のバラが囁きました。
「王様は、なにゆえ、ため息をつかれるのだろう」ヤナギも首を振りました。
「なぜでしょうねえ」ユリも、ケシも、ヒナギクも呟きました。

「おばかさんばっかり。何にもわかっちゃいない。」
ヤナギの足元でひっそり咲いていたアザミが、ふんと笑いました。
「お2人は、赤ちゃんが欲しいのよ。かわいい子どもが欲しいの。」

でも、みんなは聞こえないふりをしました。
相手は、雑草のアザミですから。

       *   *   *

「何もできんのう。何も…」

ある星の夜、ヤナギたちの嘆きとため息を聞いて、アザミはもう、我慢できなくなりました。
「やなぎのおじいさん、とびきり上等のゆりかごを編んで
雑草ごときに指図され、ヤナギは怒りに震えましたが、王様とお妃様のためならば仕方ありません。

ヤナギはゆりかごを編みました。
バラたちは、その上に花びらをまきました。

すると、アザミは痛みをこらえて根っごを地面から引き抜き、ゆりかごに身を横たえました。
「やるべきことは、やらなくちゃね」
そう言って、アザミはくったり枯れていきました。

       *   *   *

あくる朝、ゆりかごのなかには、女の子の赤ちゃんが泣いていました。
王様とお妃様は大喜び。
「せっかく願いが叶ったのですから、この子を大切に育てましょう。決して危ない目に遭わせないように」
王様は、庭の周りに柵をめぐらせました。
お姫様は悲しそうに泣きましたが、2人は気づきません。

でも、子どもたちは柵をすり抜け、お姫様のために歌ったり踊ったり。
お姫様は手を叩いて喜びました。

       *   *   *

お姫様は美しい少女に育ちました。
「この子は私たちの喜び。悪者が近づかないようにしなければ」
王様は、柵を取り壊し、高い塀と鉄の門をこしらえました。
「だめよ、だめよ」
お姫様は叫びましたが、王様は耳を貸しません。

でも、子どもたちは塀を乗り越え、お姫様と追いかけっこやかくれんぼ。
お姫様は、朝から晩まで遊びました。

       *   *   *

お姫様は美しい娘になりました。
「大切な娘が風邪でもうつされては困ります。すべての災いを遠ざけましょう」
王様は、いっそう高い塀を築かせ、その上には鉄の矢を並べました。

子どもたちは塀をよじ登ろうとしましたが、いくらなんでも高すぎました。
お姫様は銀の涙を流しました。

       *   *   *

「許せん、この美しい庭に雑草とは
ある日、アザミを見つけた王様は、怒って庭師に引き抜かせました。
しかし、アザミは次々に生えてきて、庭を埋め尽くしていきます。

子どもたちが、門の外から叫びました。
「中に入れてよ アザミを抜いてあげるから」
王様が門を開けると、子どもたちは踊りながら入ってきて、庭中をかけまわりました。

お城の庭に、子どもたちの笑い声が溢れました。

ケシの花壇でアザミを抜こうとしていた男の子が、つと転びました。
お妃様が抱き起こしてあげると、男の子は「ありがとう」と言ってお妃様にキスをしました。

お妃様は涙を流しました。
「こんな子どもたちを追い払っていたなんて」
王様も首を振りました。
「この子たちも姫と同じ。みな王国の子どもなのだ」

子どもたちは、王様とお妃様を囲んで、くるくる回りました。

       *   *   *

その姿を見届けて、お姫様は呟きました。

「ああ、やっと…」

そして…

<感想など>

あらすじが長くなったので、感想は短めに。

お姫様、子どもたち、王様とお妃様…誰の目線で読むかによって、意味合いも変わってきますが、親の立場から読むと身につまされます。

大切なものを、大切に思うあまり、大切なことを見失ってしまう、というお話。

ちなみに、作者のヴィヴィアン・フレンチには、同様のテーマをよりストレートに、爽やかに、瑞々しく描いたこちらの作品もあります。

◯754『世界でいちばんすばらしいもの』ヴィヴィアン・フレンチ/文 アンジェラ・バレット/絵、石井睦美/訳、2015年5月20日、BL出版、1600円(The Most Wonderful Thing in the World, text by Vivian French, illustrations by Angela Barrett, Walker Books, 2015)

あわせて読んでみてください。

おしまいm(_ _)m


今日はこれから、ある友人のお墓参りに行ってきます…。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sounanh.blog.fc2.com/tb.php/677-1a956add

 | ホーム |  page top