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さよならリブロ

2015年7月20日(月)

前記事の続きです。
19日(土)、劇★派のマチネを観ました。
閉幕後、頭の中の整理が間に合わず、「いま感想を聞かれたら困るなぁ」なんて思いまして(笑)、祭山さんにちょこっとだけ挨拶して、劇場を後にm(_ _)m

向かった先は…、
20150718リブロ1_convert_20150718224354
はい、リブロ池袋本店。

本日20日で閉店です。

このニュース、私たちにとってはけっこう大きな出来事でした。

ちょっとだけ背景を解説しますね。

       *   *   *

長く続く出版不況のもと、業績の悪化した出版社や書店チェーンが、大手取次(仲介・卸)や大手印刷会社の資本提供を受けるという事態が続いています。
(反対に、取次を大手出版社が支えるというケースもありますが)

リブロも例外ではなく、もともとは西武百貨店の書籍部が分離・独立した会社で、池袋の書店市場拡大に大きく貢献、人文系を中心に特色ある棚作りで注目を集めましたが、その後業績が悪化、2003年に日販(日本出版販売株式会社)という日本最大手の取次会社が買収し、現在は同社の完全子会社となっています。

西武百貨店の池袋本店のなかにリブロ本店があるのは、そういう歴史からですし、まぁ、そんなこと言うまでもなく、私たちだって、リブロと言えば、西武の書店(もっと言えば、堤清二的セゾン文化の書店)と受け止めてましたよね。

       *   *   *

一方、苦しいのは百貨店業界も同じ。
かつてはスーパー、その後コンビニにも小売市場を侵蝕され、(他にもいろいろありましたが)西武も苦境に立たされ、とうとう2006年にセブン&アイ・ホールディングスに買収されました。

そして、ここが重要なんですが、そのセブン&アイ・ホールディングスの主要株主には書籍取次No.2であるトーハンも入っていて、実際の業務上でも両社は深い関係にあります。

で、かの鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長はトーハンの出身(現在も同社役員を兼務)。

鈴木氏から見ると、自身の傘下にある西武百貨店本店のなかに、宿敵日販の子会社たるリブロが本店を構えるという状況。

そして今年、西武百貨店側はリブロのテナント契約更新を拒否。
リブロは出て行かざるをえなくなりました。

       *   *   *

西武百貨店側は更新拒否の理由を公表していませんが、
さてさて、誰がどんな判断をしたのか…。

ま、セブン&アイHDによる西武買収のときから予想されていたことではありましたし、
それはつまり、業界の人間にとって理由など言わずもがな。

そして、私個人にとっては、いささか不愉快で、少なからず憤りも感じる出来事です。

西武を出たリブロは、やはり池袋近辺で新天地を探し、同程度の規模で営業を再開する…意欲はあるようです。
池袋でのリブロとの再会を期待したいと思います。

       *   *   *

というわけで、この日は、(しばしの)別れを惜しみにやってきたのでした。

ここで、

え、何 本間宗南はリブロファンだったの

と思われた方。

いえ、実は私、ジュンク派ですf^_^;)

ブログにはあまり書いてませんが、仕事に絡んで社会科学系の本を買うことが一番多い私にとって、地味でも堅実で良質な学術書を(以前ほどではないように思いますが)揃えてくれるジュンク堂は敬愛すべき、という以上に死守すべき書店。

だから私、本を買うときは、
リアルならジュンク堂、ネットならhonto、が基本。

消費者がこういう書店を応援し、防衛せねばならないと思いますし、
消費者にしか防衛できないとも思っています。
(これは、書店に対する<投票>だと思うのですが、その辺りはまた、いずれ)

