カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

読書記録:村上春樹『職業としての小説家』

20151023村上職業小説家_convert_20151023234712

2015年10月24日(土)

いやぁ、忙しい1週間でした。
へばった〜(>_<;)

で、書こうと思っていながら、なかなか書けなかったこの本のことを(もう短くていいやっと開き直って)とっとと書いてしまうことにします。

村上春樹著『職業としての小説家』スイッチ・パブリッシング、2015年

そう、あの紀伊國屋がAmazonに対抗すべく、初版10万部のうち9万部を買い占めたことで話題になりました()、その村上本です。

前半は柴田元幸編集『MONKEY』に連載されたもの、後半は書き下ろし、となっていますが、もともと自分のことについて書き溜めていたものの半分くらいを雑誌に載せたというだけで、全体としてまとまりのある内容・構成になっています。

まさに「自伝的エッセイ」。

私、村上本については非常に波がありまして、ある時期に集中してダ〜と読んだかと思うと、しばらくプツッと読まなくなり、また次々と読みまくったかと思うと、ピタッと止まる、ということを繰り返しています。

自分でも何が理由なのかはよく分かりませんが、村上作品がおもしろくて仕方のない時期と、「つまらない」と思う時期とでガラッと変わっちゃうんですよね。

そして、実を言うと、ここしばらくはまったく読まない時期でして、私はこれを私にとっての「村上氷河期」と読んでいます(笑)。

にもかかわらず、今回は買っちゃったわけですが、それはやはり『職業としての小説家』というタイトルに惹かれたからでしょうね。
この人が何を考えて小説を書いているのか、小説家という職業をどう捉えているのか、興味が湧きました。

       *   *   *

そして、読んでみて思ったこと。

ああ、この人は、私とはほぼ真逆の考え方をするんだなと(笑)

もちろん、全部というわけではなくて、

ああ、同じことを考えてるんだなぁと、思う部分もあれば、

うわっ、完全に反対だ、という箇所も(かなり)あって、

さらに、

逆だ、と思って十数行を読み進めると、なぜか結論が同じだったりして。
(ちょうど、あなたは西へ、私は東へと出発したはずなのに、地球の裏側で出会っちゃったような)

いずれにせよ、

初めて小説を書いたときのこと、
創作の目的、
創作のスタイル、
読者との関係…などなど、

とても率直に、明確に、「こんなに開けっぴろげに書いちゃっていいのかな」って思うくらいに(笑)書かれていて、実におもしろい。

そして、ちょっと驚いたのは、「あ、真逆だ」と思いながらも、「自分を変えなきゃ」「マネしなきゃ」とはまるで思わなくって、むしろ私は、違っていることを素直に受け入れ、「やっぱり自分はこのスタイルでいかなきゃいけないんだな」と自然に思ったんですよね。

       *   *   *

ちょうどいいタイミングだったのかもしれません。

村上氏の言う「資質」を、私は明らかに持っていない。
「こういう人は、小説家に向いていない」という「こういう人」が、まさに私。
でも、それこそがまさに私の持ち味であり、そこで勝負していくしかない。

自分の強みと弱み、出来ることと出来ないこと、得意なことと苦手なこと、などを過大評価も過小評価もせず、わりと正確に見えるようになってきて、

自分の持っている小さな武器をどう使えば有効に戦えるのか、作戦めいたものを描けるようになってきた。

ちょうどそんな時期に本書を読むことで、自分を相対化し、客観視し、自分をよりよく理解できたのではないかと。

ある方がおっしゃっていました。

理解することは、比較することである。


いやぁ、よい読書でした。



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sounanh.blog.fc2.com/tb.php/615-54e59ad4

 | ホーム |  page top