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七五三

2014年10月31日(金)

こんばんは。

帰宅時のこと。
会社を出て1つ目の角を曲がろうとしたら、ジェイソンの格好をしたガタイのいい外人さんとぶつかりそうになり、いろんな意味で驚きました。

そんなこんな今夜、皆さん、いかがお過ごし?(桃井風)

     *   *   *   *   *

先日、娘の七五三に行ってきました。

写真は春に某チェーン系の子ども向け写真館で撮ってありまして、その際に七五三用の着物のレンタルを申し込んでおいたので、当日は着付け&髪型のセット諸々やってもらって、そのまま神社へ。

本来なら再来週あたりに行くべきなんでしょうが、寒いわ混んでるわで堪え難いので、10月中から受け付けてくれる神社を探し、一足早く七五三のお参りをしてきたのでした。

慣れない着物に全身を拘束され、否応なくおしとやかな娘、タクシーに乗るにも

足が上がらな〜い(T0T)

と、私に抱っこされる始末。

神社の階段もエッチラオッチラ危なっかしいので、やはり私がエスコート。

そんな姉を尻目に、息子は巨大ドングリだらけの境内に狂喜乱舞、今そこにいたかと思うと、もう向こうに、という具合で、

座敷童子みたいね

とは、嫁さん談。

無事にお参りを済ませ、お札と一緒におもちゃセットをもらいました。
千歳飴は…と思ったら、近頃は写真屋さんでもらえるので、その神社では配っていないとのこと。
(500円で売ってはいますが)

私は息子のお守りをしていて気づかなかったのですが、たしかにウチももらってました。
20141019七五三1_convert_20141101000035

誰も食べないので、いまだにそのまま置いてあります。
きっと、そのうち捨てられるんだと思いますが…。

代わり…というわけではありませんが、神社でいただいたもの一式のなかに、五穀米が入っていました。
20141019七五三2_convert_20141101000055

夜、嫁さんが早速つくったのですが、

う〜ん、

まぁ、美味いもんじゃありませんな。

要するに、雑穀ですもんね。

逆に言うと、日本の白米というのは、ホント、ゲ〜ジュツ的に美味いんだなぁと、あらためて思います。

     *   *   *   *   *



あ、オチもキモもない、ただの雑記になっちゃいましたね。



ま、いいか。


というわけで、おやすみなさいm(_ _)m
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卒業祝いなのだ

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2014年10月30日(木)

いつだったか、「池ちゃんが合格したよ〜」という記事を載せたと思いますが(見つからないんですが)、その結果、9月に

卒業したよ〜

というわけで、少々遅れましたが、昨日、お祝いをしました。

やってきたのは、会社の同僚に紹介してもらった、「遊食屋 ゆがふ」@目黒

沖縄料理のお店です。

となると、恒例、(池ちゃんと一緒のときしかやってない)「食べログ〜」とまいりましょう。

     *   *   *   *   *

20141029卒業祝い2_convert_20141030234440
まずは、ソーキそば。
ともかく、ソーキそば。
〆で食べようなんて思ってると、腹いっぱいで食べられなくなっちゃうソーキそば。

後悔しないように、最初に食べるのが池ちゃんルール

20141029卒業祝い3_convert_20141030234511
お次が、ゴーヤサラダに島らっきょの塩漬け。
飲んでいるのはオリオンビール、もちろん。

20141029卒業祝い4_convert_20141030234541
続いて、ナチョタコス(?)。
よくわかりませんが、チーズがたっぶり乗ってるのが特徴みたい。

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2杯目は、私がゴーヤビール(左)、池ちゃんがシークヮーサービール(右)。

ゴーヤビールは、「3冠王」と書いてあって、何かのコンテストで3つも受賞したらしいです。
強烈に苦いのかと思いましたが、案外ソフト。後味がちょっとゴーヤかなぁ、という程度です。

シークヮーサーは、予想どおり甘酸っぱくてスッキリ系。

20141029卒業祝い6_convert_20141030234637
それから、海ブドウ。

そろそろ泡盛に移って、私は残波の古酒100%(左の赤いグラス)、池ちゃんはニコニコ太郎…だっけな。

20141029卒業祝い7_convert_20141030234724
これは、…そうそう、ヤンバル鶏。
いやいや、ヤンバルクイナじゃないですからね。

で、最後に「肉とか頼んだら」と言ったのに、池ちゃんは…
20141029卒業祝い8_convert_20141030234757
グルクンをチョイス。

これが、けっこうデカクて、しかも肉厚。
一般にグルクンの唐揚げっていうと、カリカリっていうのをイメージすると思うんですが、こちらはふんわり&しっかりで、ボリュームたっぷりでした。

後ろに並んでいるのは、私がハブ酒(左の緑がかったグラス)、池ちゃんは…なんだっけ

忘れちゃいましたf^_^;)

こちらのハブ酒は、ハブをラム酒に漬け込んだんだそうです。

これでもう、元気いっぱ〜いっ

     *   *   *   *   *

で、本日張り切って出社したものの、よく考えたら10時から17時まで会議3つ。
元気炸裂するような仕事はしませんでした…。

がっくり。


あ、次は就職祝いでもしようかってことになってます。

さて、いつになるか。

おすすめ絵本73:新・戦争のつくりかた その伍

新戦争のつくりかた_convert_20141012150603

2014年10月29日(水)

さ、いよいよ最終回です。

民主主義のコスト」って話でしたよね。

       *   *   *

いったん、本書から離れて説明しますね。

私たちは、国民主権を謳った憲法のもと、議会制民主主義という社会システムを使って、政治的権限を委託し行使させるための代表者を選択します。

要するに、選挙で政治家を選ぶってことですね。

これは、私たちの<権利>です。
しかし、権利を行使するには<コスト>を負担せねばなりません。

クソ忙しいというのに、
政党・政治家のこれまでの言動を踏まえ、
選挙での公約を比較検討し、
投票所へ足を運び、
投票しなければなりません。

しかし、それだけの手間ひまをかけたというのに、投票できるのは1票だけ。
どれだけ勉強し、熟慮に熟慮を重ねても、何も考えなかったヤツと同じ1票。
そして、自分個人が投票結果に与えられる影響力は、無視しうるほどに小さい。
投票した候補者が落選したら、投票しなかったも同じ。
投票せず、旅行に出かけたヤツと同じ。

合理的に考えるなら、大勢に影響のない1票のために勉強し検討して選挙に臨むなんてムダ。
もっと、直接的に努力が報われるようなことや楽しいことに時間と労力を割いたほうが「費用対効果」が高いってもんです。
(こうして有権者が合理的選択によって政治的無知・無関心に陥ることを、有権者の「合理的無知」と呼ぶそうです)

そして、個々人みんながそのように合理的に行動すると、政治家は有権者に政策を説明しなきゃという気をなくします。
だって、そうでしょ。
選挙に来ない人たちに説明したって、票にならないんだから、ムダな努力です。
選挙に来ない人たちに支持を訴える候補者は、まず確実に落選しますので、
民主主義的選挙の結果、
政界には選挙に来る人だけを見て政治を行う政治家だけが残ります。

       *   *   *

このように、民主主義国家において人々が合理的に費用対効果を考えて行動すると、社会に政治的無関心が蔓延したり、嘘八百の報道や政治キャンペーンにも簡単に騙される有権者が増えたりする一方、

