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観劇日誌:黄金のコメフェス2015 チョキチーム

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2015年8月31日(月)

先日、ジャックと飲んだって話を書きましたが、実はその2日後にも会ってまして、
――書く順序はずいぶん前後してしまいましたが――
去る22日(土)、劇団鋼鉄村松の舞台を一緒に観てきました。

黄金のコメディフェスティバル2015
於:シアター風姿花伝(中落合)

<チョキチーム>

劇団鋼鉄村松『滅亡のコメディア』
作・演出:バブルムラマツ

スズキプロジェクト ヴァージョンファイブ『隠 ザ クローゼット』
作:石田明・廣瀬はつき
演出:すずきつかさ

   *   *   *   *   *

この日はフェスティバル開会式を含めて3日目、チョキチームの初日。

そう、初日。
稽古も(たぶん)不足気味、ベテラン劇団員の脱退と新メンバー加入、
客の半分は相手劇団目当て、という緊張感のなかでの演技だったのではないか、
ボス氏のブログを読んでいても徐々に手応えをつかんでいるようで、
その後はきっと良くなっているんじゃないか、

という期待を込めて…、

という前提で書きますが…、

え〜とですね〜…

今まで観た鋼鉄村松の舞台のなかで、一番つまらなかったです…(>_<;)

       *   *   *

まず、本がイマイチ。
魔術師・バブル氏の作品にケチをつけるのは畏れ多い気もしますが…、設定が退屈。

要するに、
冷戦下の某国大統領と某連邦書記長とが(両側近を交えつつ)ホットラインで会話するという話で、
一方が核のボタンを押しちゃった()がゆえの極限状態を用いたシチュエーション・コメディ。

…仕掛けが、これ1つしかないんですよね。
時間も45分、役者も少なかったのかもしれませんが、やはり、

「そのうえガッキーン
「おまけにグッファンッ

という具合に()極限状況を高める条件を重ねていかないと、
客の予想を上回る展開にはもっていけないんじゃないかと。
SDIネタでは、初期設定の延長線上にあるので、飛躍が生じない。

逆に言うと、たったこれだけの仕掛けしかないのに、それなりに起承転結をつけてしまうのは、
作家の力量というか技術というかセンスというか、とにかく「さすが」で、

「なるほどっ」「そうきたかっ」「美しいっ」と唸らせる展開が後半だけで数か所もあり、
そこそこ観られてしまう。

それだけ小枠レベルの展開は充実しているのだから、
大枠レベルの仕掛けがあと2つくらいあれば、
相乗的にかなりおもしろくなったんじゃないかなぁと。

       *   *   *

ただねぇ、

これは言っても詮無い話だから、

言っちゃいけないんだろうな〜、

でもな〜、

やっぱりな〜、

というわけで、言っちゃうんですけど…、


大統領はベス氏の役ですよね〜。


タラレバの話はホンッと申し訳ないんですけど、

彼の個人技があれば、
序盤の冗長なシーンも、後半の極限状況も、
しっかり魅せられたんだろうなと。

だから、この本で十分に成立したんだろうな。

本作品の主人公は、(2トップではあっても)やはり大統領です。
初期設定における彼の動機(物語の起点)が弱いだけに、
観せるべきは、状況に押しつぶされていく彼の姿。

ここ、すごく大事なところで、
書記長の側の極限状態を描くのは比較的簡単、かつ仕掛けとしてはやや凡庸、
しかし、それ以上に大統領の極限状況を描くところが本作のキモ。

だから、その過程をしっかり描かないと、この作品はちっともおもしろくないし、
卓越した<シチュエーション>・コメディにならない。

ぶっちゃけ、
役者としてボス氏のパワーがバブル氏を圧倒してしまっていたことが、
本作品失敗の最大要因だと思いました。

そう、ボス氏は、私が過去に観た彼の出演作(客演含む)中でも最高に素晴らしかった。
もちろん、<隠れ>ボスファンとしての私の贔屓目もあろうかと思いますが、
それを差し引いても、彼は持てるすべてを発揮して、作品を担おうとしていたと思います。

ですので、彼の大技小技、役者としての魅力を存分に堪能できたという意味ではよかったんですが…、

ですが…

非常に残念なことに、

失礼ながら(ホント、ごめんなさいm(_ _)m)、

彼は、作品の主題を担うタイプの役者ではなかったぁ〜

…と思えて仕方がないのです。
(そりゃま、作品によるんでしょうけど)

あれほど多彩でパワフルな演技をするボス氏の頭をグイッと抑え付け、飛び道具に変えてしまう、
圧倒的存在としてのベス氏がいたからこそ、遊軍としてのボス氏が活かされていたのではないか。

言い換えればですね、

絶対のエースストライカーとしてベス氏がいて、
そこにMFたる個性派客演陣が多彩なキラーパスを蹴り込み、
その背後をベテラン劇団員たちDFが地味ながら堅固に守っているからこそ、
ボス氏&バブル氏が自在にオーバラップしたり、ポジションチェンジしたりすることができたのではないか、
そして、
それこそが、鋼鉄村松のおもしろさの秘訣だったのではないか。

ベス氏不在も今回で2作目となり、ふと、そんなことに気づいたわけですが、
そこで、もう1つ気づくのは、去っていった(or 休んでいる)劇団員の方々は、
登場人物の<>を深めていくタイプの芝居は必ずしもしなかったけど、
作品内での<役割(ポジション)>は実によくふまえていたな、と。

それに対し、今作では
ボス氏&バブル氏が2トップを形成しながら、ともにエースの役割を担いきれず、
それ以上に、
2人をアシストするはずの他の役者たちが…
(<役>については、さておき)
<役割>に対して無頓着というか、
とにかくボールに走り寄るばかりで、フォーメーションが感じられない。

   *   *   *   *   *

鋼鉄村松の次回公演は11月、同劇団が誇る傑作の1つ(ジャック談)でもある「仮面マタドール(レプリカ)」の再演とのこと。

ぜひ期待したいと思います。


あ、もう一方の「スズキプロジェクト〜」ですが、役者さん(芸人さん)たちが次々と登場して、ネタみせしながらボケ倒し、主人公が1人でツッコミ続けるというパターン。
全体にもさもさっとしてて、芝居というより、コント、というか、小ネタをつないでる感じですが、そういうものとして観れば、そういうものとして楽しめると思いました。


