カレンダー

05 | 2016/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

本間宗南

Author:本間宗南


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ご来場者


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

周回遅れの読書記録:井上ひさし『十二人の手紙』

12人の手紙_convert_20160630223658

2016年6月30日(木)

なんか、続けて読みたくなって、
で、あっという間に読んじゃいました。


井上ひさし『十二人の手紙』 中公文庫、1980年(初版、中央公論新社、1976年)

これもまた、実験的短編小説集。

「手紙」という形式をとりながら、あの手この手を使って物語を展開させます。
もちろん、1つとして同じ手法の作品はありません。

制約を課すことによって、逆に小説の可能性を広げる…というのが、無難なまとめ方かなと思いますし、
実際、「なるほど、こういう手があるのか」と関心することしきり、とても勉強になりました。

       *   *   *

で、感想はどうなのよ

ってことなんですけど…、う〜ん

まあまあかな。

読ませどころは、やっぱり仕掛け(趣向)にあって、物語そのものはそんなにおもしろいものでもないので、パラパラパラッと読んで、「なるほどね」と呟いて、それでおしまい、みたいな。

つまらないわけじゃないですけどね。

巻末の「解説」で、かの扇田昭彦氏が絶賛してるんですけど、

え〜、そこまでのキレも鮮やかさもないでしょーよ。

というのが正直な感想。

ただ、最後に扇田氏がカフカの言葉を引きながら井上ひさし氏を評した言葉は、(少なくとも本書収録の作品群を見るかぎり)「なるほど、言い当ててるな」と思いました。

すなわち、

エンタテイメントに傾きつつ、しかし目に見えないところで、井上ひさし氏の作品はいつも深い祈りに傾いている。

たしかに。


さ、次、いってみよ〜
スポンサーサイト

周回遅れの読書記録:井上ひさし『吉里吉里人』

吉里吉里人_convert_20160626101747

2016年6月28日(火)

読書記録コーナーなんですけど、古い本が多いので、タイトルに「周回遅れの」を付けることにしました。

さ、これで、心おきなく古い本を取り上げられまする〜(笑)。

じゃ、早速。

       *   *   *

井上ひさし『吉里吉里人(上・中・下)』 新潮文庫、1985年(初版1981年、新潮社)

私、井上ひさし氏の戯曲こそ何作か読んでいたんですが、何を隠そう、小説はこれが初めて。
とくに避けていたわけでもないんですが、何となく機会を逸していて、
それでも『吉里吉里人』くらいは読まなきゃなと思って、何年か前に文庫本を買ったんですが、しばらく放置f^_^;)

文字がびっちりで、体力が要りそうだな〜と思って(笑)。

で、何となく、筒井作品からの流れで、そろそろ読もうかなと。

そして、感想…


いや〜、おもしろかった

…でも、長かった

しかし、おもしろかった〜

…でも、長かった〜

       *   *   *

さすがは筒井康隆氏と盟友関係にあっただけあって、実験的手法の総合デパート。
という以上に、私が読んだ筒井作品でそれぞれ試みられていた実験を、この1冊で全部やっちゃった的な。
日本語表現の可能性、小説の可能性について、これでもかと挑戦しています。

しかも、実験のための実験ではなく、ちゃんと大衆娯楽小説として成立させていて、電車のなかで吹き出しそうになったこともしばしば。

       *   *   *

そして驚いたのが、発表当時(単行本として1981年、連載はその前から)の日本の政治状況が、30年以上も経った今日でも、ほとんど変わっていない。
だから、作品中で風刺・批判されている内容は、ほぼ今日でも当てはまる…もしかすると、もっと悪化している。

で、気づくこと…、

井上ひさし氏って、どんだけ勉強してたんだよ(涙)。

そりゃ、遅筆にもなるよな。
(それだけじゃないらしいですけど(笑))

       *   *   *

そんなわけで、大満足…という以上に、遅ればせながら井上作品をもっと読みたいと思っているんですが、本作で1つだけもの足りないな、と思ったのは、ラストシーン。

百姓一揆のアナロジーで全体を締め括るのなら、最後はやっぱり虐殺で終わるべきだと思うんですよね。
働き手がいなくなったら困るから皆殺しにはしないけど、
見せしめとして、うんと恐ろしい殺し方をする。

首脳たる老人たちはもとより、おんな子ども…なかでも、あの小学生たちが次々と殺されるシーンを描写してこそ、本作は完結すると思いました。

ま、個人的な好みの範疇を出ませんが。


簡単ですが、以上でおしまいm(_ _)m

七五三(春の陣)

2016年6月26日(日)

さてさて、イギリスのEU離脱決定から2日、世界経済は先行き不透明だそうです。

だ〜いたいやね〜(竹村健一風:懐かしい)
統一市場をヨーロッパ大に拡大しておきながら、市場システムを維持するためのサブシステムたる再分配制度(社会保障など)が拡大されていない(まったくないわけじゃありませんが、弱すぎる)。

つまり、自由で競争的な市場では、ヒト・モノ・カネ・情報が域内全域から生産性の高いところへ集まり、富を生み出しますが、その富を域内全域に還元するシステムがなければ、やがて競争劣位な地域は貧窮していくしかない。

ストレートに言えば、ドイツがEU全域から生産活動のための各種資源を吸い寄せていながら、それによって生み出した富を域内に還元していない。

EUの有形無形の運営コストの分担も、富の偏りに対してウエイト付けが緩やかすぎる。
(難民問題への経済的・社会的コスト分担もしかり)

結局は、これに尽きると思うんですけどね。

でも、これ、アメリカで貧困層に借金させてまで消費を促し、富裕層が儲けている仕組みともよく似ていますし、
日本もその方向に進んでいますよね。

…あ、素人経済評論は、このあたりでm(_ _)m

いずれにせよ、みんなが先行き不透明だと感じて消費と投資を控えると、ダメージは何倍にも拡大していきますので、ここは1つ、

life goes on, bra

とばかりに、慌てず騒がず、粛々と日々暮らしていきましょうか(笑)。

   *   *   *   *   *

で、昨日の我が家。

以前にチラッと書きました息子の七五三春の陣(写真撮影&秋の衣装レンタル予約)がようやく実現。

娘はドレスアップできるとあってウキウキ。
一方、息子はメソメソ。

実は、前回の撮影後、息子は緊張のあまり号泣しちゃたのですが、たぶん本人は記憶してないにもかかわらず、家族から繰り返し冷やかされたため、写真撮影緊張号泣という恐怖の連鎖が息子の心に植え付けられ、トラウマになってしまった模様。

スタジオに着いても、しょんぼりしている息子。
私、モノで釣るのは嫌いなんですが、仕方なく、

私  もし、スタジオでお利口さんにして、にっこり笑って写真を撮れたら、帰りにミニカーを買ってやろう。
息子  ほんとっ
私  泣いちゃったら、ミニカーなしだぞ。
息子  ぼく、へいきっ

こうして元気になった息子は、スタジオに駆け込んでいったのでした。

       *   *   *

まずは、衣装選び。

娘は、小学校高学年向きのちょっと背伸びした衣装。
丈が長く肩幅も広かったのですが、ロングドレスというのは背中でギュウギュウ締められるので、まずまずサマになってました。