政治家は自身に投票してくれる特定少数の人々(利益集団)の要求のみに応えるようになり、少数の人たちだけで政策を決め(られ)るようになります。

もちろん、大多数の(組織されない)有権者の利益は損なわれ、彼らの意思も政治に反映されなくなります。

       *   *   *

これを防ぐには、主権者たる私たちがその権力行使を委任した相手(政治家たち)をしっかり監視しなければなりません。

つまり、民主主義社会というシステムは、自分個人としては報われることが少ないのを承知のうえで、社会全体の利益のために、面倒な政治的監視というコストを負担する人々を必要とするのです。

したがって、民主主義社会をうまく機能させるには、その多大なコストを負担する奇特な連中を育てなければなりません。


で、

私は、その「民主主義コストの担い手」を育てるのに、本書はうってつけの教材だと思っていて、だからこそ、高校生や大学生の教育に採用すればいいのになぁと書いたわけです。

本書は、「戦争のつくりかた」と銘打って「戦争と平和」を主題としているように見えますが、しかし、私に言わせれば本書は「民主主義」の本です。

だって、民主主義制度を備えた国において、国家が戦争に突入するかどうかは有権者の意志次第ですし、とりわけ己の軍事力を国際社会のために積極活用しながら、なおかつ「武力にたのんで自国の利益を実現しない」という誓いを守れるかどうかは、もう「民主主義の質」に決定的に依存しているわけです。

言ってみれば、本書は、「戦争のつくりかた」という以上に、「どうすれば民主主義を形骸化できるか」を揶揄的に描くことで、民主主義の危機に警鐘を鳴らしているととらえたほうが、得るものが多いと思うんです。

そして、民主主義が損なわれたその先に起こる不幸や災いは、ひとり戦争だけではないはずです。

ただし、

戦争を題材として書かれているのは否定しようがないですし、そのように受容されるでしょうから、

一番初めに書いたように、本書を鵜呑みにするのではなく、本書の描くA面とあわせてB面も踏まえて議論をリードできるバランスのとれた教育者が、子どもたち、若者たちに随伴する必要があるだろうなと思うのです。


さてさて、10年後、本書の第3版はどのような内容になっているでしょうか。
実は、それを決めるのは、私たちの向こう10年間の行動だったりもします。


以上、お粗末さまでしたm(_ _)m

溜まっていたコメントにも順次ご返信したいと思いますm(_ _)m(_ _)m(_ _)m

証拠画像

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2014年10月28日(火)

先週のこと。
仕事から帰ってくると、机の上に紙が丸めておいてあり、娘の手作りと思しきビーズのブレスレットで束ねられていました。

開いてみると、上記の絵が。

どうやら、週末の私を描いたものらしく、

お、うまく描けてるじゃないか。

とニヤニヤ鑑賞しつつ、夜中の自室で焼酎をちびちび。

       *   *   *

翌朝、嫁さんが私の顔を見るなり、

あの絵、見た? 困るよね。もしも学校であんなの描かれたら、お父さんがウチで何してるか(=嫁さんが夫に何をやらせてるか)ってバレちゃうじゃない。

そうか そういう使い道があるのか。

と気づいたので、私が週末に家事をやっているのはウソじゃないよ、という証拠画像として掲載しておきます(笑)。

       *   *   *

でも、世の中の男がみんな家事を手伝ってくれるなんて思い込んじゃうと、娘は男選びに苦労するかもな〜

と思わないでもない、今日この頃。


ちょっと気になること その7:仕方なかったんです

2014年10月27日(月)

昨日の昼、劇団東京あたふたの公演を観てきました。

朝、
子どもたちの遊び相手をしたり、
食器を洗ったり、
風呂の掃除をしたり、
資源ゴミを出したりしてから外出し、
11時頃に駅前の床屋へ。

これが、予想以上に混んでまして。

池袋に着いたのは12:40。

ホントは差し入れの1つも買って行こうかと思ってたんですが(いや、ホントですって)、
コンビニで自分の昼飯を買うのが精一杯(買ってんじゃん)。

開演の数分前にどうにか劇場着。

で、受付を済ませて入ってみたら…

最前列中央の数席しか空いてなかったんです(たぶん)。

事前に「中央やや上手寄りに座ると、真っ正面でジャックのこそばいいシーンが観られるらしい」という情報をキャッチしていた私は、上手寄りの席に…と思ったら隣が女性客だったので、つい遠慮して一席空けて座ってしまいました。

と、そこって、どセンター


しまったぁ〜(T0T)/


       *   *   *

実は、最後列のオペ室やや下手寄りから、ビデオを撮っていました。

…ってことは、私の後ろ頭が、ずっと映り込んじゃったりして

まずい、画面がハレちゃったらどうしよう

持ってきた帽子をかぶろうかとも思ったんですが、

外から帽子をかぶらずに入ってきた男が、
小屋に入ってから帽子をかぶるのも不自然だよな〜

と思っているうちにタイミングを逃してしまい…。

よりによって、散髪したばかりで反射率が最高に上がっている今日この日に…。

       *   *   *

終了後。

私の後ろに座っていた2人組の会話。

 なんか、ここ、暗転しなかったですね。
 うん、ちょっと明るかったね。



…私



そういえば、私の真上にプロジェクターが。
スクリーンに映さないシーンも映像は流しっぱなしにしていて、可動式のカバーを開閉してon/offを切り替えていたらしいのですが、レンズとカバーの間から真下に光りが漏れていて…。



…私



ごめんなさいね。

でも、仕方なかったんですm(_ _)m(_ _)m(_ _)m


カメラワークで、うまくかわしてくれていることを祈るばかりです。

     *   *   *   *   *

あ、感想は…まだ頭の中が整理できてないんですが、…考えがまとまったら、後日、書くかもf^_^;)


おすすめ絵本73:新・戦争のつくりかた その肆

新戦争のつくりかた_convert_20141012150603

2014年10月26日(日)

一昨日は東京あたふたの公演初日。
私は、受付のお手伝い。
(といっても、本番中に受付で座ってただけですが)

昨日は娘のイベントにつき、息子のお守りをしながらビデオ撮影夜はお祝い会。

そして、本日は東京あたふたの公演を観て、その前後で会社から持ち帰った仕事をちょこちょこやろうかと。

で、その前に、…もう「おすすめ絵本」の趣旨から外れてる気がしなくもないのですが、ともかく続きを…。

     *   *   *   *   *

えっと、もしも

決して人を殺さないために、包丁を捨てよう

という主張をするならば、

B. 「包丁を持ったのは、人を殺すためではない

という反論にどう答えるのだろうか、というのが今回の話。
これも具体的には数多くの事例を取り上げうると思いますが、大変なので、1つだけ。

       *   *   *

私が思うに、本書の最大の弱点は、国際比較の視点が欠けていることだと思います。

たとえば、シリアとイスラエルの対立が続くゴラン高原では、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が1974年から展開し、緩衝地帯の監視にあたっていますが、先日、危険度が高まったため、シリア側から撤退したとの報道がありました。

このUNDOFは、昨年撤退したオーストリア軍のほか、フィジー、フィリピン、インド、ネパール、アイルランド、オランダなどが派兵しています。
日本も1996年から昨2013年1月まで自衛隊を派遣していました。