さてさて。
昨日30日(日)は同フェスティバルのぶっ通しスペシャル&授賞式、
結果はどうだったでしょうか
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アツイ クチビル

2015年8月30日(日)

昨日、チラッと書きましたとおり、上唇がひどく腫れてしまった私。

生まれて初めてと言いましたが、大げさではなく、そりゃもう、こんな感じだったんですよ〜

というわけで、私のぶ厚い上唇をジャジャンと大公開っ
(お食事中の方はご容赦くださいm(_ _)m

20150829じんましん1_convert_20150830080038

ウイルス性の場合、唾液で感染するかもしれないと、
洗面所でもトイレでも自分専用のタオルを用意し、
朝食も家族が済ませた後に食卓につき、取り箸を使っておかずをとるなど、
細心の注意を払いました。

やっと病気が治ったばかりの娘と、
長期戦に突入しつつある息子、
ここで新たな病気にでも罹ったら大変ですもんね。

       *   *   *

駅向こうにある皮膚科の病院が10:00からやっているということで、9:30のバスに乗って出発。
到着すると、開院を待つ患者さんがすでに数人並んでいて、私も行列の末尾へ。

初診ということで、受付で問診票を記入。

今朝から上唇に腫れ。その他、数日内にじんましんあり」云々。

順調に診察が進み、10:15には私も診察室へ。

上記の問診票を読み上げた先生に、

今朝、起きたら、こんなふうになってたんです。

まるでお岩さんが眼帯をとるかのごとく、おどろおどろしくマスクを外す私、
それを診るや否や、先生。

あ、それも、じんましんですよ〜。



こともなげに答えた先生、机上のラックからパンフレットを取り出し、私に写真を見せながら、

普通のじんましんは数時間程度で腫れがひくんですが、瞼や唇の場合、こんなふうに腫れて、1日半くらいかかるんですよね〜。

あの、クィ…、浮シュ…

とりあえず、薬を4日分、出しときますけど、1〜2日で腫れがひかなかったら、4日待たずに来てください。
(ど〜考えたって、明日には治るよって顔)

あ、あの、家族に感染ったりは…

クフッ。…ええ、感染りません。

わ、笑ったな〜





笑うだろうな〜(笑)

いい歳したオッサンが、じんましんで「感染りませんか」って聞いてるんだもんな。

       *   *   *

そして、受付で薬をもらって、再び拍子抜け。
20150829じんましん2_convert_20150830080303
(エピナスチン塩化塩錠20という抗アレルギー薬です)

え、これだけ

キョービ、どの病院でもドバドバ処方するじゃない。
私、これしかないの

これで4日分ですから、当然、1日1錠。
しかも、

腫れがひどかったら、今日の分はすぐに飲んでもいいですけど、その場合には夜は飲まないでくださいね。

ホント言うと、薬なんか飲まなくたって、そのうち治るよ〜的なオーラがバシバシ。

朝の大騒ぎ(私独り)は何だったんだ〜

   *   *   *   *   *

そして、今朝。
腫れはホボひいて、ちょっと違和感が残ってるくらい。
昨日は脇腹に少しだけ出ていたじんましんも、今朝はまったく無し。

さてさて。
今日はこれから嫁さんの車の運転&買い物に付き合ってから休日出勤、
そして夕方からエヒラと芝居を観る予定ですが、

感染らないから、心配しないでね〜(笑)。

J の帰還(一時)

2015年8月29日(土)

おはようございます。
この数日、原因不明の蕁麻疹に冒されている本間宗南です。

しかも、今朝、目覚めたら上唇がボコッと腫れてました。
こちらは生まれて初めてのことで、「これが自分の顔」というくらいの腫れなんですが…、

まあ、目が覚めて虫になってなかっただけ、まだ幸運ですかね(笑)。

幼少の頃はアレルギー体質で、しょっちゅう蕁麻疹が出て両親に苦労をかけました。
成長してすっかり縁遠くなっていましたが、
この8月後半、子どもたちだけでなく私も、あれこれ体調に異変を感じております(>_<)

この2週間、ヘバッた心身を騙し騙しやり過ごしてきたんですが、ついにドドッと出てきた感じ。

私、大丈夫かしらん。

   *   *   *   *   *

それはさておき。
(いいのかっ)

先の公演直後から北海道へ短期赴任していたジャックが、先週、一時帰京。

いつもなら、一緒に芝居を観てから一杯というところですが、諸々スケジュールが合わず、とりあえず飲むだけ飲むことにσ(^_^;)

さらに、池ちゃんが遅番あけに駆け付けてくれるというので、3人の利便に鑑み、渋谷をチョイス。

さて、店は…

まずは、バテ気味の私のために(笑)、何か精のつくものを。

貝類、青魚、豚肉、とろろ…なんか、いっぱいあるな?

あ、それから、北海道で安くて美味いものを食いまくっているジャックが、普段あまり食べていないもの…

北海道で食べられないもの…



やっぱり、九州料理?

という超〜安直な思考と、

「場所の割に、静かで美味い」
という食べログ情報に基づき、

道玄坂は鹿児島料理の店に決定。

さてさて。
そんな長ったらしい枕話の後は、ひたすら食べログです。

皆さん、美味そうな写真を見て英気を養い、晩夏(もう初秋)を乗り切ってください(笑)。

       *   *   *

まずはジャックと2人で。
残業の池ちゃんは追って参加。

20150820ジャックと池ちゃん1_convert_20150829064521
白身魚の薄造りと、キビナゴの南蛮漬け。
キビナゴなんて、いかにも私の好きそうなものですね。

20150820ジャックと池ちゃん2_convert_20150829064544
それから、海鮮系のサラダ。
必ず最初にサラダを注文するのも私流。

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で、「精のつくものリスト」から、まずは豚肉をチョイス(柚子胡椒添え)。
ビタミンB1ですよ。
酒飲みの必須アイテムですよ(笑)。

で、私がリストから貝類だの青魚とかウナギとか付け焼き刃な知識をゴチャゴチャ言っていたら、

やっぱ、肉じゃないっすかね。

とジャックがチョイス。
20150820ジャックと池ちゃん4_convert_20150829064623
うん、パワーが出そう。

だいたい、これくらいを注文して、過日の公演の感想&裏話とか、互いの仕事の話とか、北海道の暑い夏の話とかをしつつ、とりあえずはビールだのハイボールだのを片手に、「本格的に飲み食いするのは池ちゃんが来てからね〜」というつもりだったんですが、けっこう遅いので、あらかた食べちゃったところへ池ちゃんが登場(ゴメンね)。

