カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

おすすめ絵本15:差し出す者メドレー その3        にじいろのうろこ

にじいろのさかな

2012年6月6日(水)

さてさて、「差し出す者メドレー」も今回で3回目です。

本日ご紹介するのは、1993年ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞したこちら…

◎51にじいろのさかなマーカス・フィスター=作 谷川俊太郎=訳、1995年11月15日、講談社、1,800円(Der Regenbogenfisch, by Marcus Pfister, 1992)

スキャン画像ではうまく伝わっていないかもしれませんが、銀色のうろこがキラキラと輝いており、その点でも趣向をこらした絵本です。

<あらすじ>

青、緑、紫…、虹のようにさまざまな色合いの鱗と、キラキラ輝く銀の鱗をもつ魚、彼のことを他の魚たちは

にじうお

と呼んだ。

ある日、小さな青い魚が寄って来て、せがんだ。

お願いだから、君のそのキラキラうろこを1枚おくれよ。

にじうおは叫んだ。

僕のこの特別な鱗をくれだって?
とっとと、あっちへ行け!


それ以来、誰一人、にじうおに関わり合おうとはしなくなった。

僕はこんなにきれいなのに、どうして誰にも好きになってもらえないんだ?

にじうおがヒトデに打ち明けると、ヒトデは「賢いタコのばあさんに聞け」という。

にじうおが珊瑚礁を越えて深い洞穴へやってくると、暗闇からタコが現れ、「キラキラ鱗をほかの魚たちに分けろ」という。

それで、お前は、一番きれいな魚ではなくなるが、
どうすれば幸せになれるかが分かるだろう。


再び、小さな青い魚がやってきて、キラキラ鱗を1枚くれとねだった。

まあ、いいさ。1枚だけなら惜しくもないだろう。

一番小さな鱗をあげると、にじうおは不思議な気持ちにおそわれた。

それから、他の魚たちもやってきて、にじうおは、次々とキラキラ鱗を分けてやった。
分けてやるたび、にじうおはうれしくなった。

そうして、周りの海中がキラキラしてくると、何だか、にじうおは、他の魚と一緒にいるのがすっかり楽しくなってきた。

とうとう、輝く鱗は1枚だけになった。
それなのに、にじうおは、とても幸せだった。

おいでよ、にじうお。一緒に遊ぼう!

今、行くよ。

にじうおは、ぱしゃぱしゃと友達のほうへ泳いで行った。

<感想など>

今回は、

3. 初期状態:  最終状態:  結果:幸福

のパターンに相当します。

見方によっては、与えたもの以上の見返りを受けているという意味で、パターン2と同じであると言えなくもないのですが、失ったものが回復されておらず、また「与えたもの以上の見返りを受けた」と感じるためには価値観の転換を必要とするため、パターン2と3を分けました。

内容については特に説明する必要もないように思いますが、自らの豊かさを捨て、他者と分かち合うことで幸せが得られる、という明確なメッセージがシンプルなストーリーの中に込められており、かつ美しい、私の好きな作品の一つです。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sounanh.blog.fc2.com/tb.php/58-e07a0ff6

 | ホーム |  page top