一方の息子、嫁さんと私で、鷹とか龍とかの絵柄がついたカッコいい目の羽織を勧めたのですが、本人が選んだのは派手で陽気な遊び人風。

私  なんか、遊郭に入り浸ってるバカ旦那みたいだな。
嫁さん  ま、似合ってると言えば、似合ってるか(笑)。

       *   *   *

続いてお着替え。
早々に出てきた息子は、娘の着替え&メイク待ち。

息子  おねえちゃん、まだかな〜。
私  いいか、女ってのは時間がかかるから、男はいつも待たなきゃいけない。これは、一生、続くんだ。覚えとけ。
息子  げ〜っ

そんな男同士の会話をしていると、娘がフルチューンナップで登場。

       *   *   *

そして、いよいよ撮影に。

息子は、待ち時間中に電車のオモチャやぬいぐるみで遊びまくり、すっかりリラックス。
撮影中もスタジオのお姉さんとアンパンマン談義で盛り上がり、ご機嫌&ご満悦。

娘は、いつ覚えたのか、撮影用お澄まし笑顔が板について、スムーズに撮影終了。

       *   *   *

娘が着替えている間に、息子と併設されているオモチャ屋さんへ行って、トミカのスポーツカーを購入。

写真を選び、我が家用のアルバムとジジババ(両家)用の台紙を選び、お会計へ。

   *   *   *   *   *

はあ、これで娘2回・息子1回の七五三撮影はすべて完了。

支払いをしている嫁さんの後ろで、「さて、と。次の撮影は、2年後の息子の小学校入学式か、4年後の娘の中学校入学式か…」なんて、ぼんやり考えていると、

先ほどから、レジ脇のラックに挿されたパンフレットを物色していた娘が、

お父さん、これ、よろしくっ

20160625七五三_convert_20160626101728

2分の1成人式〜っ

こ、こんな商売があったのか…

来年は、着物にするねっ


…そして、私の脳内を、あの名曲が refrain するのでした。

ob-la-di, ob-la- da, life goes on, braaaaaa〜


ぱ〜ぱぱぱ、ぱぱ〜ぱ〜(>_<;)

観劇日誌:劇団鋼鉄村松『じ・だん』

20160623村松じだん1_convert_20160624225124

2016年6月24日(金)

残念ながらチラシを入手できなかったので、当パンと折り込みを載せてみました。

劇団鋼鉄村松『じ・だん』
作・演出:ボス村松
於:新宿シアター・ミラクル(新宿)

<あらすじ>

姉、弟、弟の友人の織り成す三角関係。
姉は出戻り腐女子。
弟はプロの棋士。
友人は八王子の不動産王。

コンセプトとしては、かの向田邦子作品『あ・うん』が下敷き。
あの微妙で切なくて温かくて少し滑稽な三角形を描きたかったのだと思います。

<感想など>

切ない言葉、温かい表情、滑稽な姿、それぞれありました。

とくに後半、ああ、いい空気だなと思う瞬間が何度かありました。

おそらく、この作家さんは、描きたかったいくつかのシーンを描けたのだと思います。

おそらく、この演出家さんは、演りたかったいくつかのシーンを演れたのだと思います。



でもね、

つなぎが粗すぎると思うんですよね〜。

       *   *   *

ここで、このところ感じている疑問。

私ね、『二手目8七飛車成り戦法』とか『キャベティーナ』とかを観て、衝撃を受けたんですよ。
どーやったら、こんなネタから、こんな物語を紡ぎ出し、こんな作品に仕上げられるのかって。
そんなことから、ボス氏の自称・隠れファンになって、ブログをすべて読んでたりするんですが…、

ここんところは、ね〜。

で、なぜだろうと考えてみました。

仮説A  脚本の質が落ちた。

氏のブログによれば、
「〜いつもよりも脚本がいい出来なので、意外と話で引っ張れてないかな…」
とボス氏はおっしゃる。

いやぁ、以前に比べ、ストーリー展開もラストも弱いと、私は思う。
なんていうか、魂入れて書いているシーン以外は、わりとほったらかしな感じ

また曰く、
「断片は美しいがトータルで引きが弱いという俺の弱点はそのまま…」と。

今回は、その通り。
でも、以前からそうだとは思わない。
トータルでもしっかり組み上がっていたと思う。

仮説B  脚本の質は変わっていないが、役者の質が落ちた。

具体的に言えば、ベス氏の不在。
言っても詮無いので、もう言いたくないのですが、やっぱり彼はスゴかった。
主役であろうとなかろうと、作品とシッカと背負い、仁王立ちしてました。

今作品では、中心の3人は3人とも好演してました。
よかったと思います。
ただ、誰1人として、自分が作品を背負うとか、背負えるとか、考えてなかったと思います。
(もしかすると、中華丼氏は「担わなきゃ」と気負っていたかもしれませんが)

みんな、自分以外のどこかに大樹あっての芝居なんですよね。

そう考えると、過去においても、ベス氏が脚本の隙間を埋め、作品を作品たらしめていたのか…

仮説C  ボス氏の芝居に向き合うスタンスが、微妙に変わった。

再び、ブログに曰く、
「俺自身が役者としてすとんと腰を落として人前に立てるようになってきた」

「もういいんだよ。舞台上に立つ俺らが、いい感じで遊んでいれば…」と。

たしかに、そんな変化は感じていました。

ジャム・セッションとでも言いましょうか。

あるいは、(いい悪いは別として)作品と個人との間の比重が、少し「個人」の側に移ったような。

あえてユルく作り、空白を残して、役者の自由度というか、1ステージごとの変化を期待する。
予期しなかった化学反応を観たい、とでも言うような…。

       *   *   *

今後も、しばらくこんな感じで進むんでしょうかね。

ま、それはそれで、見届けてみたいという気持ちもありますが。

とりあえず、そんな感じで。

   *   *   *   *   *

さて、芝居の後は、いつものメンバーで呑みですよ。
が、小屋を出たのが21:40。
ウロウロ店を探していると飲む時間がなくなるので、劇場近くの「世界の山ちゃん」に行きました。

というわけで、一枚だけ。

20160623村松じだん2_convert_20160624225143

あ、それから、ジャックが先日は持ってくるのを忘れていたという帰国土産を、律儀にも持ってきてくれました。
20160623村松じだん3_convert_20160624225202

いつも、ありがとう、ジャック。
この週末に、ありがたくいただくよ。

じゃ、おしまいm(_ _)m

リウマチ戦記〜終章?