とはいえ、

芸術系の品揃えでは、量でもセンスでも、やはり、リブロに軍配。
演劇関係や絵本関係も、リブロのほうが充実してたんですよね、楽しいっていうか。

そんな私はしたがって、まずジュンク堂へ行き、帰りにリブロへ寄る、というルートをたどることになります。
それが私の、至福の時間。

ちなみに、この日、私の「最後の買い物」は、こちら。
20150718リブロ2_convert_20150718224422

1冊目は『サリンジャー』D. シールズ&S. サレルノ著/坪野圭介&樋口武志訳、2015年5月31日、角川書店、4200円

以前、サリンジャー関係の研究書や映画に絡んで、本人からクレームがついたりしましたよね。
今回は、まぁ、本人が亡くなったというのもありますけど、それまで彼の私生活を口外しなかった地域住民がインタビューに応じていたり、上記書では引用できなかった書簡多数が公開されたりと、う〜ん、外せない1冊になるだろうなと。
(餞別代わりに、高い本も買っておこうかなんて気持ちもなくはなく(笑))

で、リブロのカバーをかけてもらった2冊目は…、そのうち、このブログで紹介することになるかと。


あ、ちなみに、リブロの抜けた後には、三省堂が入るそうです。
三省堂が売れ筋と最寄り品に注力し、地の利を生かして「美味しいどこ取り」すると、ジュンク堂も追随せざるをえないか…。

ジュンク堂さま、呑み代を削って本を買いますから(ホンマ)、どうか頑張ってくださいませm(_ _)m


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コメント

さよならモロッコ

愛川欽也氏の映画(確か初監督作)です。
一度観てみたいと思いつつ、かなわずにいます。
キンケロ・シアターの追悼企画で上映したようですが…。
「さよなら」つながり(だけ)でした。

かつては、
本(いわゆる「字ばっかり」)を読まない人でも、漫画は読んでいたもんですが、
今や「本を読まない人は漫画すら読まない」のだと思い知った時は、
かなりな驚き(ニュアンスとしては「ショック」に近い)でした。

そういう人たちにとって、
本(の形をしたもの)を手にとる、または開く、
書かれた(描かれた)ものを読む(見る)、
という行為に差や違いはなく、一律に面倒くさいのですなあ…。

そりゃあ、本(広義)も新聞も売れないわけだ…。
改めて実感しました。
ええ、気がついたら、身近にはそういう人ばかりでした。

ネットで「文章」や「絵柄」を見ているじゃないか、という向きもありますが、
飛ばし読みに、斜め読みしかしていない(傾向が強い)のですね。
だから誤解が生まれやすい(断定)。

理解が難しい文(このさい駄文も含む)とかに
正面から付き合う必要は、必ずしもないですが、
それらを伝達(翻訳)する役割の方々には、しっかりしていただきたいものです。
自戒も込めます。
2015-07-20 19:56 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

信州の(大型)書店、10年くらい前までは、ほぼ1社の独占状態でした。

この会社の経営が厳しくなり、店舗整理が行われたために、
町に(大きな)本屋がなくなった、なんてなことが起き、
その隙間を「蔦屋書店」が埋めていたような状態でした。

近年、県外の書店チェーンが少ないながらも進出してきまして、
わずかですが、状況がましになってきました(私見)。
さすがに紀伊国屋書店はありません…。

Amazon云々がありますから、
本屋に行かない、イコール、本を読まない…では、必ずしもないはずですが、
週に一度は本屋に行くという、わたしのような人種は、どうやら珍しいようです。
独身だから、そんなことができているのかもしれませんけれど。


2015-07-20 20:16 | 緑青 #- | URL [ 編集 ]

う、耳が痛い

緑青さん、ありがとうございます。

本が読まれないならば、伝える者の力不足…

ううっ、耳が痛いです〜。
ブーメランのごとく、自分に返ってきてしまった。

この間、芝居でも同じようなことを書いたようなσ(^_^;)

あ、それから、T書店が隙間を埋めるって、ウチの地元も同じです。
もっとも、新参者なので、過去の経緯は知りませんが。

書店が増えているなんて、希少なエリアだと思いますよ。
2015-07-21 22:10 | 本間宗南 #- | URL [ 編集 ]

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