また、ご承知のように、南スーダンでは現在も危険な状態が続いていますが、日本を含む多数の国々が部隊を派遣しています。

ミッションに参加する各国は、当然ながら、軍隊を国外へ派遣し、国連のPKOなどの活動に参加するための法律をもっています。

参加にあたっては、日本と同様、参加・撤退条件、装備レベル、活動内容などを厳しく定め、それに従って行動しています。

現地では、武装集団に包囲され、一触即発の状態に追い込まれることもあります。
安全を確保できなくなり、やむを得ず、撤退することもあります。

しかし、だから挫折・失敗して終わりというのではなく、状況が改善すれば、再び軍隊を派遣します。

       *   *   *

軍隊を国外へ派遣することは、たしかに他国の人々と殺し合う危険と隣り合わせです。
「平和のため」に整備した法律を使って、将来「侵略のため」の戦争が起こらないとも言い切れません。

それでも、ギリギリのところで厳しい判断をしながら、多くの国々が平和を維持するために活動を続け、他国へとつなぎ、未来へとつなぎ、今日もまた地道な努力を続けています。

1つ1つの国にできることは非常に限られていますが、連携し協力することで、国際社会の平和に、いくばくかの貢献をし、それによって世界の人々の生活が維持・改善されているのです。

それらの国々をして、「戦争へと突き進んでいる国」と評価すべきでしょうか。

       *   *   *

本書の後ろ見返しには、「自衛隊の海外派遣地域」が世界地図に書き記されており、
アジア、中東、アフリカ、中米と、自衛隊が世界各地に派遣されていることがわかります。

この地図を見て、
警戒する人もいるでしょう。
恐怖する人もいるでしょう。
嫌悪する人もいるでしょう。

でも、
私は、胸を張ってよいことだと思うのです。

日本から派遣された自衛隊は、世界の各地で
停戦を監視したり、
機雷を除去したり、
救援物資を運んだり、
道路や橋をつくったり、
人材の教育にあたったりしています。

彼らの活動によって
救われた命があり、
支えられる生活があります。

もし彼らがいなければ、
失われた命があり、
損なわれた生活があったということです。

世界の紛争地や被災地で暮らす人々に対して、
私ができることなど、ほとんどありませんが、
私の払った税金がそのように使われたのだとしたら、
私は日本の納税者として、有権者として、
とても納得がいくのです。

       *   *   *

また、
私は、娘や息子と向き合ったときに、

日本は絶対に戦争しないと誓ったから、日本の外でどんな戦争や紛争があっても、軍隊を出すことは決してしないんだよ

という台詞と、

日本は絶対に戦争しないと誓ったから、この世界から戦争や紛争で死ぬ人を少しでも減らせるように、外国と軍隊を出し合い協力してるんだよ

という台詞とで、

どちらを言いたいかというと、やはり後者なのです。

前者の台詞は…、どうしても後ろめたさを感じてしまい、胸を張ってを言うことができません。
私は、前者のように言う人を、どうしても尊敬することができないのです。

       *   *   *

最初の比喩に戻りましょう。

包丁を捨ててしまえば、決して人を殺すことはない。
これは、ほんの数十年前に、
政府が誤った判断をし、
国民もそれに付き従い協力したという、
自分たち自身の経験と反省から生まれた1つの判断ですし、

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

という一節は、単に崇高な理念だけでなく、勇気と覚悟がなくては、宣言することも守ることもできない、凛とした美しさと強さを備えた文章だと思います。

この文章を起草したのが誰かはさておき、私たちの祖父母はこの精神を受け入れ、私たちは以来70年にわたり、それを掲げてきました。

ただし、日本国憲法は続けて、

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

とも謳っています。

名誉ある地位」とは何か。
名誉が他者から認められて与えられるものである以上、それは、その時代、その時代の国際社会のなかで、求められる役割を果たし、なすべき貢献をなすことによって、初めて獲得できるものなのではないでしょうか。

つまり、私たちが「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会」のなかで何をなすべきかは、常に考え続けなければならないものであって、過去の一時点に決めたことを守り続けていればよいという(少なくとも)「保証」は、どこにもないということです。

       *   *   *

包丁は人を殺すことのできる、きわめて危険なものです。

しかし、それだけの力を備えたものであればこそ、人の役に立つこともあります。

己の持つ力の危うさを重ね重ね認識したうえで、社会に役立てる方途を探るという道筋もあるはずです。

これもまた、勇気と覚悟、そして賢明さを必要とする生き方だと思いますし、

そして事実、多くの国々が、そうした難しい道を選び、苦悩し、挫折し、傷つきながら、それでも平和のために努力しているというのが、今日の(大国だけを見ていては分からない)国際社会の姿だろうとも思うのです。

本書の著者らは、そうした国々をどう評価するのでしょうか。
私は、そうした国々を尊敬しますし、少しでも見習いたいと思います。

残念ながら、本書からは「日本以外」の国々や「日本人以外」の人々に対する視線がまったく感じられません。

     *   *   *   *   *

以上、このブログでは安全保障にかかわる論点を中心に1つ2つ取り上げて批判しましたが、他の論点(教育、報道などなど)でも同様に、その理由や背景、本書の視野から外れてしまった論点などを指摘することができます。

自分が描きたい絵を描くために必要な素材だけを集めれば、描きたい絵は簡単に描けます。
もちろん、本書の描く日本の姿は、ありうる将来像の1つですし、その意味は大切にしたいのですが、
本来の制度・政策意図を曲解し、反証材料をあまりに無視しているので、
議論に健全さが欠けているように思えてなりません。

       *   *   *

と、そこまで批判する本書を、しかし私は、多くの人が読むべき重要な本だと思っています。

では、なぜ「おすすめ」するのか?

それが「民主主義のコスト」の担い手を育てるという話になるのですが、

それをもって本シリーズ最終回()にしたいと思います。


ああ、あと一歩。
このシリーズを読んでくださっている10〜30人ほどの皆さん、ホント、ありがとうございます。
あとちょっとの辛抱ですからね(笑)。

朝からグリーン

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2014年10月23日(木)

昨22日(水)は、朝から池袋はシアターグリーンに。

この日は、私の古巣であります劇団東京あたふたの小屋入り。

で、もちろん私は参加してないわけで、じゃ何でここにいるかというと、

過日の相鉄本多劇場での公演で、あたふたさんからバブルマシン(シャボン玉を出す装置)を借りたので、そのお礼奉公ってことで、(わざわざ会社を休んで)仕込みの手伝いにきたのです。

朝10時に開館。
本隊(羽田野、エヒラ、岩井さん)は、町田の大道具屋さんからパネルその他を積み込んで移動中。
そこで、ゆかりちゃんと私が照明さんのお手伝い。

午前中に舞台側、午後に客席側を吊り込む予定でしたが、予想どおり午前中で吊り込み完了。
午後から点灯チェックできる状態に。

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こちらが、吊り込んだ状態の劇場内。
(あ、写真は大道具を搬入し、床材も敷いた後に撮ったものです)