ここからは池ちゃんチョイス。
20150820ジャックと池ちゃん5_convert_20150829064651
鉄板焼の餃子と明太子。

20150820ジャックと池ちゃん6_convert_20150829064732
肉巻。
これがボリュームもあって、予想外に美味かったです。

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鮎の塩焼き。
池ちゃんはもう、精のつくものとか関係なくって、純粋に美味そうなものを選んでます。

で、われわれも焼酎へ移行。
池ちゃんが「残業、終わらなかった〜」と内職道具を取り出したので、職場での苦労話や失敗談を聞きながら、ちょっとお手伝い。
土曜出勤もけっこうあるようで、いやぁ、池ちゃんも頑張ってますな。

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この、最後におつまみ系を注文するのが、池ちゃん流(笑)。
19時から飲み始めて、結局23時までいたので、毎度ながら、ちょっと二日酔いになりましたf^_^;)

       *   *   *

あ、そうそう。
厚かましくも恒例のごとくいただいちゃってます、ジャックからの北海道土産。

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北海道で人気上昇中ですってよ。
ショコラティエ マサールのショコラブラウニー。
あのサクサクッとしたやつのその表面をチョコレートでコーティングして、季節限定のひまわり柄なんだそうな。

これはもう、わが息子が大喜び。

一方、スイーツをほとんど食べない娘にはこちら。
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鮭ハラスのみりん干し。
シャケ大好き娘なので、これを刻んでご飯にかけてやると、こちらも大絶賛。

ジャック、毎度毎度、ありがとうございました。
10月(11月)、今度は帰還祝いをやりましょう。

   *   *   *   *   *

さてさて。
この唇、ネットで調べてみると、どうも「クインケ浮腫」ではないかと。

痛み痒みもなく、蕁麻疹を併発しているところなんかも、ぴったり。
家族で前例はないので、遺伝性ではなさそう。

本日は休日出勤の予定なんですが、その前に病院に行ってきま〜す(ToT)










観劇日誌:Mrs. fictions presents 『15 Minutes Made』Vol. 13

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2015年8月28日(金)

こんばんは。
8月がもう終わっちゃうというのに、8月中にケリをつける予定だったことがぜ〜んぜん終わっていない本間宗南です。

ちょっと順序が前後しますが、せめて、最近あったことを今月中にupしておこうと思います。

   *   *   *   *   *

まずは、こちら。

Mrs. fictions presents 『15 Minutes Made』Volume. 13
参加団体:タイタニックゴジラ、アナログスイッチ、DULL-COLORED POP、Straw&Berry、ポップンマッシュルームチキン野郎、Mrs.fictions
於:王子小劇場(王子)

先月、こんな記事を書いたんですが、覚えていらっしゃるでしょうか?

すごくおもしろかったんで、また観に行こうと思ってはいたんです。
でも、息子のことやら仕事のことやら諸々ありまして、「もう無理かなぁ、こんな気分で行ってもなぁ」と、半ば諦め気分だったんですよ。

でも、そういうことを言ってると、結局、あれもこれもキャンセルしちゃって、出不精になってしまうよなぁ…。

と思ったので、去る日曜日(23日)、休日出勤して2つほど仕事を片付けた後、夕方から行ってまいりました。

       *   *   *

で、今回も、

レベル高〜っ

でもって、前回同様、おもしろ確率 6分の5団体。

それでですね、実は今回の私のお目当ては、

ポップンマッシュルームチキン野郎

なんか、役者さんがよく客演されているせいか、あっちこっちで目にするんですよ。
私が行く劇場でよくチラシが入っているってこともあるのかな

とにかく印象に残っていて、「一度、観てみたいなぁ」と思っていたので、今回はうれしい機会。

そして、彼らPMC野郎の作品は、過去にラジオドラマとして発表された作品の舞台化。
すでにストーリーには定評があるようで、たしかに「なるほどっ」と唸らせるオチ。
しっかりした構成の隙間を縫って、ぶっ飛んだ遊び心もあって、次回は本公演も観てみたいと思いました。

やっぱり、Mrs.fictionsは、彼ら自体もおもしろいけど、いい劇団を引っ張ってきますね。
2回続けてこのクオリティ、プロデュース力も高いと思いました。

       *   *   *

が、

今回、私の心を鷲摑みにした、いわば私にとっての<新大陸>は、

DULL-COLORED POP


<新大陸>とはつまり、私が知らなかっただけで、けっこう人気劇団らしく、チケットは完売、関西公演などもやっているようだってことなんですが、

今回の作品は、
ストーリー…というよりも、ネタを繫いだような構成で、
短編作品というよりは、長めの劇団プロモーション(自己紹介)のような印象でした。

ただ、そのセンスがメッチャ素晴らしい、おもしろい、私の好みとも相性バッチリ

ちなみに、ただいま、そのダルカラ(と呼ばれているらしい)の本公演がまさに行われているんですが、

残念ながら、上記のとおりチケット完売。

次回公演はぜひとも観に行きたいと思います。

       *   *   *

ああ、おもしろかった。
やっぱり、無理してでも観に行ってよかったです。

次は、いつ演るのかな。

       *   *   *

あ、ちなみに、冒頭の写真でチケットの半券2枚の下に、

15 12→13

って書いたチケット大のものが見えるでしょ。

これ、前回vol.12と今回vol.13の両方を観た人への特典で、vol.12の半券をもっていくともらえます。

いいでしょ。

でも、何に使っていいか、わからない(笑)。


ではでは、こんなところで(^o^)/





読書記録:カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』 その2

2015年8月23日(日)

ええと、先週の日曜日にupするはずだった、感想の続きです。
1週間も引っ張ったからって、大したことを書くわけじゃないんですけどねσ(^_^;)

   *   *   *   *   *

感想…。

う〜ん、短い(笑)。

いえね、イシグロ長編作と言うと、<不確かな情報>や<誤った認識>に基づくモノローグなり、ダイアローグなりが延々と続き、そう思い込まずにはいられない、信じ込まずにはいられない個々人の渇望がこれでもかと伝わって来るんですが、私、そのヒリヒリした感覚が好きなんですよね。