2016年6月21日(火)

先日、半休をとって血液検査の結果を聞きに行ってきました。

   *   *   *   *   *

前回同様、待合室は痛々しい姿の人々でごったがえしておりましたが、
今回は予約してあるので、さほど待つことなく名前を呼ばれ、
ドキドキしながら診察室に入ると、机の前面には私の手のレントゲン写真、PCには血液検査の結果が。

そして、先生は画面を見ながら、何やら浮かぬ顔。

妙に重たい空気のなか、あらためて私が経緯と現状を説明。
その間、先生は「一言も聞き漏らすまい」という真剣な表情で聞き入り、ときおり私の言葉を復唱して確認。

む〜。

その後、私の手を取って腫れや痛みの有無を確かめると、再び

む〜。

そして、開口。


まったく異常ありません。





骨も血液も筋肉も、リウマチやその予兆となるような結果・症状はまったく見られないとのこと。



先生  でも、痛いんですよね。
私   はい。

結局、考えられるのは疲労の蓄積ぐらいだそうで、血行を良くする塗り薬だけ処方してもらいました。

       *   *   *

今回の先生は真摯で丁寧で、印象はよかったんですが、
どうも私は、整形外科で問題を解決してもらった試しがない(笑)。

昔、腰痛を診てもらったときなんて、「痛いはずがない」とか言われちゃったもんな。
(マジで、笑うしかない)

       *   *   *

あ、ただし、レントゲン写真から唯一懸念されることがあって、

骨の萎縮が起こっている可能性が、ないとは言い切れない…

…のだそうですが、現在1時点の写真だけでは判断ができないので、2か月後にもう一度検査をして、変化の具合を見ることに。

う〜ん、ここ数日は、心なしか膝まで痛くなってきたような気がしていたのですが、

リウマチでは断じてないっ

ことが判明しましたので、忘れることにします。

   *   *   *   *   *

というわけで、「リウマチ戦記」、早くも終幕か…(笑)

およそ2か月後を、乞うご期待(

父の日2016

2016年6月20日(月)

昨日は父の日。
で、例年のごとく私の誕生日とあわせてのお祝い。
(で、毎年書きますが、ちょっと損した気分(笑))

そんな1日のこと。

       *   *   *

まず、朝は8:20に家族全員で幼稚園へ出立。
「父の日参観」ということで、小運動会が催されたのでした。

そういえば、去年もやりました。
そして、「元気な姿の息子<幼稚園ヴァージョン>」は、去年のこの日の写真が最後だったんですよ。
おかげで、担任の先生への「お別れ記念色紙」に貼る写真がなくて、苦労したそうな(嫁さん:談)。

でもって、競技は親子二人三脚リレーのアレンジ版。
のんびり構えていたら、バトンを受け取ると同時に息子がダッシュし、慌てて着いていきました。
まさか、こんなに走るとは。

嫁さんの話では、
けっこう走るんだけど、いつもウネウネで真っ直ぐ走らないので、どれだけ速いかは分からない
とのこと。

来年は騎馬戦(たぶん)。
ちょっと練習しとかないと、転んだら恥ずかしいかも(笑)。

       *   *   *

そしてプレゼントは、こんな感じ。
20160619父の日_convert_20160619155809

ひまわり、タンブラー、&ハンカチ。

そういえば、先週だったか、娘と嫁さんで小物を買い物に行ってたっけ。
そのときに一緒に買ったのかな。

ありがとう。
早速、タンブラーを使わせてもらうよ。

       *   *   *

夜はワインとお刺身で乾杯。
息子は、リレーで我ながら上手く走れたという自負があるらしく、「ねえ、ボク、がんばったから、カンパイしてくれる」としつこく督促。
嫁さんも、「やっと幼稚園の行事に参加できた」と万感の想い。

というわけで、いつの間にか息子のお祝いになっていました(笑)。

そんな「父の日2016」でしたとさ。

それだけm(_ _)m

観劇日誌:FREE(S)×BRO.『SHINSENGUMI-episode ABULANOKOUJI-』

2016年6月19日(日)

先週の木曜日(16日)、由利ちゃんこと由利尚子さんの舞台を観に、こちらへやってまいりました。
20160616油小路1_convert_20160617231452
テアトル・エコ〜、エコ〜、エコ〜。

…いえ、別にf^_^;)

あ、正確に言えば、劇団のほうじゃなくて、
20160616油小路2_convert_20160617231513
エコー劇場にやってまいりました。

で、演目はこちら。
20160616油小路3_convert_20160617231532
おっと、今回は趣向を変えて呑み屋で撮ってみたんですが…

やっぱり、流れとしては上手くないですねf^_^;)

あらためまして、
FREE(S)×BRO.『SHINSENGUMI-episode ABULANOKOUJI-』
原作:下出丞一
演出・脚色:市野龍一
於:エコー劇場(恵比寿)

<あらすじ>

本日まで公演期間中ですので、ざっくりと。

タイトルのとおり、新選組の、俗に言う「油小路事件」を扱ったもの。
この事件は新選組の内部抗争(みたいなもの)でして、参謀だった伊東甲子太郎が仲間とともに新選組から離脱、「御陵衛士」を結成するんですが、近藤勇らの奸計にあって伊東らが殺害されたというものです。

でもってですね、そこにあれこれ設定を加えておりまして、

その1 土方歳三と坂本龍馬は兄弟であった。
その2 伊東らの新選組離脱は、新選組の攪乱を狙った坂本龍馬の画策であった。
その3 ネコのタイムトラベル()で某時代から幕末へ観光旅行に来て、油小路事件を見学するツアーという設定。

だそうです。

<感想など>



フツーに演ればよかったんじゃないでしょうか

その1 土方歳三と坂本龍馬は兄弟であった。

こちらは2010年からスタートした「新選組」シリーズということで、ずっと「土方・坂本兄弟説」で通しているんだそうです。

そんな仮説の是非はさておき、ですね、
私は過去の作品をもちろん観ていないので、何がどう兄弟なのか、分からない。
今作中でも、「兄弟という設定です」とだけ言って、経緯を説明してくれない。

2人がどのような過去を共有したり/してなかったりするのかが分からないと、互いが互いをどう思っているのかも分からないじゃありませんか。
少なくとも、演技からは2人の過去や互いへの愛憎が見えてこない。

単に、敵対関係を和らげて、緊張感を削いでいるだけのように見えました。

同じように情熱と大志を抱きながら、まったく逆の道を選択してしまった兄と弟の愛憎・確執を通して、激動の幕末群像を描く…というコンセプト(じゃないかと思うんですが)を、きちんと立てたほうがいいんじゃないかと思いました。

その2 伊東らの新選組離脱は、新選組の攪乱を狙った坂本龍馬の画策であった。

別にそれでもいいんですけどね。
逃げるばかりでなく、積極的に攪乱工作に打って出る悪賢い龍馬というのも、悪くない着想。

ただ、そのように仮定すると、事件の(あるいは歴史の)見え方がどう変わるのか



変わっとらんぞな。

あるいは、仮定<その1>を描くための題材としても使えますが、それもよく見えない。

せっかくのアイデアなのに、活かせてないと思いました。

その3 ネコのタイムトラベル()で某時代から幕末へ観光旅行に来て、油小路事件を見学するツアーという設定。

…まったく効いてない。

着ぐるみの女優さん2人は、以前に観た『マルナゲドン』ではお掃除2人組という役どころで、やはり閑話休題的に登場するんですが、しかし本編と関わってたんですよね、要所要所で。

でも、今回は、ただ物語を断ち切っているだけ。
第三者(もしくは観客)の視点を入れる意図が見えない。

上手くないな〜、と思いました。

       *   *   *

あ、あと1つ。
<仮定>とまで言えるかどうか分かりませんが、「これは、おもしろい」と思ったのが、近藤勇のキャラ設定。

あの辣腕・近藤が、実は頼りない弱腰キャラで、土方ほかメンバーに支えられて(担ぎ上げられて)いる存在になってます。



でも、それだけなんだよな〜。

もっと徹底すればよかったのに。

頭脳派タイプにするなら、伊東暗殺計画でもっとイニシアチブをとったり、坂本と頭脳戦を繰り広げたりもできたでしょうし、

腰抜けタイプにするなら、山南敬助の脱走・自害に際しても、もっとおろおろ苦悩できたでしょうし、

あるいは、「弱腰のフリをしている」という設定なら、要所で決断力とリーダーシップを発揮できたでしょうし、

…中途半端だったな〜。

       *   *   *

役者さんはそれぞれ頑張っていたと思うので、あとは脚本さえ練り込めれば…というか、これだけの集客力があるんだし、本は外部に発注すればいいのに。

結論としましては、油小路事件はそれ自体で十分にドラマチックなんだし、そのまま演ればよかったんじゃない、と思いました。

   *   *   *   *   *

で、芝居が跳ねた後は、(毎度)岩井さんと呑みに。

せっかく恵比寿に来たんだからと、西口は駒沢通りを越えてすぐの呑み屋街に目星をつけてやってきたんですが…

いずれも満席。

その他、美味そうな店はどこも激混みで、「完全競争市場」という言葉が頭に浮かびました。

       *   *   *

そんなわけで、逆にもの凄〜く空いていて、かえって興味を惹かれたこちらに入ってみることに。

ろくまる五元豚(恵比寿)