ちょうど昼過ぎにトラックが到着。
昼飯後からリノリウム(床材)敷き、続いてパネルの建て込み。

も〜、毎回、凝った舞台を作ってくれちゃって(ToT)
もっと簡単に建てられるものにしてほしい…。

でで、組み上がった舞台が



は、観てのお楽しみ。

なかなか、きれいな舞台になりました。
でも、仕込みを手伝っちゃうと、どこがどうなるのか知ってるんで、観るときにちょっとつまらないですねぇ(笑)。

       *   *   *

目標は21時退出だったんですが、作業があれこれ最後に入っちゃって、結局22時に。

22時までかかった場合は素直に帰ろうという心づもりだったのですが、

何となく当然の成り行きで、おっさん4人組だけ飲み屋へ。

20141022グリーン4_convert_20141023011626

目当てのお店が潰れちゃってて、その場で目についた店に入ったんですが、
お酒も肴もおいしかったです。

     *   *   *   *   *

そして本日、わたくしは…

全身、筋肉痛なのでした〜(T0T)(T0T)(T0T)

おすすめ絵本73:新・戦争のつくりかた その参

新戦争のつくりかた_convert_20141012150603

2014年10月22日(水)

コメントをたくさん(←当社比)いただき、ありがとうございます。
この連載が重くって、ちょぉっと待っててくださいm(_ _)m

       *   *   *

ええと、本書が対峙すべき論点、という話でしたよね。
う〜、疲れてきたけど、書き始めた以上は途中でやめるわけにもいかないので、ともかく続けます。
興味ない方はこの記事を飛ばしちゃってくださいねm(_ _ )m

     *   *   *   *   *

簡単に言いますと、

決して人を殺さないために、包丁を捨てよう

という主張に対しては、

A. 「包丁がなくても、自分は安全なのか

B. 「包丁を持ったのは、人を殺すためではない
という反論があると思います。
(いや、ほかにもあるでしょうけど、現実の問題として重要な意味があるのは、この2つかなと)

       *   *   *

A. から始めましょっか。
前回が理屈っぽかったので、今回はできるだけ具体的に。

最も hot な論点は、やはり集団的自衛権に関する閣議決定(2014年7月1日)でしょう。
正確には、
国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について
の国家安全保障会議決定/閣議決定です。
これまで集団的自衛権を否定してきた(はずの)政府の憲法解釈を閣議決定で変更したということで、内容・手続きともに大きな批判が巻き起こりました。

       *   *   *

本書は、「戦争しないと決めた国」が「戦争できる国」になる過程で起こる出来事として、軍事力の行使については、
自衛隊の海外派遣
集団的自衛権の是認
先制攻撃の容認
を挙げています(p.4)。

ただし、「起こる」と言っているだけで、前回で指摘したように、自らは「批判」や「反対」をしていないのですが、

もしも「本書の著者らが、自衛隊の海外派遣や集団的自衛権の行使に反対している」のなら

直面するはずの批判や疑問を1つ挙げると、次のようなものが考えられます。

そもそも、なぜ日本政府は自国が集団的自衛権を行使できるようにした(い)のか?

       *   *   *

これって、上記A. を別の角度から言い換えたものです。
本書は、この疑問に一言も答えていませんが、とりあえず政府の答えはハッキリしています。
それこそ、閣議決定の名称どおり、

国の存立を全うし、国民を守るため」には「切れ目のない安全保障」体制を敷かなければならず、そのためには自衛隊を国外へ派遣したり、同盟国と連携して軍事行動をとったりできるように「法制」を「整備」する必要があると考えているのです。

ここで「切れ目」とは、事態の切れ目と地理的な切れ目を指しているようです。
すなわち、
「平時」における治安の悪化〜必ずしも軍事力を伴わない「侵害・侵略」〜武力による侵攻、といった国民の生命・財産を脅かす多様で予測困難な事態のなかで、警察・海上保安庁・自衛隊その他関連各機関が有効・迅速に対処できない空白が生じないよう、連続的・包括的な制度・体制を整える。

脅威の多様化と国家間の相互依存関係の深化により、国外の危機が容易・迅速に国内の脅威へと転移あるいは拡大するようになったことから、地理的にも国内外を連続して脅威に対処できる制度・体制を整える必要があり、またそのために各国間の連携・協力を強化しなければならない。

       *   *   *

ここで前提とされているのが、未来の不確実性法治の原則です。

日本は法治国家ですから、政府のするべきこと(してはいけないこと)は法律によって定められています。
したがって、国民の生命・財産を守るためにとる行動も、あらかじめ決められた法律に従わなければなりません。

一方、常に大きく速く変化し、多様化する社会では、未来に何が起こるかを予測することがきわめて困難です。
ちなみに、「多様化」とは事態の多様化だけでなく主体の多様化も含みます。つまり、伝統的な国家だけでなく、さまざまな組織(あるいは個人まで)が脅威の主体となり、事態をさらに複雑化させています。

したがって、将来に現れるであろう脅威を事前にリストアップし、法律でそれぞれに対応策を決めておくことは、本来的に不可能となります。

こうして、もしも政府が国民の生命・財産を守るという使命を真摯に遂行しようとするなら、いかなる事態にも迅速・的確に対応できるよう、国民からのフリーハンド(白紙委任)を求めるようになるのです。

       *   *   *

さらに、この国民から政府への白紙委任は、危機への対処としても有効ですが、脅威の抑止としても一定の効果を持ちます。

攻撃的意図をもった組織・国家から見て、相手が迅速・的確に対処してくると予想される場合、攻撃に抑止力が働きます。

一方、相手が有効に反撃するための十分な体制を整えていないとわかれば、攻撃への誘因が強く働きます。
つまり、備えが不十分であるということが、脅威を招き寄せる働きをしてしまうということです。

これを、「消極的挑発」と呼ぶそうです。

したがって、多数の国々と密接に連携し、いかなる主体からの、いかなる攻撃に対しても迅速に対応できる体制を整えることが、脅威の顕在化を抑制し、国民の生命・財産を守り、その生活を安定させることにつながります。

       *   *   *

が、

白紙委任なんて、許せませんよね〜。

当然ながら、
国民の生命・財産を守るためにフリーハンドが必要だとしても、
フリーハンドを与えてしまったら、国民の生命・財産を守る以外の目的にも自由に使えちゃうからです。

       *   *   *

ここが難しいところですが、

一般に、集団的自衛権の行使に肯定的な論者は、上に述べたような点についてはシビアに論じますが、「日本が他国の戦争に巻き込まれる」云々という話になると、とたんに歯切れが悪くなります。

半面、日本の集団的自衛権行使に批判的な論者は、「日本が他国の戦争に巻き込まれる」危険性を強調しますが、「それが自国の安全保障にとって不要である」かどうかについては触れない傾向があります。

これって、おかしいと思いませんか

私たちがどんな脅威にさらされているのか、基礎的な合意を形成しないまま、安全保障政策を論じようとしているわけです。

つまり、目的を定めずに、手段の善し悪しを論じることになっちゃいます。

まあ、そんなことから、
本書の前提として、私たちを取り巻く脅威について、もっと冷静に、根拠に基づく議論があり、その結果として社会の緩やかな合意が形成されればいいのになぁと、思うわけです。