主人公の彷徨感・逍遥感に浸り、あの切なく狂おしい気分を共有するのが、イシグロ作品を味わう一つの醍醐味とでも言いますか。

本作でも、そうしたモノローグやダイアローグは健在と言えば健在なんですが、思索の彷徨や会話の逍遥というよりは、物語の背景・設定に関する情報提供的要素がふんだんに盛り込まれていて、ぶっちゃけ、タネ明かしになっています。

その意味で、本作は非常に分かりやすい。
ちょっと分かりにくいといえば、時間軸上の錯綜・飛躍・接合を何か所か埋め込むなどの技巧がほどこされているので、一瞬「」とは思いますが、それとて、すぐに理解できますし、慣れれば違和感なく進んでいけます。
むしろ、物語を理解するために必要な情報が、実にテンポよくちりばめられていて、焦らされることがない。

そのため、
構成上は途切れ途切れのエピソードが実は密接に繫がっていて、一つの不可避的な結末へとたどり着く…
という巧妙で心地よい仕掛けになっているのに、
「語り」が親切すぎて、いわば「なだらかな一本調子の坂道」といった印象でした。

そんなこんなで、

イシグロ氏本人が強調する、夫婦の(そして、息子を含めた家族の)愛の物語としては、恐縮ながら、私の評価は「いま1つ」。

全体としても、

アーサー王時代に遡る壮大な歴史を、
その世界を彷徨う老夫婦の覚束ない足取りを、
そして、
<記憶>をめぐる人間の、社会の、国家の悲しさと愚かさを、

この2倍のボリュームで味わいたかったなぁ〜。


というのが、読了後の正直な感想です。

       *   *   *

しかし、では、これが駄作かというと、おそらくは名作として遺るでしょうし、
というか、もう世界的に評価されちゃってますよね。

その理由の大きな1つは、民族や国家が共有する<記憶>を扱っているから。

イシグロ氏自身は、ユーゴ紛争での民族対立を着想のきっかけと語っているようですが、
言語、宗教、慣習の違い、あるいは経済力、技術力、軍事力の格差その他に起因する集団間の殺戮・収奪の歴史なら、
古今東西、枚挙に暇がありません。

それらは、
ときに相互の利益により、ときに新たな集団の形成により、まれに叡智や英雄により、
いったんは<記憶>の奥底へと深く沈められるでしょうが、
何かのきっかけがあれば、いつでも浮かび上がってきます。

ちょうど、<忘れられた巨人>が目覚め、起き上がるように。

本作では、最後の30ページほどで、言いたいことを、半ば吐き出すように書き尽くしています。
物語としては上手くないなぁと思いますが、重要で普遍的な問題を、恐ろしく的確、しかし平易に表現しています。

というわけで、本作品が世界中で共有された結果、
今後、
何らかの理由で抑え込まれていた集団間の憎しみが歴史的経験を随伴して表面化したとき、
世界の賢者たちは、きっとそれを<忘れられた巨人>の再登場と呼ぶのだろうな、
そして、その名付け親として、本作品とイシグロ氏の名前も後世に遺るのだろうな、
なんて思いました。

   *   *   *   *   *

蛇足を1本。

折しも、どこぞの政治家が、
「(子孫たちに)謝罪を続ける宿命を負わせてはならない」とか何とか話したそうな。
(発表前はずいぶん騒いでいたわりに、1週間も経つと世界から消えてしまいましたが)



さて、どうやって

ドラゴンに魔法でもかけましょうか

残酷なことに、本作品は、そうした愚策が徒労に終わることを予言します。

この物語が私たちに与えてくれた希望は、たった1つ…

エドウィン、わたしたち2人からのお願い。これからも、わたしたちを忘れないで。あなたがまだ少年だったころ、老夫婦と友達になったことを思い出して


…ささ、本日は休日出勤です。
そろそろ出かけよう…と思ったら、嫁さんが「買い物にいかなきゃ…」というので、午前中は留守番かたがた家事の残りと病気の子どもたちのお守りなのだ。

もやもやのSUMMER

2015年8月22日(土)

ああ、読書記録も書きかけのままなんですが、いろいろバタバタしてまして、f^_^;)

とりあえず、息子の続報を。

       *   *   *

一昨日、病状の経過確認と再検査とで、再び病院へ。

結果、「変わらず」。

尿検査その他の数値を見ても、内臓に異常はなく、本人も腹痛を訴えていないことから、たぶん大丈夫。

ただし、じゃあ、もう安心なのかというと、「分からない」。

なので、1週間ほど安静に過ごして、また「来週、経過を診ましょう」。

要するに、重篤な症状にならないよう祈りながら静かに過ごし、1〜3か月くらいで症状が治まったら「よかったね」ってことになるという、いやもう、現代医学の粋を集めたような対処法なわけですが…、実際のところ、そうする以外にないらしい(>_<)

人の身体って、まだまだ分からないことだらけなんですね。

今回の検査を受ければ、良くも悪くもはっきりするんだろうと思い込んでいたので、なんかもう、ビミョ〜でモヤ〜ッとした気分です。

       *   *   *

で、見た目の症状はというと、これがまた、ウチのバカッ息子ったら、かさぶたになりかけのところを引っ掻くもんだから、ジュクジュクに膿んじゃって、そんなのが両足の膝下からくるぶしにかけてと、両腕の肘回りにドヤヤヤ〜ッと広がっちゃってました。
あ、こういう写真、病院で見たことある〜って感じの、まさにその状態。

これにね、朝昼晩、一つずつ薬を塗り込んでいくのよ。
もう、気分がどんよりしちゃって…。


と、嫁さん談。
たしかに、痛々しくって、見ているだけで気分が墜ちていく〜。

       *   *   *

とりあえず、手足にネット包帯をはめて、患部に触れさせないようにしてるんですが、バカ息子はテレビを見ながら無意識で掻いちゃうので始末が悪い。

しかも、「静かに」としつこく言い聞かせてるのに、じっとできない。

まぁ、本人にとしては、苦しくもダルくもないわけで、食欲も旺盛。
そんな4歳の男の子に「静かにしてろ」なんて、そもそもが無理な注文なんでしょうね。
むしろ、外へ遊びに行けない分、エネルギーがあり余っていて、隙あらば飛び跳ねようとチャンスをうかがっているような。

昨日からは左足のくるぶしが腫れてきて、さすがに歩きにくそうにしているんですが、それでもアンパンマンを見ると、一緒に踊り出してしまう(笑)。

そんなわけで、傷がちっとも減りません。
(というか、確実に増えている(T_T)