じゃ、食べログ開始。

20160616油小路4_convert_20160617231552
まずは、そらまめとグリーンサラダ。
ともに、まずまず。

お次は鶏唐。
20160616油小路5_convert_20160617231613
濃いめの味付け。
美味しかったです。

そして、鳥わさ(アボカド添え)
20160616油小路6_convert_20160617231637
これもまずまず。

で、豚しゃぶがウリの店らしいので、バラとロースを注文。
20160616油小路7_convert_20160617231657
すみません、(またもや)食べてる途中でハタと気づいて慌てて写真を撮ったので、具が減って見栄えがやや悪くなってますm(_ _)m

       *   *   *

で、この辺りで由利ちゃんが顔を出してくれました。
どうも、ありがとうm(_ _)m(_ _)m(_ _)m

なので、鍋の具を追加したのに、そっちの写真は撮り忘れf^_^;)

こちらは、出汁巻き卵(明太子入り)と、
20160616油小路8_convert_20160617231720

一本明太子(カブってますけど)。
20160616油小路9_convert_20160617231739

豚シャブは美味しかったし、その他の肴もまずまず。
焼酎が、量に対してちょっと高めだったかな、という程度。
(種類がやや少ないのは、諸々方針もあるでしょうから、許容)

いや〜、ぜんぜん悪くないですよ。
合格点じゃないでしょうか。

これで客が入らないんだから、あの満席だった店々はどんだけ美味いのか…


恵比寿、恐るべしっ。

読書記録:ネビル・シュート『渚にて』

ネビルシュート_convert_20160612114634

2016年6月15日(水)

きっかけは、例の絵本プロジェクトだったんです。

ちょっとしたプロットを考えていて、「おや これって何かに似てるなぁ」と首を傾げ、ハッと思い出したのがこちら。

ネビル・シュート『パイド・パイパー』  池央耿/訳、創元推理文庫、2002年(新訳版)

いつだったか、「読書記録」ではないかたちでご紹介したと思います。
私の大好きな作品。

この作品をあらためて読み直し、このストーリーを参考にしながら、絵本の展開を組み替えていったんです。
(絵本のほうは、(いつか)完成したら、このブログで発表したいと思います)

       *   *   *

で、久々に読み返しているうちに、「やっぱり、一番の代表作を読まないわけにはいかないな」と思って、今さらながらに読んだのが、本日のメインテーマたるこちら。

ネビル・シュート『渚にて——人類最後の日』  佐藤龍雄/訳、創元SF文庫、2009年(新訳版)

<あらすじ>

東西冷戦の激化による極度の緊張が続くなか、とある小国をめぐる争いが米ソ、さらに中ソ間の全面核戦争へと拡大。
4700個以上の核爆弾が使用され、なかでもコバルト爆弾の使用により高密度の放射能に汚染された北半球では、動植物が死滅。
さらに、放射性物質が大気の循環に乗って徐々に、しかし確実に、南半球をも覆いつつあります。

そんななか、辛うじて生き残ったアメリカ海軍の原子力潜水艦<スコーピオン>号が、タワーズ艦長に率いられてオーストラリアへ退避、同国海軍の指揮下に入ります。

物語は、南半球の大都市のなかで最南端に位置するメルボルン近郊を舞台に、タワーズ艦長らの挑戦と「人類最後の数か月」を描きます。

<感想など>

原作の発表は1957年。
(1959年に映画化。残念ながら、私はまだ観ていません)

本作は、第2次世界大戦の傷跡も癒えぬままに東西冷戦が始まり、「第3次世界大戦」「全面核戦争」といった言葉がリアリティをもって語られていた時代に書かれた、いわゆる「終末テーマ」の近未来(当時)小説と言えるでしょう。

のっけから恐縮ですが、ちょっと mislead だなと思うのが、本書の紹介文。

----------------------------------------
…そんななか、一縷の希望がもたらされた。
合衆国のシアトルから途切れ途切れのモールス信号が届くのだ。
生存者がいるのだろうか?
最後の望みを託され、<スコーピオン>は出航する…。
----------------------------------------

う〜ん、「望み」なんてないんですよね、最初から。

政府・軍の関係者は当初からアメリカでの生存者の存在に懐疑的ですし、
いたからといって、人類の存続に何か希望が生まれるわけでもない。

むしろ、希望があるとすれば、作中で「ヨーゲンセン仮説」と呼ばれる楽観的な予測で、北半球での降水により大気中の放射性物質が落下し、南半球への降下物が予想よりも大幅に減少するというもの。

ただし、タワーズ艦長らは、<スコーピオン>のアラスカまでに至る北上航海において、まさにプロフェッションの軍人らしく「いかに安全に航行し、指令された調査を完遂するか」という冷静で理性的な姿勢に徹していて、「希望を胸に」という雰囲気とはほど遠く感じました。

このシーン、たしかに中盤のクライマックスであるとはいうものの、当てられているのは第6章のみ。
また、そこへ向かう第1章から第5章も、どちらかと言えば、最後の航海へと向かう高揚感というよりは、1つ、また1つと可能性が潰え、じわじわと追い詰められていく過程が描かれます。

       *   *   *

そして、本作の最もすごい(と私が思う)のは、メルボルンへ帰還した後の第7章から第9章。
315頁から459頁まで、作品全体の約3分の1を費やして、人々が「いかにして死を迎えるか」を延々と描いていきます。

遠い北半球で起こった、他国同士の戦争。
その余波で、戦争に加担していない自分たちが死なねばならないという不条理。
その死は、必ず訪れるものであり、誰1人逃れられる者はいない。

そのなかで、
残された日々を、誰と、いかに生きて、
いつ、どこで、どのように死ぬか。
——願わくば、自分に最も相応しい場所で、美しく、尊厳をもって。



あ、これ、終活だ。

ふと、思いました。

たしかに力作、まさに名作。
ご一読あれ。

<余談>その1***

1つ、注意事項を。

私、小説を読むのは、だいたい通勤途上の電車のなかなんですが、本作のラストは先日行った病院の待合室で読んでたんですよ。

整形外科の待合スペースって、杖をつき足を引きずる人、腕に包帯を巻く人、車椅子に座りぐったりする人、ストレッチャーで運ばれる人…

なんかもう、小説世界がめっちゃリアルに立ち現れて、演出効果が効き過ぎ。
マジで悲壮感が迫ってきて泣きそうになるんですが、「いやぁ、ここで泣いたら相当にヘンなヤツと思われるだろ」と歯を食いしばってガマン。