決して、危機を煽ったり、反対に目を背けたりせず、ね。

     *   *   *   *   *

うおお〜、B. にたどり着かないどころか、とりとめがなくなってきてしまった

今夜はこれくらいにして、また仕切り直します。

おやすみなさいm(_ _)m

世界を描き損ねた男

2014年10月20日(月)

ええ〜、昨日の記事が重かったので、バカバカしいところを一つ。

     *   *   *   *   *

いつだったか、息子がパンツに挑戦してるってことを書きました。

その後、順調にトレーニングを重ね、
昼間はパンツをはいて、2時間おきにトイレへ。
ときどきは、自分から「トイレ行く〜」と言えるようにもなりました。
夜だけはオムツで、翌朝、オシッコをしていないかチェック。

で、嫁さんがついにゴーサイン

去る金曜日、息子はついに夜パンツ・デビュー

そして、翌朝、

おねしょしました〜

という話。

       *   *   *

その朝。
私が腰痛体操を終えてコーヒーを飲み、嫁さんが朝食の支度をし、娘が折り紙をしていると、
最後に、息子がもぞもぞと布団からはい出してきました。

   おはよう。
息子  おしっこぉ〜
   いいか、まず「おはよう」だ。次に「おしっこ」だ。わかったか
息子  うん おかあさ〜ん、出たら、呼ぶね〜。
嫁さん ええ〜、呼ぶの〜



息子  あれぇ、パンツ、ヌレてるかなぁ。



息子  あれぇ、パンツ、ヌレてないかなぁ。



嫁さん 

菜箸を放り投げ、トイレへ駆けつける嫁さん。

   

やっとその意味に気づき、布団へ駆け寄る私。

   きゃははっ

嫁さんと私の間を、飛び跳ねながら往復する娘。

       *   *   *

嫁さん 自分でオシッコしたって、わからなかったの?
    (息子を着替えさせながら)
息子  ペコペコポン ペコポコポン
    (手を振り、クルクル回りながら)
嫁さん 濡れてたら、冷たいって、わかるでしょ。
息子  ぼく、おなか空いちゃったなぁ。ごはん、まだぁ?
嫁さん …

       *   *   *

一方、警察犬よろしく布団を嗅ぎ回っていた私、犯行現場を特定できず…

…と、どけようと思ってつかんだタオルケットに、ほのかな湿り気が

どうやら、寝返りを打っているうちに体に絡みついたタオルケットが、すべて吸収してくれたらしく…


息子は、シーツに世界地図を描き損ねたのでした。


おしまい



おすすめ絵本73:新・戦争のつくりかた その弐

新戦争のつくりかた_convert_20141012150603

2014年10月19日(日)

先日の続きです。
本書をぜひお勧めしたいと言いながら、どうしても excuse をつけてしまう、という話。

     *   *   *   *   *

まず気になったのは、本書の論法についてです。

本書は、
「戦争をしない」と誓い、
「戦争をできない」ように法律を作った日本で、
「戦争をできる」ように法律を変える動きが進んでいる
ことに危機感を覚えた著者らが、
"What Happens Before War?"
すなわち、
「戦争が始まるときには、その前兆(前段階)として何が起こるか?」
という問いを設定して、
近年の日本で行われている法改正・政策変更を(寓話的なかたちで)列挙しています。

そのため、本書を読んだ人々は、

たしかに、日本は戦争に向かって突き進んでいる

と感じます。
そこで、本書は読者に訴えます。

もし、あなたが「そんなのはいやだ」と思ったら、
たいへんだよ、なんとかしようよ」と言ってください。

これは、なかなかパワフルです。

でも、…私には、あまり fair な論法とは思えません。

       *   *   *

というのも、ここでは、
日本はいま、戦争に向かっている
という(暗黙の)仮説のもと、
日本の安全保障その他の政策のうち、その仮説を論証する事例が並べられているわけですが、

仮説(著者らの主張)そのものは、一言も言及されません。

HPの内容をよく読み返してみてください。
「日本はいま、戦争に向かっている」と書いているのは、みな読者・評者です。
本書のなかには、その言葉は一度も出てこないのです。

彼らは言います(『新』版p.33以降を要約)
--------------------------------------------------------
お金の話、教育の話、安全保障の話、報道の話…
一見ばらばらなパズルのピースを組み上げていった結果、
一つの絵が浮かび上がってきた。

それは、「漠然とした不安」や「どこかおかしい感じ」が
はっきりとした輪郭をとりはじめたものである。
--------------------------------------------------------
しかし、それがどんな絵なのか、本書は口を開こうとしません。

もしかすると、著者らの意図は「読者に考えてほしい」ということなのかもしれません。
しかし、ならば誘導が過ぎます。
素材を与え、問題を提起し、あとは皆さん自身で考えてください…という以上に、本書自体が主張を持っています。
でも、それを言葉にはしていないのです。

       *   *   *

ただし、仮に明言しようとしても、この論法ではできません。
なぜなら、
Aあなたが人を殺したいなら、包丁を手に入れなさい
Bあなたが包丁を手に入れたら、人を殺すことができます
とは言えますが、
Cあなたは包丁を手に入れたので、あなたは人を殺します
とは言えないからです。

しかし、本書は、読者が「C」と考えるように誘導しています。
ただし、くどいですが、「C」とはどこにも書いていません。

       *   *   *

さてさて。
筆者らは、何を主張したいのでしょう。

一言も書いてはいませんが、それは明瞭です。

「日本が戦争『しない』国であり続けるために、戦争『できない』国であり続けよう」

包丁のアナロジーを使うなら、

人を決して殺さないために、包丁を捨てよう

となります。

       *   *   *

これを主張することは、多くの批判と向き合い、反論しなければならない、とてもしんどいことです。

彼らは、「包丁を手に入れたからといって、人を殺すとはかぎらない」と反論する人々に、何と答えるのでしょうか

「いや、戦争『する』とは言ってない。ただ、戦争『できる』国になってしまったと言ってるんだ」

そう答えるかどうかはわかりませんが、そう答えることが「可能」です。

では、「日本は戦争に向かっている」と読みとらえた読者に対しては、どうでしょうか

「それは、あなたが勝手に考えたことですからね。私たちは言ってませんから。」

そうは答えないでしょうが、そう答えることは「可能」です。

       *   *   *

本書を「教材」として有益だと思う私は、「議論」こそが大切なのであって、対立する双方が自分の主張を言いっぱなしにして相手の声に耳をふさぐというのが最悪の状態だと考えます。

本書もまた、特定の一面のみを示して、その裏側にあるものから目を背けているという意味で、裏側の住人と同じに思えてならないのです。

では、本書が真摯に対峙すべき主張・視点とは何か。
1つ2つ、拾ってみたいと思いますが、そのあたりは次回に

餌を与えるべからず

2014年10月18日(土)

今日っていうか、もう昨日ですが、仕事から帰ってきたら、机の上にこんなものが置いてあったんですよ。

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メモも何もなかったので(もちろん、嫁さんはもう寝てるので)、どういう経緯かはわかりませんが、ともかく、もらったんでしょうね、誰かから。