       *   *   *

そして、重なるときには重なるもので、今度は娘が、手足口病に。
まぁ、「子どもの3大夏風邪」の1つとも言われるそうで、たぶん1週間程度で治るんですが、手足の水泡から感染するので、布団を隣の部屋に移したり、湯船に入れられなかったり。
もちろん、飛沫感染もあるので、食事を分けたり、息子に近づかないようにしたり。

さらに、口腔内にも水泡ができちゃったので、食べるのが痛くって食事量が、おのずと元気も
とにかく食べさせなきゃと、3分おきに泣き言を言い出す娘をなだめつつ、柔らかいものを少しずつ、ゆっくり食べさせる。

       *   *   *

実を言うと、本日から嫁さんの実家に帰省する予定だったんですが、もちろんキャンセル。
娘は、帰省先で(父親がいないのをいいことに)洋服やらマンガやらオモチャやら、おばあちゃんにおねだりしまくろうと企んでいたらしく、もう悲しくって悔しくって、事あるごとに泣きわめく始末。

しかし、慰めてほしい母親は、息子の対処に精一杯で、娘のフォローは何かと手薄。
娘はこれも気に入らない。

そんなわけで、今週は私も早々に帰宅して、家事の手伝いやら娘の慰め役やらに回っていたのでした。

       *   *   *

はあ、今日は午前中に図書館へ本を返しに行ってから、急ぎ椎名町へ向かい、鋼鉄村松を観劇。

その後…、帰省できなかった慰めがてら、娘と息子に何かプレゼントを買いに行こうかと。




紫斑

2015年8月18日(火)

いやぁ、イベントやらトラブルやら、重なるときには重なるもので、ブログのネタには事欠かなかったんですが、しかし書く余裕がなくてご無沙汰してしまいましたm(_ _)m

書きそびれてしまったネタもありますが、まぁ、とりあえず目下進行中の件でご報告を。

   *   *   *   *   *

これ、何だと思う

と、嫁さんが息子の足をとって私に見せたのが先週末あたりか。

虫さされの痕を引っ掻いてかさぶたにしちゃって、それをまた引っ掻いたような小さな内出血のかたまり…

…が、両足のあちこちと、腕にも数か所。

虫にでもさされた

それから、両足の脛には、青あざになる前のような、けっこう派手で鮮やかな内出血が広がり…。

どこかにぶつけたんじゃないの。

という返事では納得しない嫁さんの見立ては、手足口病。
まぁ、夏風邪の一種ですね。

ちょっと違うようなと思いながら、月曜日に病院へ連れて行くという嫁さんに、行くといいと答えたのが16日(日)夜のこと。

       *   *   *

16日の昼休み。
なんとなく気になって、嫁さんにメール。

 結果はどうだった

14:30頃 返信

隣の市の国立病院で検査するように言われたので、今からタクシーで向かいます。



16:00過ぎ 追伸

診察して、採血、レントゲンが終わり、いまエコーを撮ってます。

何が起きてるんだ〜

この時間まで病院にいるってことは、晩飯の準備に遅れが出るのは確実。
さらに検査が長引くようだと、一緒にいる娘だけでもピックアップしたほうがいいか…

などなど考え、早退して病院に行くことに。

最寄り駅でタクシーをつかまえて病院に到着したのが18:00。
タイミングのいいことに、ちょうど会計を終えたところで、そのまま一緒に帰宅。

私が飯を炊き、子どもを風呂に入れている間に、嫁さんは総菜を買ってくるなど食事の準備。

19:30に晩飯を食べ始め、ようやく一息ついて診察結果を聞くと…

アレルギー性紫斑病。

初めて聞きましたが、ネットなどで調べてみると、どうやら…

先行する1〜2週間前に風邪などのウィルスに感染。
  (たしかに、2週間前くらいに風邪をひいて熱を出してました)
そのウィルスが変なところに入っちゃって、
それに免疫機能が異常な反応をしてしまった結果、
血管が脆弱になり、ちょっとしたショックで出血しやすくなる…
のだそうな。
そして、やっかいなことには、膝小僧が内出血したって、どってことないんですが、
内臓で同じことが起こると、ちょっとまずいことに。
非常にまれなケースではありますが、腎臓の機能不全を起こしたりすることもあるとか。

とにかく、安静第一。はしゃぎ回って、身体をあちこちぶつけないよう、厳重注意が申し渡されました。

加えて、ウィルスが胃腸にもきてしまったのか、同日朝から、ひどい下痢に。

       *   *   *

というわけで、息子本人はとくに体調が悪いという自覚もないまま、

走り回っちゃダメ
食事はお腹にやさしいものだけ

という、
遊ぶことと食べることが人生そのものな人間にとっては、苦行としか言いようのない処分を下されたのでした。

       *   *   *

とりあえず、20日(木)に再び診察を受けて、病気の進行を確認します。

とくに問題がなければ、2週間〜3か月くらいで快復するとのこと。

万が一、まずいことになりそうな場合は、即入院。

   *   *   *   *   *

いやぁ、長女が生まれて以来、子育て歴も8年。
その折々では右往左往しながらも、振り返ってみると、大過なく過ごしてきたわけで。

こういう事態になってみると、

子どもが力いっぱい走り回って、転んで、青あざつくるっていうのは、

ある意味、幸せな光景なんだなと、

夫婦でしみじみ語り合いましたとさ。


読書記録:カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』

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2015年8月15日(土)

お盆ですね、皆さん、いかがお過ごしでしょうか
私は、フツーに休日出勤でした(T_T)

   *   *   *   *   *

さてさて。
別に、終戦記念日とか70年談話とかにひっかけたわけじゃないんですが、リブロ池袋店の最終日に買ってきた例の本、やっと読み終わりましたので、ご紹介をば。

カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳『忘れられた巨人』 講談社、2015年4月

まあ、イシグロ作品は翻訳本が出れば自動的に読むことにしてますので、春先から「買わなきゃな〜」と思いつつ、先月になってようやく購入、電車のなかで読み続け、つい先日、読了した次第。

前作の短編集『夜想曲集』はちょっと物足りない感じだったこともあり、久々の長編(毎回、久々なんですが)に期待を膨らませて読みました。

<あらすじ>

舞台は中世イングランド。
偉大なるケルトの英雄・アーサー王の御代から数十年が過ぎ、
王に従い戦った騎士たちは今や老いさらばえ、当時の幼な子たちが頼もしき戦士になった頃。