皆さん、病院で本作を読まないよう、くれぐれもご注意ください(笑)。

<余談>その2***

「東西冷戦」とか古臭っ、ぜんぜん「近未来小説やないやん」と思われたあなた、いやいや、そんなことありません。

今日の私たちが過去を振り返って知っていることは、

「米ソ核戦争が起こらなかったのは、敵国の指導者の理性と賢明さを、互いが信頼し合えたからこそ」

という逆説的で皮肉めいた事実。
(もちろん、ギリギリのところで、高価な授業料を払ったうえでですが)

そして、これを言い換えると、

「相手が無分別で短絡的な愚者だと仮定してしまうと、私たちの誰も先制攻撃の誘惑に勝てなくなる」

ということになります。

そう考えてグルッと世界を見渡すと、

相手が比較的小規模で、狂信的で、手段を選ばない場合に何が起こるかを、

私たちは現在進行形で目撃し体験していることに気づきます。

そして、この東アジアでは、まだ冷戦が終わっていないことにも…。

<余談>その3***

いつも、長くてすみませんねm(_ _)m

本書末尾には、佐藤龍雄氏と鏡明氏による短いながらも充実した「訳者あとがき」および改題が付されているので、そこから鏡明氏のコメントを1つだけ紹介。

…逆説的に言えば、核戦争だけが世界の破滅を象徴していた50年代60年代は、幸福だったのかもしれない。

何を言っているかというと、「我々の直面している未来の危機」は、「地球温暖化や、水、食料危機」など、「より複雑化」し、かつ「より我々自身に関わってきている」にもかかわらず、「本当に自分の問題として認識できているのか」ということです。
また、今日の「我々を取り巻く環境」は、この物語の舞台である「50年代60年代」と比べて「明らかに悪化している」のだと。

そして、彼は断じます。

この世界は簡単に破滅するのだ。

       *   *   *

うわっ、1つだけ付け加えようと思ったのに、どんどん長くなっていきます。

もう、ここまでm(_ _)m



キャンセルとアクセル

2016年6月13日(月)

我が家の七五三は春の陣と秋の陣に別れておりまして、春の空いている時期に写真だけ撮っておき、秋はお参りに集中するというパターン。

で、息子が5歳を迎えた今年も、(かつて◯ッキーのCMでお馴染みだった某)スタジオを予約しており、

昨日がその撮影日〜
(娘も便乗してドレス着用にて撮影)


…だったんですが、


肝心の息子、
先々週からの風邪がようやく治って幼稚園に復帰したと思ったら、一昨日から胃腸炎に罹ったらしく、嘔吐&下痢。
昼飯のあらかたを上から出した後は、間歇的に下からチョビチョビ。
幼稚園で何かウイルスをもらってきたか、炎天下に出かけてバテたか…

嫁さん  あ〜あ、元気な日が3日しか続かなかったね(苦笑)。 

夜中に吐いた後はとりあえず嘔吐はおさまり、下痢の間隔も開いてきましたが、日曜になって39度近い発熱。

当然ながら写真撮影は延期。

先週のアンパンマンこどもミュージアムに続く2週連続のキャンセルで、それでなくてもギュウギュウに詰まっていた6〜7月の予定がさらにグチャグチャになってきております(>_<)

       *   *   *

が、

この事態に私よりも憤懣やるかたないのが娘。

というのも、

先週は、息子と嫁さんがアンパンマン〜で遊んでいる間、娘と私でコスモワールドへ行き、アトラクションに乗りまくるという計画を立て、

今週は、貸衣装を着て写真を撮るということで、どんな素敵なドレスにしようかとイラストを描いてイメージを膨らませ、

それぞれ、とっても楽しみにしていたもんですから、

も〜っ、日記に書くことがなくなっちゃった〜
(え、そんな理由

とオカンムリ(笑)。

       *   *   *

ホント、「そんな理由」って感じですが、これを放置すると「もう、明日は宿題忘れで学校に行くしかないっ(♯`∧´)」とかなんとか、ちょっとした騒ぎになるもんですから、侮ってはいけません。

一方、嫁さんは嫁さんで、まだ独りで運転したことがなく、私がいる週末しか車に乗らないので、「(乗車の)間隔が開くと、バッテリーが心配」(実は、先日の検査でも注意されたばかり)。

しかし、下痢の息子を連れて外出すれば、車内で悲劇が起こる可能性<大>…


というわけで、ついに決断っ


私は息子のお守りでウチに残り、

嫁さんと娘で夏物アレコレの買い物へ。

       *   *   *

これまで、車に乗るときは常に私が助手席にいて2人がかりで前後左右の安全を確認し、慎重の上にも慎重を重ねて運転してきたのですが…、

ついに、ついに、この日が到来しました。

いずれ迎えなければならなかった日が、予定よりチョット早く来ただけ。
やるべきことは、やってきたじゃないか。


と励ます私の後ろで、

え、私が実験台

と、不安を隠せない娘。

何を言ってるんだっ。もしもお母さんが事故ってパニクったら、お前がお父さんに連絡するんだ。ほら、お母さんのスマホから電話する練習っ

2タッチで私のスマホに電話がかかるよう設定。
繰り返し練習しているうちに、軽く使命感に燃え始めた娘…

母娘、仲良く出かけていきました。

       *   *   *

そして夜は安いワインでささやかに乾杯。
treebear_convert_20160613225157.png

本来なら息子の七五三(春の陣)を盛大に祝うべく、私もちょっとは奮発したワインを呑めたはずなんですが、

主役たる息子はというと、夜になって37度台まで熱が下がり、ようやく息子らしい食欲が戻りつつあったものの、その表情には疲労と衰弱の色がありあり。

さすがに騒ぐ気分にもなれず、せめて

 嫁さん 初単独運転

をしめやかに祝ったのでした。
(と言っても、嫁さんは息子の世話で忙しく、ほとんど私1人で呑んでましたがf^_^;)

       *   *   *

さてさて。

今日はどんな具合だったかと、先ほど帰宅して嫁さんから様子を聞いたところ…

熱もすっかり下がって、ウソみたいに元気になっちゃった


なんなんやね〜んっ


ただし、快復したとはいえ、体重が急激に落ちてゲッソリしてはいるので、明日も休ませてからの幼稚園復帰となる見込み。

は〜、振り回してくれますわ(笑)。

来週末は幼稚園で父の日参観があるんですけど、大丈夫かしらん。

リウマチ戦記〜序章?