で、実は先日、上司からこんなものをいただいちゃったんですよ。

20141018餌を2_convert_20141017230643

「これが、うまいんだ。でも、私はカミさんから禁止されてるから、君にあげるよ。」
なんて言って。

さらにさらに、少し前から、こんなもらいものもあったりして。

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現在、これを夜中にちびちびやってるわけです。

さ、三つ並べると…

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きやあ、と嬉しい悲鳴があがっちゃうわけですが、

で、皆さん、私にお酒を与えると喜ぶと思ってるんでしょうけど、

実際、大喜びでもらっちゃってるんですけど、
(だから、ここにこれだけ並んでるわけで)

それでなくても、このところ飲む機会が増えてますし、

来月は健康診断ですし、
(再来月に伸ばそうかな。でも、そしたら飲む機会がもっと増えたりして

正直、胃腸と肝臓に疲れを感じる今日この頃…っていうか、昨日も今日もだし…、



よしっ、えいっ、思い切って宣言するぞ


皆さん、私に餌を、…そんなには、与えないでくださいね。
(決意がヌルいっ




おすすめ絵本73:新・戦争のつくりかた その壱

新戦争のつくりかた_convert_20141012150603

2014年10月17日(金)

いやぁ、このブログ、政治ネタって、あまり書いてないんですよね。
とくに書きたいわけでもないし、書いてて楽しわけでもないし。

だから、本書を取り上げようかどうしようかと迷ったんですけど…、
絵本うんぬんと言いながら取り上げないのも…どーかなと。

で、結論として、お勧めしたい本ではあるので、ま、ご紹介しよっかなと思った次第です。
ちょっと息苦しい話になるかもしれませんが、どうかご容赦をm(_ _)m

     *   *   *   *   *

◯512新・戦争のつくりかたりぼん・ぷろじぇくと/文 井上ヤスミチ/絵 りぼん山本/原案・監修、2014年9月11日、マガジンハウス、1000円

<あらすじなど>

本書の初版は2004年に出版されていまして、その内容をネット上で読むことができます。
先月に出版された「新」版も本編はほぼ同じですので、まずは初版をお読みください。

検索「りぼん・ぷろじぇくと」 で同プロジェクトのHPへ行き、
WEBで読む」で初版の本編を読んだ後、
りぼん・ぷろじぇくとについて」で彼らの素性を知ったうえで、
トップ」の「この絵本ができるまで」で本書の基本コンセプト&メッセージを確認してください。

ついでに、
「メディア紹介情報」
「書評」
「読者の声」
も読んでいただけると、以下の話がわかりやすくなります。

<感想など>

ご覧になりました

では、僭越ながら、私の感想をば…。

       *   *   *

私は、できるだけ多くの人々に本書を読んでもらいたいと思います。

本書は、安全保障とりわけ軍事力の行使に関し、日本が進んでいる方向について、その本質をきわめて正確に、かつパワフルに描いていると思います。

本書を題材として、多くの人々が「戦争と平和」について、あるいは「世界の平和と日本の役割」について、議論するようになればいいなと思います。

高校や大学の教材とするには、うってつけじゃないかとも思います。

       *   *   *

ちょっと横道に逸れて、「絵本」という形態に着目すると、前回のおすすめ絵本でも書いたように、本書も絵本の威力を遺憾なく発揮していると思います。

俳句、短歌、詩などとよく似て、絵本も付随的・周辺的な要素を削ぎ落とし、また削ぎ落とし、普遍性を高めながら、本質的・中核的要素を力強く印象深く打ち出すことができます。

繰り返しますが、

絵本、恐るべしっ。

       *   *   *

ただし、私は(まだ)本書を娘に読ませようとは思いません。
(と思ってたのですが、勝手に読んじゃいましたf^_^;)

小学生高学年でも、難しいのではないかと思います。
中学生には…、適切なファシリテーターがいれば、有益かもしれませんが…
もしも教員が本書の内容・メッセージに対し、ただ共感し、鵜呑みにし、生徒や児童に押しつけるようだと、一面的な価値観を押しつけることになるので、かえって危険かも。

       *   *   *

ええと、つまり、私は本書の内容・メッセージについて、全面的には賛成しません。

以下、本書への批判・反論というよりは、こーゆー視点・論点を補強すれば、もっとよい教材になるのにな、という趣旨で気づいた点を2つ(たぶん)ほど選んで挙げたいと思います…

、か〜なり長くなってしまうので、分割することにします。

というわけで、恐縮ですが、続きます

)おおっと。「続きます」なんつって、まだ最後まで書けてないけど、見切り発車でスタートして大丈夫か、私っ
ま、重苦しい話が続くのもどうかと思うので、途中で観劇日誌なんか挟むかもしれませんが、怒らずに読んでやってくださいm(_ _ )m

ひとりごと その5:知られてならない胸の内

2014年10月15日(水)

ついでなので(?)、くっだらないひとりごとを、もう一つ。

     *   *   *   *   *

ある日の帰宅途上。
最寄り駅前からバスを待つ行列の最後尾へ。

到着したバスの座席はあっという間に埋まり、私は追し出されるように運転手のすぐ後へ。
つり革につかまり、発車…

と、ロータリーを出たところの横断歩道(信号なし)を、歳の頃60前後の女性が自転車を引いて渡っている。
バスにはまったく気づいてなかったのか、半ばまで来たところで、ふとこちらを見てビクッと体を震わす。

凝固する、おばちゃん。

もちろん、バスは止まっているわけで、

さっさと行けよ。

と思ったのは、私も運転手も同じなはず。
が、何を思ったか、おばちゃん、元いた側へ引き返す。

何でやねん

そんなことされても、バスにはバスの立場があるわけで、おばちゃんに引き返させて自分が「お先にっ」てわけにはいかない。

「お先にどうぞ」と、手振りでおばちゃんに伝える運転手。

棒立ちの、おばちゃん。

その間、反対側からは自転車に乗ったサラリーマンがツツ〜と横断。
たまたま通りがかった女性2人組が状況を察し、当該のおばちゃんに「こっちに渡ってらっしゃい」と手招き。

おばちゃん、身動きせず。


だから、行けっつーの








あ、いまの台詞、声に出しちゃった


静まり返る車内。



聞こえてなかったよね。

ちょっと、呟いただけだもんね。

みんな、聞こえてなかったって言ってちょうだい…

       *   *   *

聞こえたよな〜、やっぱり

やっと渡るおばちゃん。
静かに動き出したバス。

独り、青ざめる私。


このところ、気持ちが荒み気味かしらん。

カルシウム、カルシウム…。

ひとりごと その4:責任の所在

2014年10月13日(月)

先日、秋冬用のスーツを買いました。

もう、ずいぶん前から「古くなってきたなぁ」「買い替えなきゃなぁ」と思っていたんですが、

いや、いま買うとサイズアップしてしまう。買うなら痩せてからだっ

と、いつしか痩せる日を夢見て購入を先送りしてきたところ、

今年の春先、とうとうズボンの股のあたりに穴が空いてしまいました(>_<;)

上着はまだ使えるので、何とか穴を修復できないかと思ったんですが、「これだけ大きいとちょっと…」と言われ、断念して紳士服の某チェーン店へ。

     *   *   *   *   *

ずっとYA体(細身)を買っていたので、そのあたりで安売りしている棚を物色していると、

店員さん  スーツをお探しですか? こちらへどうぞ。

むむ、高級品コーナーに連れて行かれるのかっ

一気に毛穴から汗が噴き出し、緊張しながら後ろをついていくと

A体(標準)コーナー

サイズを測り、試着して、

店員さん  (ウエストを)4センチ詰めましょう。

あ、はい 



むむう、昔はYA体で左右後ろ各3cm、いわゆる「三方詰め」9cmだった私が、A体で後ろ4cm詰めとはっ(T0T)