当時のイングランドは、まだまだ荒涼たる未開の土地が広がり、
川や沼には冷たい霧が立ち込め、鬼や妖精たちが隠れ棲んでいたという。

いつの頃からか、この地に住む人々は、<忘却>に苛まれていた。
誰かが言った。
雌竜の吐く息が霧となって大地を覆い、人々の記憶を奪っていくのだと。

…それは、なぜ

       *   *   *

…とまぁ、なんと、本作のイシグロはファンタジーに踏み込みました。
第1章を開いて6行目に早くも<鬼>が出てきたのを目にし、「これは、絶対におもしろくなる」と確信しちゃいました。

物語は、ある老夫婦が、息子の住む村を目指して旅立つところから始まります。
しかし、その旅はやがて雌竜退治の旅となり、
その目的は、2人の愛の記憶を取り戻し、あるいは赦し合い、<あの島>へ渡るため…。

       *   *   *

以上が、主人公アクセルと妻ベアトリスから見た物語であり、
ここに別の視点を加える人物が2人。

1人はかの勇猛果敢な円卓の騎士・ガウェイン卿。
あの緑の騎士と戦ったガウェイン卿が、本作品ではアーサー王の命を受け、雌竜退治の旅を続けています。
しかし、アーサー王から受けた真の密命と、その理由は…。

もう1人はサクソン人の戦士・ウィスタン。
彼もまた自身の王から使命を受け、雌竜退治に向かう途上。
ただし、その先には別の目的が…。

これら3つの物語が1つの結末に向かって絡み合い、もつれ合い、
やがて、それらが1つの過去に起因することが明らかになっていきます。

       *   *   *

実に壮大な世界観。

イシグロは、
その世界に<老夫婦の冒険譚>を持ち込み、<老い>と<愛>という第1主題を描き出します。
老夫婦は、愛の記憶とともに甦るであろう悲しみと苦しみの記憶の影に怯えながら、
それでも前進することを選びます。

そして、第2主題はイシグロお馴染みの<記憶>(あるいは<認識>)。
例のごとく<信頼できない語り部>が登場するのですが、
本作ではそもそもの設定からして<不確かな記憶>しか持てないようになっており、
<人の記憶>はさらに<社会の記憶>、<国家の記憶>という隠れた主題へとつながっていきます。

<感想など>

と、そこで私の感想なんですが…、

すみません、疲れちゃいましたので、また次回m(_ _)m




県知事選デビュー

2015年8月9日(日)

この地に引っ越してきて、2年弱。
本日、はじめての知事選挙です。

選挙は何としても投票に行く(できれば、家族で)

という方針を持っている私は、今回も家族全員で投票所となっている公民館に出かけてきました。

で、

会場はがら〜んがら〜ん(笑)。

ま、予想はしてましたけどね。

       *   *   *

検索してニュースなんぞ読んでいただけるとわかるんですが、

いや、もう、まったく盛り上がっていない

知事選は過去2回連続して、投票率が20%台。

え、20%台

こんなの、聞いたこと、あります
自分の住む自治体の首長を選ぼうって選挙ですよ。

う〜ん、「知事選」と言えば都知事選しか経験してない私が慣れていないだけで、地方はどこもこんなもんか

とも、最初は思ったのですが、どうやら、そうでもないらしい。

「都道府県格付研究所」というサイトがあって、それを見てもダントツのビリでした。
(笑…ここまでハッキリしてるとホントに笑える)

       *   *   *

ネット上で一つ、その理由を見つけたのですが…、

東京のベッドタウン化している本県は、都心に通勤する人が多く、むしろ都政には関心があるものの、県政への関心は低い。

あ、たしかに。

でもって、「市政」に関心をもつ人でも、「県政」はイマイチ自身との関係を感じられなかったり。
ホントは、医療介護福祉などでも、これから都道府県は重要な役割を果たすことになるんですけどね。

ただし、やはり指摘されているのは、有権者の県政、地方自治、あるいはそもそも政治に対する関心の低さ。
国政選挙の投票率も、(最下位ではないにせよ)低位グループ。

それにしても、ここまで投票率が低いと、小規模な支持母体/利益集団を抱えているだけで当選できてしまいます。
全国自治体のなかでも有数の財政規模をもつというのに。

       *   *   *

何でしょうね。
全国から就学・就職目的で大勢の人々が都心に流れ込み、やがて居住地として隣県に移動する。
(まさに、私のパターン)
移住者であって居住歴が短く、かつ生活者として地域との紐帯が弱い彼らは、政治的に組織されていないうえに、地域行政への関心も低い、とか

あるいは、
保守的な雰囲気の強い土地柄もあり、昔ながらの住人は、これまでどおりの暮らし、これまでどおりの政治・行政を求めていて、それが脅かされないかぎりは政治的に行動を起こすこともない、とか
(市や学校のやり方を見て、「古っ」と思うこともないわけではなく…)

       *   *   *

いやはや、

現総理の言動に民主主義の云々なんて文句を言ってる前に、

目の前の地域社会の民主主義レベルをよくよく見たほうがいいんでしょうね。

でないと、彼ら政治家がどんな現状認識を基礎に意思決定しているか、理解を間違えてしまいますから。


おすすめ絵本84:夏のルール

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2015年8月8日(土)

連日の炎天も一休みか、わりあい気持ちのいい風が吹き込んでくるのですが、
代わりにクーラーを止めているので、やっぱり蒸し暑い今日この頃(T_T)、いかがお過ごしでしょうか?