2016年6月12日(日)

ずいぶん前にチラッと書いたんですが、ほら、朝のこわばりってやつ。

続いてるんですよ〜(T_T)

当初のガチガチな感じからは、少し改善したような気がしますが、日中も腫れぼったいような違和感があって…、

握力が落ちてるのか、PETボトルのキャップをつかみ損ねるようなことが何度があったり、

あれっ

っていう感じ。

でも、生活や仕事に支障が出るというほどでもなく、とりあえずは朝の腰痛ストレッチとあわせて指をほぐしたりして、騙し騙しやってきたんです。

       *   *   *

ところが、今月初めでしたか、つい「う〜、手が痛い」と呟いてしまったら、

嫁さん  いま、「手が痛い」って言った  

と聞き咎められ、あれやこれや調べた挙げ句、専門のお医者さんがいる病院を指定され、しぶしぶ朝6時半のバスに乗って隣町の病院まで出かけたのが、昨日のこと。

初診ということで散々待たされ、レントゲンを撮り、採血・採尿して、結局、

お医者さん  検査結果が出るまで1週間程度かかるので、20日(月)に来てください。  


病名も分からんのか〜


会計まで含めて5時間半も病院にいながら、うち5時間は本を読んで過ごし、これで1万円近くも支払ったのに、薬も処方されないなんて〜っ、とムカついていると、

息子のことで病院慣れしている嫁さん、

大変なのは最初だけ。あとはスムーズにいくから。

と落ち着いたもの。

むしろ、私がこれだけ負担しなければならないのに、1年近くも国立病院に通っている息子の医療費がほぼ無料で済んでいることに、あらためて感謝してました。

えっと…(苦笑)、もちろん感謝すべき日本の誇る医療制度なんだけど、そこには私の支払っている健康保険料やら住民税やらが使われていることも忘れないでね。

ま、支え合ってこその皆医療保険制度ですしね。

あ、それから最後に余計な一言、

あそこは、この辺りの基幹病院の1つだから、どんな感じか知りたかったの。そっか、だいたい分かったよ。


オ、オレを下見に使ったな〜

       *   *   *

ちなみに、なんで「リウマチ戦記〜?」なんてタイトルにしているかというと、

レントゲン写真を見た若いお医者さんの「リウマチかどうか、採血して調べてみましょう」という一言から。

前回も書きましたように、私の純素人的診立てでも「関節性リウマチ」。

というわけで、ひとまずはリウマチ押し()ってことで(笑)。


食べログ:MISO18ヶ月

20160609MISO1_convert_20160610083911.png

2016年6月11日(土)

1週間前、ジャックが海の向こうから無事に生還。
何となくいつもの流れで、私が幹事を務めての帰国()祝い。

「大丈夫か
「また、恒例の展開になるのでは…(笑)」

と、例のメンバーから冷やかしメールの雨あられを受け、

貴様ら、ほっぺた落とすなよ〜」(死語)

なんて捨て台詞とともに選んだお店が、こちら。

MISO18ヶ月 (代々木)

名前のとおり、味噌をウリにしたお店です。

じゃ、早速、食べログにいきましょか。

       *   *   *

まずは、味噌漬け。
20160609MISO2_convert_20160610083931.png
キュウリ、山ごぼう、長芋、そしてウズラの卵。
どれも、くどくない程度にしっかり味がついてます。

お次はサラダ。
20160609MISO3_convert_20160610083952.png
見てのとおり、ドレッシングが何とも味噌味噌しいんですが、味は意外に味噌ひかえめ(
フツーに美味しいです。

こちらはアジのなめろうなんですが、
20160609MISO4_convert_20160610084014.png
味噌を加えるだけで、こんなに変わるんだ、という味。
ここでは、味噌がそれなりに主張していますが、仕上がりはむしろマイルド。
これは、日本酒に合います。

で、このあたりからメンバーが揃ってきて、オーダーもお店の看板料理に入っていきます。

じゃん。
20160609MISO5_convert_20160610084040.png
じゃが味噌バター。
語呂もいいけど、味もいい。
これも、じゃがバターに味噌が加わるとこんな味に…という、新発見的味覚。

それから、冷やしおでん(夏季限定)。
20160609MISO6_convert_20160610084104.png
こちらも味噌味。
いやぁ、好評でした。

それから、ちょっと意外な線で…。
20160609MISO7_convert_20160610084126.png
分かります
味噌クリームグラタンでございます。
これもフツーに美味しい。

もう1つ、変わったところを。
20160609MISO8_convert_20160610084148.png
こちら、アボカド&チーズの味噌和え。
お陰さまで、ご好評をいただきましたm(_ _)m

そして、本日のメインディッシュだぎゃ〜
20160609MISO9_convert_20160610084210.png
当店の目玉(たぶん)商品、味噌カツ。
衣もサクッと揚がってるし、お味もよろしいんじゃないかと。

ちなみに、飲み物はというと、焼酎のロックだのお湯割りだの、ハイボールだの瓶ビール一筋だの、皆さんバラッバラ。
私は、愛知県産の日本酒をいただきました。

あとはダラダラとつまみながらということで、
20160609MISO10_convert_20160610084232.png
とちおあげ(ネギ味噌入り)と、

鶏の唐揚げ(タルタルソース添え)。
20160609MISO11_convert_20160610084253.png

そして、そろそろ23時というところでラストオーダーとなり、何とありがたいことに、締めの一品が登場。
20160609MISO12_convert_20160610084536.png
何だか、とっても酔っぱらってしまった私、これが実に美味かった。

というわけで、幹事様 大成功〜 な自画自賛的一夜でした(笑)。

この秋、ジャックは東京あたふたの公演に出演されるとのこと、頑張ってください。
(私は、諸般の事情により、そろっと観に行くだけになりますが…)

かえるのうた論争

20160605晶太郎誕生祝い_convert_20160605230500

2016年6月7日(火)

去る日曜日(5日)のこと。

昼食後、私は風邪ひきの息子を昼寝させ、嫁さんと娘は買い物へ。

雑貨屋、スーパーと回り、最後にケーキ屋さんでショートケーキを4つ購入。
息子の誕生日祝いなんですが、子ども2人が小さいうえに、私と娘が辛党なので、ホールのケーキだと消費しきれないんです。

そんなわけで、息子のチョコレートなんたらケーキに無理やりロウソクを立てて、Happy Birthday

       *   *   *

そして晩飯は、息子の好きな豚カツと、娘の好きなお刺身でBirthday Party 第2弾。
(ちなみに、トンカツの衣づけは娘が担当)

で、団らんとあいなるわけですが、会話が始まると、主導権はどうしても饒舌な娘のほうに。

主役にもかかわらず話に食い込めない息子は、プイとふてくされた後、おもむろに

カ〜エ〜ル〜の〜う〜た〜が〜

と歌い始めます。

彼なりの、自己主張なのでしょうか。

が、女2人は気にかけることなく喋り続けるので、息子の歌はあえなくBGMに。

き〜こ〜え〜て〜く〜る〜よ〜

息子よ、めげるな。お父さんは聞いていてやるからな。

くわっ、くわっ、くわっ、くわっ、

けろけろけろけろ、

くわっ、くわっ、くわ〜






ちょぉっと、待て〜っ


なんだ、今の歌はっ

あ、そうだよね。

と、何気に聞いていた娘が反応。

けけけけけけけけ

くわっ、くわっ、くわ〜

だよね。


これに、嫁さんが仰天。

ええ〜

けろけろけろけろけろ

っでしょ。


な、何を言ってるんだ〜っ

ついに私の怒りが爆発。

げげげげげげげげ

ぐわっ、ぐわっ、ぐわ〜っ

だろ〜




…こうして、息子の誕生日パーティは大混乱に陥ったのでした…。

       *   *   *

深夜。

娘の添い寝から自室に戻った私は、件(くだん)の歌詞が気になって眠れず(ちょっとウソ)。

ネットで調べてみたところ、同じような論争はすでに(盛大に)行われていたらしく、原曲であるドイツ語の歌詞とやらが見つかりました。

すなわち、

quak quak quak quak,

kae kae kae kae kae kae kae kaek

quak quak quak.


