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おすすめ絵本45:ペツェッティーノ

ペツェッティーノ

2013年2月16日(土)

本日はお昼頃から出社、すでに何人かの同僚も出てきていて、休日出勤させちゃって申し訳ないなぁと思いつつ、でも期日に間に合わせてもらわないといけない仕事も山積みで、ホント、m(_ _)mです。

で、なかなかブログを更新できず、今週も結局、週末になってしまいました。

       *   *   *   *   *

◎174ペツェッティーノ じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし作/レオ=レオニ 訳/谷川俊太郎、1975年、好学社、1456円

<あらすじ>

彼の名前はペツェッティーノ。
他のみんなは大きくて、思い切ったことも、素晴らしいことも、いろいろできた。
彼は小さくて、きっと誰かの取るに足りない部分品なんだと思っていた。

誰の部分品なんだろう?
とうとう、ある日、彼は確かめようと決心した。

     *   *   *

「もしもし、僕は君の部分品じゃないでしょうか?」
走るヤツに、彼は聞いた。
「部分品が足りなくて、走れるはずないだろう。」
ちょっとびっくりして、走るヤツは言った。

強いヤツに、泳ぐヤツに、飛んでるヤツに、山の上のヤツに…誰に尋ねても答えは同じ。

     *   *   *

最後に、かしこいヤツから「こなごな島へ行け」と言われた彼は、海を越えてこなごな島へ行き、そこで坂を転げ落ち、こなごなになってしまう。


…そして、気づく。


自分もまた、多くの部分品が集まって出来上がっていることを。
何一つ欠けることなく、すべてが集まってはじめて成り立っていることを。

<感想など>

こちらも、ご存知レオ=レオニ&谷川俊太郎の名作で、いまさら紹介も何もないのですが、レオ=レオニの作品のなかでは、ややとっつきにくいのか、意外に人気がないというか、ラインナップの上位にあがっていないような印象を受けます。

でも、私にとっては、これがNo.1。

自分が、自立した存在であり、何かの一部として従属しているのではないこと。

しかし、決して孤独なのではなく、多くのことどもに支えられて成立していること。

そして、世界は大きな相互依存によって成り立っており、
自分が何かの一部として誰かを支えながら、
また誰かに支えられてこそ自分も自立した存在となりうること。

おそらく、とっつきにくいのは抽象度が高いからだと思いますが、だからこそ力強いメッセージを感じます。

     *   *   *

ついでに言いますと、抽象度が高く、ストーリーが簡潔であるため、これに具象を当てはめ、細部を描くことで、多くの物語を作ることができます。

つまり、本質的なメッセージとストーリーだけになるまで、不要なものを徹底的に削ぎ落としてあるから、たくさんの物語の原型(プロトタイプ)となりうる、もしくは「モデル」として別の物語に移植できる、…のではないかと。

その意味で、私はついつい、こちらを思い浮かべてしまいます。
ぼくを探しに
ぼくを探しに』シェル・シルヴァスタイン作 倉橋由美子訳、1979年(新装版、初版は1977年)、講談社、1500円

欠如・渇望とその充足、これって物語の鉄則みたいなものですよね。

     *   *   *

結局、私が絵本をたくさん読み続けるのも、それぞれの物語のなかにあるペツェッティーノを見つけ出そうとしているわけなんです、たぶん。



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