私はと言えば、
午前中は夏風邪をひいた娘を嫁さんが病院に連れて行くというので、息子と留守番。
午後からはケンタッキーにでも行って、持ち帰った仕事をしようかと思ってます。

   *   *   *   *   *

さてさて。

夏ですし、夏らしい作品をご紹介せねば…、

なんて言い訳を用意して、またもや彼の作品。

◯695夏のルールショーン・タン/著 岸本佐知子/訳、2014年7月20日、河出書房新社、2000円(Rules of Summer, by Shaun Tan, Hachette Australia Pty, 2013)

<あらすじ>

兄弟の一夏の経験(冒険)、計画、教訓、2人だけの掟などなど。
言い換えると、「ルール」を通して描いた、2人のあの夏。

「筋」って言われると困るんですが、
しかし、そこには間違いなく、
数々の小さなエピソードからなる
大きな冒険の物語があります。

実にドラマティックな1冊。

<感想など>

兄弟ってのは、家族であり、年長者と年少者であり、男友だちでもある。
だから、家庭があり、序列があり、友情があって、それぞれに
やっていいこと、いけないこと、
するべきことや、しなければならないこと、
なんかがあるわけですね。

そして、夏休み。
学校生活から解放され、
日常生活のルールと、
祝祭のルールとが、
複雑に混ざり合い、奇妙に歪んだ世界が登場します。

男ばっかりの3人兄弟だった私には、
あの頃のことがリアルに思い出され、
懐かしく、
笑える。

本書は、
そうした「自身の過去にたしかにあった」さりげなくも重要なルールを、
「記憶」を通して微妙に位相をズラし、
そのルールが破られた結果を、大きくデフォルメして描き出します。
(モデルとなっている「元ネタ的」状況が思い浮かぶだけに、これがメッチャおもしろい)

だから、これは、
夢でもなければ、
近未来でもない、
間違いなく我が身に起こった、
ある夏の思い出なんです。


ちょっと気になること その14:付け替えボトル

2015年8月6日(木)

やった〜っ

なんと、本日、数か月ぶりにお酒を抜きました〜っ

不眠不休の奮闘を続けてきた肝臓くんも、今日ばかりはお休み

それもこれも、昨夜の接待でビールと日本酒とスコッチをチャンポンしちゃって今日の夕方まで二日酔いに悩まされたお陰ですね。
(バカもの

ま、たぶん昨日だけじゃなくて、先月後半から続いている接待(&飲み会)ラッシュで、いろいろガタが来てるんだと思いますが。

   *   *   *   *   *

が、

そんなことはどーでもよくて。
本日のお話は、もっとど〜でもいいことですf^_^;)

       *   *   *

あのですね、昨年、アース製薬の「おすだけノーマット」を買ったんですよ。
会社での虫除け対策で。

えっと、こんなやつ。
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これが、残り少なくなりまして、う〜ギリギリ足りなさそうだな、と思ったものですから、
先日、近所のドラッグストアへ付け替え用ボトルを買いに行ってきました。
写真で言うと、白い容器の内側にある、液体の入った青いボトルですね。

       *   *   *

で、すぐに見つかったんですよ。ただ…、

820円。

高っ

え、そんなにするの

ちょっとさ〜、プリンタじゃないんだからさ、
本体を安く買わせて、インクだの紙だの消耗品の値段を釣り上げるの、やめよ〜よぉ。
そういう根性を見せられると、ガックリきちゃうんだよね。

と思いつつも、仕方ないのでボトルを1つ買い物かごに入れ、ふと横を見ると、
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780円。

ほ〜らね〜。本体のほうは値段を抑えて…

えっ

わが目を疑い、何度も値札と商品を見比べてしまいました。

え、ボトル単品よりセットのほうが安いじゃん。

       *   *   *

付近の棚を見渡して、なんとなく理由がわかりました。

このプッシュ型の殺虫剤、アースのほかにもフマキラー、ベープ、金鳥などが、ほぼ同機能・同サイズ・同価格帯で並んでいるじゃありませんか。
本体の競争で勝たなければ、入れ替えボトルなんか作ったって意味ありません。
そりゃ、価格競争が起こって過剰な値下げ圧力がかかっていくというのも、むべなるかな。

       *   *   *

でもね、言うまでもなく、1社から見て、他社との競争に勝つには、それが合理的に見えたとしても、
自社ラインナップ内で見れば、取り替えボトルを買うバカはいなくなり、本体セットばかりが売れるでしょう(算数さえできれば)。

ということは、ボトル内の液体がなくなるごとに、全部を捨てることになるじゃありませんか。

いったい、何のための取り替えボトルなのか

そして、やっぱり、こちらを買っちゃいましたよ。
20150806ノーマット_convert_20150806230132

いやはや、
競争原理を導入しさえすれば資源配分が最適化されるという発想がいかに浅薄か。
(競争を設計するって、ホント難しい)

そして、
自然を愛するはずの人々が、自然を破壊し、資源を浪費するメカニズムを、わが身をもって体験した気分でした。

ひとりごと その23:自戒

2015年8月4日(火)

帰宅途上、自分のブログを読み返そうとして、思ったこと。

       *   *   *

書いた本人ですら、

読む気が失せるような

長い記事を書くんじゃないっ


読書記録:本谷有希子『嵐のピクニック』

2015年8月2日(日)

いよいよ始まりました

先日ご紹介しました筒井康隆『創作の極意と掟』で紹介されている本を読んでいこうという、このシリーズ()。

何年かかるか分かりませんが、ともあれ記念すべき第1冊目は…

1. 本谷有希子『嵐のピクニック』 講談社文庫、2015年5月(初版2012年6月、講談社)

       *   *   *

本谷氏初の短編小説集にして、第7回(2013年)大江健三郎賞受賞作。

短編(・中編)13作の巻末に大江氏が同賞の選評「『奇妙な味』は文学たりうるか――本谷有希子の冒険」を載せています。

それによると、大江氏は、本書をまず「楽しんで読んだ」のですが、

しかし、「際物とは思わない」ものの「奇妙な味」のコレクションであり、しばらくは友人たちとの話題に載せたとしても、やがて忘れられてしまう類いのものではないか…

むろん、これら諸作品を「文章を自覚的に習練して来た人の、上質なエンターテインメントだと認めている」けれども、はたして「純文学」としての「文学性を達成しているか?」…

と問うて三読し、「私はこれ〔上記の文学性…宗南注〕を否定できないと気付いた」と結論づけます。
なぜなら、

 「私にはこの短編をよくできた『奇妙な味』のモデル、として読み捨てることはできない。この小説同様に良い仕上がりの『奇妙な味』の短編が、発想と形式の見本帳というほどにも、繰り出される……しかし、それらを重ねて浮かび上がるのは、いちいちめずらしい作品に技をふるう才気というようなことではなく(少なくともそれにとどまらず)、ひとりの作家の確実な「その人そのもの」です。まだ全体像は見えないけれど……

からです。

       *   *   *

このあたりに呼応するかたちで、筒井氏は先の『創作の〜』において、

「さまざまな実験をしている」この短編集は、「もともとは妄想であったと思えるもの」を「日常から飛翔させ」、「時にはSF、時にはシュールリアリズムにまで高め」、「大江氏が『奇妙な味』と言う文学的趣向を確立させた」と評します。