だそうな。
(どれくらい正しいのかは知りませんが)

…となると、正解は娘ってことですかね〜。

…っていうか、


私の覚えてた歌詞って、何なのさ〜(ToT)


食べログ:沖縄料理58

沖縄581_convert_20160605125903

2016年6月6日(月)

去る金曜日(3日)、久々に池ちゃん&濱と3人で集合

池ちゃんは、先週のライブのお疲れ様会として。
(盛況だった模様。私は残念ながら、休日出勤で行けず(涙))

濱は結婚の前祝いとして。
(着々と進んでいる様子。式の直前で逃げられるなよ〜(笑))

そして私は、ちょっと早い誕生日祝いとして。
(我が家では、お祝いが予定されていないんだけど…(汗))

で、諸々の都合から、(来てはいけない)「金曜夜の渋谷」に来てしまいました。

そしたら、やっぱり…

人だらけ〜っ(>_<;;)

覚悟はしてましたけど、ホンット、目眩がしますね。

そしてスクランブル交差点では、やはりギャージンさんたちがビデオや写真を撮ってました。

これが Tokyo's Popular Attractions の1つとして観光客を集めてるっていうんだから、日本って、国際的にどう見られてるんだか(笑)。

あれ、じゃあ私も、エキストラの一員としてアトラクションに参加したってことかな

   *   *   *   *   *

ま、そんなことはどうでもよく。

食べログいきましょ、食べログ。
(こっちのほうがどーでもいい

       *   *   *

本日のお店は、こちら。

「沖縄料理58(ごっぱち)」(渋谷)

Bunkamura のお向かい辺りにあります。
「58」の読み方は、店の入り口に「ごーぱち」と書いてあったかと思うと、店内のメニューには「ごっぱち」と書かれていたりで、よく分かりません。
いずれにせよ、鹿児島県鹿児島市から沖縄県那覇市へ至る「国道58号」に由来するようです。

       *   *   *

19時半の約束で、私が一番乗り(5分前)して先に何品か注文。
池ちゃんがジャストに、濱が5分ほど遅れて到着。

久々の再会に、オリオンで乾杯(写真は省略)。

で、まずは「あしびな〜サラダ」と「ミミガーの梅肉ドレッシング和え」。
沖縄582_convert_20160605125944
サラダは沖縄食材がふんだん。
ミミガーは柔らかめで梅が軽くアクセントに。

まずまずのスタート。

お次はラフテー。
沖縄583_convert_20160605130032
この店の目玉料理らしく、ボリュームたっぷり。
味付けは、まあまあかな。

そして、ゴーヤチャンプル。
沖縄584_convert_20160605130057
お味は可もなく不可もなく。

その後ろはドリンク2杯目(濱は3杯目か)。
両サイドは「二へデビール」という沖縄の地ビール(左がソフト、右がハード)。
ちなみに、「二へデビール」とは、沖縄のことばで「ありがとう」という意味の「にふぇーでーびる」をもじったものだそうな。

中央は…、何だっけ
池ちゃんが注文した、たぶん、泡盛のカクテル…じゃないかとf^_^;)

お次はヒラヤーチ。
沖縄585_convert_20160605130426
お好み焼き好きにして、チヂミ好きな私は、つい注文しちゃうんですが、実を言うと、さほど美味いと思ったことはなかったりして。
たぶん、お好み焼きやチヂミと比べて、味が淡白なんでしょうね。

え〜と、それから。
沖縄586_convert_20160605130448
あ、島らっきょう。
何しろ、濱と言えば島らっきょう、島らっきょうと言えば濱、というくらい島らっきょう好きな濱のためのオーダー。
某店では、仕入れてあった島らっきょうを食い尽くしたという逸話もあります。
(目撃者:私と池ちゃん)

さらに、島らっきょうの天ぷらとポーク&タマゴ。
沖縄587_convert_20160605130550
池ちゃんてば、スパム好き、タマゴ好き、ケチャップ好き。
(お子ちゃまかっ
これなんて、もう黄金料理ですよ(笑)。

ドリンクの写真も挟んでおきましょ。
沖縄588_convert_20160605130620
濱はオリオンに戻って数杯目。
相変わらずのビール愛一筋。

私と池ちゃんは泡盛で、これは…八重泉でしたかね。
私がロック(&チェイサー)で、池ちゃんが水割り。
きれいな琉球グラスも、泡盛を飲む楽しみの一つですね。

ちなみに、私がこの店を選んだ理由の1つは、泡盛の充実度。
メニューには島々から80種類以上がエントリーされ、常時50種類以上は置いてあるとのこと。

この日は2時間制限(ただし、店が混まなければ許容)とあって落ち着かなかったので、パパッと定番を選んじゃいましたけど、次回はゆっくり選んで味わいたいですね。
(と言いつつ、かなり長居をしちゃいましたが

で、中締め()のソーキそば。
沖縄589_convert_20160605130640
ご存知のとおり、いつもは池ちゃんルールに従って最初に食べるんですが、今日は私が先にあれこれ注文しちゃったので、このタイミングにm(_ _)m

でもって、あとは追い出されるまで適当につまみながらダラダラと。
沖縄5810_convert_20160605130703
青パパイヤの塩ネギ…何とか。
要するに、浅漬けみたいなもの。

沖縄5811_convert_20160605130721
見てのとおりのカーリーフライ。

沖縄5812_convert_20160605130741
ポークソーセージとゴーヤの漬け物。

お察しのとおり、カーリーフライとソーセージは池ちゃん、パパイヤとゴーヤが私の注文。
好みの違いというか、若さの違いというか(笑)。

え、濱
そりゃもちろん、出されたものを好き嫌いなくガンガン食べるのが濱ですよ〜。
いい夫になりますね(笑笑)。

       *   *   *

いやぁ、食った食った。
育ち盛りかっ、ていうくらい。

総評としては…、
料理は、「こりゃ、美味い」ってほどじゃなかったけど、まずまず安定。
店の雰囲気は、「まったり〜」ってわけでも、「家族的な賑わい」ってわけでもないけど、渋谷の割には悪くない。
泡盛は、充実していたけれど堪能しきれなかったので、楽しみは次回へ。

というわけで、「大満足っ」には至らないものの、十分に合格点。
渋谷で泡盛を飲みたいときの、貴重な「使えるお店」エントリーです

   *   *   *   *   *

さてさて。
結局、店を出たのは23時をまわっていたか
2人とも翌朝が早かったのに、引っ張っちゃってゴメンねm(_ _)m(_ _)m

じゃ、また今度(^o^)/

読書記録:リュドミラ・ウリツカヤ『陽気なお葬式』

陽気なお葬式_convert_20160605083812

2016年6月5日(日)

本日は、息子の誕生日祝いで、早朝から


アンパンマンこどもミュージアム〜


…に出かける予定でしたが、

息子の風邪が治らず、延期することに(>_<)

お母さんが休みなさいって言ってるのに、言うこと聞かないで暴れてるから、風邪が治らないんだろっ

と朝から説教してみたものの、それだけじゃないことも分かっているので、あまり叱らず。

とりあえず、近所でケーキを買ってきて、お祝いだけすることにします。

   *   *   *   *   *

さてさて。

「新しい本は(あまり)読まない」と言っているくせに、つい買ってしまった、この1冊をご紹介。

リュドミラ・ウリツカヤ『陽気なお葬式』 新潮クレスト・ブックス、2016年、1800円

いえね、
諸般の事情で、最後にもう1回だけ役者をやろうかなと思っておりまして、
これまた諸般の事情で、脚本・演出を兼ねることになりそうでして、

できるかな〜

ていうか、

できる気がしないな〜(笑)