誰だっ、誰のせいだ 責任の所在を明確にせよ〜

この下腹かっ
この脇腹かっ
この尻かっ
この太もも…


…やっぱり、私


おすすめ絵本72:トリゴラス

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2014年10月12日(日)

お久しぶりですm(_ _)m
昨日は出社して仕事、本日は自宅で仕事、な本間宗南です。
あれこれ、いっぱいいっぱいな感じで余裕がありませんが、現実逃避がてらにブログ更新(笑)。

     *   *   *   *   *

△501トリゴラス(ぽっぽライブラリ みるみる絵本)長谷川集平/作、1999年8月1日、文研出版、1243円

ええと、これ、△印をつけてますでしょ。
これはね、「おすすめしない」絵本なんですよ、私のなかでは。

というのもね、

夜、四畳半に布団を敷いて家族で寝てると、空がびゅわんびゅわん鳴ってるんです。
おとうちゃんは、「ただの風や」て言うんですけど、そんなわけないんです。

あれは、もう、

トリゴラス

ですよ、間違いなく。

トリゴラスが町に飛んできて、口から必殺トリゴラガスを吐いて、わやくちゃするんです。

そして、とうとう、かおるちゃんのマンションを見つけて、かおるちゃんをさらって、

よしゃ、これでええ

って言って、去って行くんです。

       *   *   *

も、むちゃくちゃ男の子なんですよ。

ほろ苦くって、ツンと青臭くって、恥ずかしいったらありゃしない青春の疼きが、

キングコングやらゴジラやらその他ウルトラマンの怪獣たちやらとごっちゃになって、

猛り狂うわけです。



こんなもん、娘に見せられるか〜っ

)姉妹編『トリゴラスの逆襲』もまた、別の要素まで加わって、ますます見せられません。ご注意を。

こーゆーのは、青年・成人向けのコミック雑誌に載せるだけにして、「絵本」にはしないでほしいですよ、まったく。

       *   *   *

じゃ、なんで、そんなものを紹介するかというと、「ご注意くださいね」という意味もありますけど、

1ページ1ページ(というか、1見開き1見開き)が実にうまく、しっかりできていて、かつ絵本の威力(場合によっては破壊力)をまざまざと見せつける傑作だからです。

     *   *   *   *   *

それから、もう一度、上記の書誌情報を見ていただきたいんですが、冒頭に「501」ってあるでしょ。

私、2012年2月にあんなことを口走っちゃいまして、以来こんなことを続けてるわけですが、ペースは遅れ気味ながらも2年8か月でどうにか半分までたどりつきました。

という記念すべき1冊がこれだったんですね(笑)。

で、そう考えますと、あと2年半くらいで「よしゃ、これでええ」と思える1冊を作らねばならないわけで、でも、いきなり満足できる本なんてできませんから、そこで、

2015年の抱負っ
(だから、時期が中途半端だって

絵本の習作を1つか2つ、作ってみよ〜
(なんだ、その「1つか2つ」って)

       *   *   *

というわけで、ずっと棚指しになっていたこの本を引っ張り出しました。
絵本づくりトレーニング_convert_20141012115953

絵本づくりトレーニング』長谷川集平/著、1988年10月30日、筑摩書房、1700円

そう、ここで長谷川氏の再登場。

私、「絵本論」的なものから実践的「作り方」本まで、ちょこちょこ集めているんですが、やっぱり本書が一番かなぁと。

何と言うか、理論と実践のバランスがよく、「ああ、この人は抽象と具象を意識的に考え分けることができて、かつ両者を結びつけることができるんだなぁ」と思えて、とても信頼できるんですよね。

さらに惹かれたのは、長谷川氏が「純絵本」と「物語絵本(挿絵絵本)」とを分けて、前者を軸に考えていること。
当然、「ものがたりや」を自身のアイデンティティとしている私は後者を志向しているので、むしろ前者のトレーニングを受けることが重要だと思ったんです。

できれば、氏が取り上げている『絵本の見かた・創りかた』(若山憲著、1975年、すばる書房)も入手したかったんですが、神保町でも見つからず(ToT)

そんなわけで、向こう1年くらいかけて、本書の課題(おもしろいっ!)に挑戦してみよっかな〜と思っております。

ちょっと気になること その5

2014年10月8日(水)

先日、『想像するちから』の紹介記事を書いたら、アクセス数がドドッと増えたんですよ。
(と言っても、10→20くらいの話なんですけど)

たぶん、普段は書いたことのないキーワードを使っちゃったんで、本来なら私のブログなんかに来るはずのない方々が誤って引っかかっちゃったんじゃないかと思います。

何らかの検索で飛んでこられちゃった方、悪気はないんです、ごめんなさいm(_ _)m

なんとなく後ろめたいというか、そんな大勢(笑)に読まれるとプレッシャーを感じてしまうので、適正水準()に戻すべく、どーでもいいのを一つ。

     *   *   *   *   *

ちょっと前ですが、たまたま通った道で見つけました。
自動車修理屋さんの店頭にて。

じゃん。
20141007新潟せんべい_convert_20141008001024

車検受付中
自動車保険
自動車リース
新潟田舎せんべい



って、おおいっ


それだけ。

まずまず元気

2014年10月6日(月)

先日のこと。

実家から小包が届きまして、毎年恒例のスダチとともに野菜やらお菓子やら子ども向けの本なんかが入っていたので、お礼かたがた久々の電話。

母親との雑談ついでに、ちょっと気になったことをポロリ。

  なんや、手紙の字がヨレヨレしとるぞ。
  ああ、そうなんやわ。くしゅくしゅぅ〜て、なってまって。

  それと、「まずまず元気」ゆうのは、どっか悪いとこ、あるんか。
  そら、そーや。おとうさんは糖尿病のクスリ飲みはっとるし、わたしは血圧のクスリや。
  母さん、いつからぁ
  前から。もう、みぃんな、どっかしら悪いわ。そんなもんやて、ふっはっは。

  運動不足なん、ちゃうの
  そうなんやぁ。おとうさんは、散歩やら自転車やら毎日出かけてはるけど、わたしは、つい昼寝のほうが楽やで。ああ、公民館の体操は週1回、行ってるけど。
  ほらぁ、1回でも2回でも行ったらええわ。



       *   *   *

5月の連休は、仕事の都合で家族だけを送り出し、私は帰省ドタキャン。
お盆は嫁さんの実家へ(私は仕事)。

そして今度の正月は、やはり家族だけを私の実家へ送り込み、私は入院してイボ痔の手術でもしようかと思ってましたが(つまり、ほったらかしてますf^_^;))…、

…ちょっと、様子を見に行ったほうがいいかなぁ。

       *   *   *

子どもが成長するってことは、

私にあちこちガタがきて、

親が老いるってことなんですね。


…しみじみ。

チンパンジーはヒトである

2014年10月5日(日)