ただし、これらは「あきらかに文学の言葉で書かれ」ているものの、はたして「妄想が夢幻状態の中で文学に結びついた」のか、「妄想が思考感情の中で文学に結実した」のか判断できず、「戸惑」ったと告白してもいます。

       *   *   *

ちなみに、筒井氏が本書を読んだのは、『群像』の編集者が本谷氏の諸作品に筒井氏と通じるものを感じて彼に書評を依頼したのがきっかけだったようです。

そして、実は私も、本書を読んで「ん 筒井康隆の女性版」みたいなことを、ちょっとだけ、ほんのちょろっとだけ、思っちゃいましたm(_ _)m

日常生活に潜む、ほんの一瞬の隙…

たとえば、バス停の前の歩道と車道の境目に、
あるいは、ドアを開けてリビングに足を踏み入れた、その場所に、
数ミリほどの時空の歪みが待ち受けていて、
袖の端でも触れようものなら、とたんに異世界へと吸い込まれていき、

そして、

その瞬間から、世界も主人公たちも歯止めを失い、壊れ、あるいは狂っていくような…。

その壊れていき方が、何となく筒井作品を連想させたんですよね。

       *   *   *

では、そんな私の感想はと言いますと、

うん、まあ、そこそこ。
(大江氏、筒井氏に続いて書くには、あまりに貧弱でm(_ _)m

いや、おもしろいですよ、基本。
「上質の(大人の)エンターテインメント」という言葉がぴったりくると思います。

ただ、両氏が絶賛するほどインパクトを受けたかというと、
う〜ん、むしろ、コンパクト&スマートにまとまっている感じ。

先日、筒井氏の『世界はゴ冗談』について、「予想したよりは破壊力不足」みたいなことを書きましたが、それでも本書と比べると、やはり『ゴ冗談』はパワフルだったなぁと思い返しちゃいます。

もっとも、それは、
筒井氏の<実験が>が作品としての破綻ギリギリのところを狙っていくのに対し、
本谷氏のそれは、作品としてきっちりと、かつ気の利いたかたちで成立させている、

といった、いわば目指す着地点の違いだろうなとも思いました。

ただし、ハッと気づかされたのは、

あ、女の目からは、世界ってこんなふうに見えてるんだ。
(ちょっと誤解(笑))

ということ。

物事を観察したり思考したりする際の前提条件が、根本的に違っている。

で、またそんなことに驚いている自分に驚いて、ふと気づいたこと…

私は、女性作家の小説をあまりにも読んでいない

慌てて書棚を見回してみたのですが、もう圧倒的に男性作家ですね。
実は絵本でも、読んでいるのは女性の作品のほうが多いはずですが、その男女比に対して紹介しているのは(知らず知らず)男性のほうが多いような

ちょっと、意識して女性の作品を読んだほうがいいかもf^_^;)
でないと、自分の着眼点や思考の傾向について、男性的な要素が入ってくることに無自覚になってしまう。
(男性的であることは否定のしようがないですし、否定しようとも思わないのですが、無自覚であることは恥ずかしい)

       *   *   *

う〜ん、女性作家の作品も、もっと読んだり観たりしたほうがいいなぁ。
とっかかりとして、この本谷氏の作品をいくつか読んでみるのもいいんじゃないか、

と調べてみて気づいたこと。

あ、本谷有希子って、「劇団、本谷有希子」の本谷有希子だ
そっか、でもって『腑抜けども〜』も彼女の作品か。

ま、それに気づかずに読んでいたのですが、とはいえ、それ以上の情報も知識も持ってなくてですね、
前者については、「へえ〜、へんな人」と思っただけで観に行ってはおらず、
後者については、「永作、いいよな」と映画を観て思っただけで、原作はマンガだと思い込んでいたんですがf^_^;)


…なんか、納得。


ポケモン デビュー

2015年8月1日(土)

皆さん、ご無事ですか?
もう、いい加減にしろっつ〜ぐらいに暑いですね。

   *   *   *   *   *

さてさて。
先週の日曜日、とうとう観てきました。

ポケモン・ザ・ムービーXY 「光輪(リング)の超魔神フーパ」
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うちの子どもたちは(私の知るかぎり)ポケモンを見ていなかったので、これまで意識したことはなかったのですが、どうも「おはスタ」という子ども向け番組があって、そこでこの映画を紹介…っていうか、プロモートしまくってるらしい。

というわけで、去年までは「プリキュア」を観に行っていた娘も今年は「ポケモンを観たい」と言い出し、息子は「アンパンマン」ですんなり決着。
そして、息子が「お母さんと観たい」と言ったので、消去法的に私が娘とポケモンを観ることになりました(笑)。

       *   *   *

で、長い広告を見終わって、さあ始まるぞと思ったら、まずは

同時上映「ピカチュウとポケモンおんがくたい

なんだかパンダっぽいのとか、キツネっぽいのとか、トトロっぽいのとか、まあキャラクターがたくさん出てきて、みんなで上手に音楽を奏でられると木の実を食べられる…というお話(違う

ただ、ポケモンを観たことがないので、このキャラクターたちが本編でもこういう「森の不思議などうぶつたち」的な存在なのか、本来はもっと戦闘的なんだけどパロディとしてホンワカ描いているのか、あるいはこういうゲームがあるのか、私にはわかりません。

なので、「なんだろう、これは」と、もうひたすら不可解なまま観てました(笑)。

で、これが(たぶん)15〜20分くらいありまして、その後にようやく『フーパ』が開始。

すでにゲンナリ気分だった私は、冒頭のモロ説明シーンやら、主人公らしきキャラたちのまったりシーンやらで、「これは、しんどいなあ」と思ってたんですが…

徐々に基本設定が飲み込めてきて、
物語のなかで克服すべき課題が与えられ、
その課題克服に必要となる今回のテーマが示され…、

いかにも男の子たちが喜びそうな迫力ある戦闘シーンを経て、

克服、解決、カタルシス…

けっこう、上手にできてるf^_^;)

そして私は、

ゲームとしての「ポケモン」がどういうものなのか、

ついに理解してしまいましたっ
(今まで知らんかったんかいっ

   *   *   *   *   *

が、1つだけ残念なことが…。

劇場の受付でもらったこちら。
20150726ポケモン2_convert_20150729000258
カードとコインが入っていたんですが…

これはいったい、何をするものなんでしょう
(とりあえず、息子はミニカーと一緒にして遊んでます(笑))。


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