あ、寝たきりの役を演れば、いんじゃね


なんて超安直なことを考えていたときに、ふと本書の広告が目に入ったんですね。

しかも、感動的なエンディングのネタを絶賛大募集中なもんですから、

亡命ロシア人画家アーリクの最期の贈り物とは——
不思議な祝祭感と幸福感に包まれる中編小説

という売り文句を読んで、「一石二鳥」と思っちゃったんですよね〜f^_^;)

       *   *   *

舞台は1991年、猛暑のニューヨーク。

主人公は、亡命ロシア系ユダヤ人で画家のアーリク。
一時はブレークしたこともありましたが、この頃は絵もあまり売れず、アパートの家賃も滞納しがち。
その彼が、あるとき筋萎縮性側索硬化症(と思しき病気)に襲われて手足の自由を失い、
今はボロアパートの一室で、遠からず訪れる死を待つ身となっています。

物語は、彼と彼のベッドを(文字どおり)取り囲んでいる歴代の恋人たちとのエピソードを中心に進みます。
彼と彼女たちが、どのように出会い、愛し合い、なぜ今ここにいるのか。

そして、その背後に描かれるのは、
ロシア系移住民、ユダヤ系移住民、黒人、ラテンアメリカン、その他の多種多様な人々の生きる姿。

そうそう、途中で挿入されるペレストロイカの行き詰まりと軍事クーデターも、本作の大事なモチーフの1つです。

遭遇があり、別離があり、
愛があり、憎しみがあり、
祖国があり、脱出があり、
やがて、
アーリクの死そして葬儀へと、物語は辿り着きます。

       *   *   *

人生とは、
痛みや苦しみと向き合い、
それらを積み上げていくものであり、

そうした堆積物に強く規定されながら、
今を生きていくほかはない…。

そんな厳しくも真摯な人間の「生」を祝福するかのような視線が、
本作品には溢れています。

なんて言いますかね〜、
「ロシアつながり」っていう狭〜い連想だとは思うんですが、
私は『アンナ・カレーニナ』を思い出しました。

一方のレーヴィンは、
厳しくも豊かなロシアの大地への称賛と、
そこに生きる人間の歓喜を高らかに謳い上げましたが、

他方のアーリク(と彼が遺した女たち)もまた、
混沌たるニューヨークで、
生きる喜びを力強く謳っているように思いました。

言うなれば、

生の蠢(うごめ)き

かな。

   *   *   *   *   *

そんなわけで、けっこう読ませる小説でした…

が、それで、ネタの件、どうにかなったのか(=パクれるのか)というと、う〜ん、期待したのとは、ちょっと違ってましたf^_^;)

冒頭の「最期の贈り物」とか「祝祭感と幸福感」から、私は勝手に「ささやかで日常的な奇跡」によって人々に一種の「恩寵」が与えられるような、静謐ながらも劇的なクライマックスを期待していたんですが——ま、そうと言えなくもないでしょうが——、アイデアとしては平凡というか、ちょっともの足りなかったかな。

それでも、人間を捉える彼女のセンスは、とても魅力的。
私は、リュドミラ・ウリツカヤという作家をまったく知りませんでしたが、他にも同じくクレスト・ブックスで翻訳が出ているので、読んでみたいなぁと思いました。

あ、でも、できれば文庫本化してくれないかな〜。

いや、値段というよりはね、



こんなこと言っちゃ何なんですけど…、



やめとこっかな〜、

ええいっ、

クレスト・ブックスの<製本>が嫌いっ


…あ〜あ、言っちゃった。

でもね、仮フランス装なんて、中途半端なばっかりで、オシャレだとはぜんぜん思わないし、
何より嫌なのは、天のアンカット。

「天のアンカット」っていうのは、(本来は、印刷した本文を折ってできた袋状の部分を切っていない(=だから、ペーパーナイフで切りながら読む)ものなんですが、ここでは)本の上側をきれいに断裁せずに、わざとデコボコを残すこと。
これが、昔の本みたいで趣があるとか何とか言うんですけど…、

溝の部分にホコリがたまって、掃除しにくいったらありゃしない(T_T)
(それに、光に当たる面が大きくなるわけだから、きれいに断裁してある本と比べて日焼けが目立つとも思うんですけどね)

クレスト・ブックスは、ラインナップが素晴らしいので、つい買いたくなるんですが、書店で棚から取り出したときの感触で、「やっぱ、やめとこ」って思っちゃうんですよ。

たぶん、少数派の意見だと思いますが。



あ、なんか、変な終わり方しちゃった


え〜と、

作品は素晴らしいですよ〜。

おすすめ絵本95:ちいさな おおきな き

ちいさなおおきなき_convert_20160601222738

2016年6月1日(水)

こんばんはm(_ _)m
あれやこれやと暗雲たれこめてる本間宗南です。
いやいやぁ、2016年も折り返しちゃいそうな勢いですよ。

そんななか、私の2016年上半期ベストかな、という作品をご紹介。

◎943『ちいさな おおきな き』夢枕獏/作 山村浩二/絵、2015年7月27日、小学館、1400円

<あらすじ>

小さな、小さな、小さな、芽をめっけ。

ありより小さな芽だけれど、
さあ、どうだ、
どうだ、どうだ、
さあ、どうだ

ううんと伸ばせば一千年。
ももんと踏ん張って一万年。

なった、なったぞ、大きな木。
山より大きく、雲より高く。

木の上に動物が棲み、
ゾウだって、トラだって、リュウだって、



やがて人間が住み始め、
田畑ができ、
町ができ、
汽車が走り、
工場が建ち…

あれれ、なんだか、どこか、おかしいぞ。

枝がどんどん切られるぞ、
煙突は煙を吐き出すぞ、

とうとう戦争が始まって、

葉は枯れ、
枝は焼け、

みんなが逃げ出した大きな木は…

<感想など>

どうなったでしょうか

さてさて。

夢枕獏氏の絵本というと、お馴染み陰陽師などもあるんですが、そちらは、ちょっと、個人的には、 という感じ。
が、こちらは、端的で壮大なストーリーに、リズミカルな言葉がちりばめられ、こりゃすごい。
上記の<あらすじ>でちょこっと真似してみましたけど、(もちろん)もっとイイ感じです。

そして、絵は山村浩二氏。
絵本ももちろんありますが、やっぱりアニメーターとしての仕事がよく知られてるんじゃないでしょうか。
(国際的ですからね)
その山村氏が、実に imaginativeなイラストを提供しています。
刺激的ですね。

このコラボはすごい。
感嘆、の一言です。

       *   *   *

ちなみに、本書を読んでいて、何となく頭に浮かんでいたのが、こちら。

マーティンドレスラー_convert_20160601225528

『マーティン・ドレスラーの夢』スティーブン・ミルハウザー/著 柴田元幸/訳、2002年、白水社

ま、こっちのほうがファンタジックであり、アメリカンであり、『ちいさな〜』ほどには愚かしくないんですが…、

街が出来上がっていって、でも、

止められないっ

って感じがあって、やがて…

という雰囲気が、どことなく通じるものがあるような。

こちらも大好きな作品です。
興味のある方は、ぜひお読みください。

ではでは、こんなところでm(_ _)m

 | ホーム |  page top