この1週間は、帰宅するとヘロヘロだったりベロンベロンだったりして、ブログを更新できませんでしたm(_ _)m

はあ、反省(>_<;)
いろんな意味で、ネジを巻き直して頑張りまっす

これからの1年(というには、時期的に中途半端ですが)、テーマは

がむしゃらっ」。

でいきたいと思います。
(40代半ばで掲げるテーマじゃない気もしますがf^_^;)

いやねぇ、「いいのかぁ、本気だしちゃうぞぉ、コンチクショー」みたいなことが多すぎますよ、ホント。

そんなこんなで、ちょっと頑張っちゃおうかなと思った次第です。

     *   *   *   *   *

さてさて。
先週末の運動会で早朝から場所取りをし、開会式まで静かに読書してた…なんて話を書きましたが、そのとき読んでいた本を紹介しようかな…と思ったら、1週間が経っちゃったんですよ。

しかも、ふと気づいたことには、このブログ、絵本(+若干のマンガ)は紹介していますが、その他の本をほとんど取り上げていない。
まるで、絵本とマンガしか読んでないみたいですね、私。

実際はそんなでもなくて、毎日、何かしらは読んでるんですが、じゃ、なんで私は本(一般)の紹介をしないんだろう、と考えてみると…
絵本や舞台ならまだしも、通常の本一冊分の<あらすじ>を書くのはしんどい。
読む本が雑多で、まとまりやら系統やらがない。
というのも、種々の必要に迫られて読んでいることが多いため、「楽しんで読書する」というほどではなく、そうすると、何を基準にして紹介する本を選べばよいか、はっきりしない。

といったあたりが理由なんだろうと思います。

そんなわけで、

おもしろかった本を、「こんな本、読んだよ」という記録程度の意味合いで、感想(+α)だけチロッと書くことにします。

なので、記事としては「その本を読んでないので意味がわからない」ってことが多いかもしれませんが、ま、軽く流しちゃってくださいm(_ _)m

     *   *   *   *   *

ではでは、先週末に小学校の運動場で読んでいた本をご紹介
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想像するちから−—チンパンジーが教えてくれた人間の心
松沢哲郎/著、2011年2月25日、岩波書店、1900円

仕事の絡みで必要に迫られ、慌てて読んだ本です。
正直なところ、「チンパンジー」に関する本を読んだのは初めて。

なので、知らないことだらけだったのですが、そもそも、

チンパンジーはヒトである

って、皆さん、ご存知でした

より正確に言うと、動物分類学上、私たちが属するヒト科には4属あって、
ヒト科ヒト属(ホモ属)ヒト(=私たち人間)
ヒト科チンパンジー属(パン属)
ヒト科ゴリラ属
ヒト科オランウータン属

の皆さんは、みんなヒトなんだそうです。
(ヒト亜科という表記もあり)

ちなみに、ニホンザルはオナガザル科マカク属ニホンザルなので、ヒトじゃありません。

そんなことから、著者の松沢教授はチンパンジーを1人、2人、と数えます。

       *   *   *

この松沢教授、霊長類の研究では世界最高峰の1つである京都大学霊長類研究所の所長さんで、「アイ・プロジェクト」と呼ばれるチンパンジー研究で世界的に有名な方です。

松沢教授を知らなくても、数字を理解するチンパンジー「アイちゃん」のことを聞いた覚えのある方は多いんじゃないでしょうか。そのアイちゃんたちをパートナーにして、研究を続けていらっしゃいます。

すでに一般向けの本を何冊も書かれていますが、本書はその総括と言いますか、研究の歴史と全体像を描きながら、中核的メッセージを明確に打ち出しています。

そのテーマは「」「ことば」「きずな」。

ただし、チンパンジーのそれらではなく、チンパンジーと比較して分かる、人間の「」「ことば」「きずな」について、です。

そう、なぜチンパンジーを研究するかと言えば、それは人間の本質を理解するためなのです。

       *   *   *

本書の結論を端的に言ってしまうと、

チンパンジーは、「いま」「ここ」「自分」を生きている。
人間は、「過去から未来まで」「ここではないどこか」「自分ではない誰か」を想像しながら、「いま」「ここ」「自分」を生きている。

ということになります。

たとえば、ですねぇ…

あるチンパンジーに1〜9の数字とその順番を理解させます。
(これはチンパンジーにとって難しい学習ではないそうです)

そのうえで、画面上に1〜9の数字を示し、チンパンジーが1を触ったとたんに他の数字を消して、代わりに■を表示します。そこでチンパンジーは記憶を頼りに2〜9を順番に触れるよう教え込まれます。

被験者のアユム(アイの息子)は、数字が画面に表示されてから0.6秒後に1に触れ、ほぼ同速度で2〜9のあった場所を順序正しく触れることができます。

これ、普通の人間にはできません。

チンパンジーは、いま、そこにあるものを記憶する脳の機能が、人間より優れているのです。

一方で、ですねぇ…

チンパンジーは、円を描いてやると、その上をなぞることができます。
そこで、チンパンジーの顔の輪郭を描いてやると、やはり、その上をなぞります。

人間の2歳児に同じ実験をすると、よく似た結果となります。

しかし、3歳児に同じ実験をすると…そこに、目、鼻、口を描き込みます。

人間は、そこにないものを想像することができるのです。
「あれ、おめめがないよ」と。

       *   *   *

ああ、やっぱり長くなっちゃいましたね。

じゃ、あと1つだけ。

私、本書を通勤途中などで読み進めた後、小学校の運動場で読み終えたわけですが、「あとがき」のページが目に入った瞬間、うっかり泣きそうになりました。

それは、次のように始まっています。
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   あとがき

 遺書のつもりで書いた。
 おおげさな物言いで、気恥ずかしく恐縮の極みだが、そう覚悟して取りかかった。…

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いえ、著者が不治の病で余命わずかというわけではなくて、現在もピンピンして研究に勤しまれています。

ただ、本編を読みながら、その内容とは別にうっすら感じていたことがあって、それがこの冒頭を読んだ瞬間、ズバババッと明確になった、というような。

「そうか、そういうことか」と独りでものすご〜く合点する瞬間って、ありませんか

ええと、要するにですね、

本書は、毅然としているのです。

本書は、チンパンジーに対する深い愛情に満ちています。
本書は、人間に対する豊かな洞察に満ちています。
と、同時に、
研究方法の論理性に対し、きわめて厳格です。
研究結果とその解釈・推測について、きわめて厳密です。

社会のなかの動物迫害や誤った研究方法を厳しく批判します。

研究者として、どこまでも凛として背筋が真っ直ぐなのです。
謙虚で、誠実で、真摯で、かつ、そうであることに胸を張っているのです。

だから、著者の文章は、温もりと柔らかさにあふれながらもヌルさは微塵もなく、時折ハッとさせられる緊張感があります。
その記述は、正確でムダがなく、研究者として自らに課している作法を愚直に守っています。

あ、ただし、

「遺書のつもり」だから、こんな文章になったんだ、

ということが言いたいのではなく、

このような姿勢を貫いている人物だから、「遺書のつもり」で書くことができるのだ、

と思ったんです。

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ちなみに、本書の印税は、すべて「緑の回廊プロジェクト」に寄付されるそうです。
興味のある方は、「緑の回廊 チンパンジー」などで検索してみてください。


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