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おすすめ絵本30:ラプンツェル

ラプンツェル

2012年9月30日(日)

先週からのグリムつながりということで、こちらをご紹介。

◯112絵本グリムの森1 ラプンツェル作・グリム兄弟、1996年11月11日、画・伊藤亘 訳・天沼春樹、パロル舎、1553円

<あらすじ>

むかし、夫婦がおりました。
2人は長らく子どもに恵まれませんでしたが、ようやく妻が妊娠します。

妻が小さな家の窓辺から、高い塀に囲まれた隣の庭の畑を見下ろすと、みごとなラプンツェル(野ぢしゃ。サラダ菜の一種)が植えられています。

しかし、それを食べることはできません。なぜなら、それは魔法使いの女の畑だったからです。

それでも、妻がどうしてもラプンツェルを食べたがったので、夫は夕闇にまぎれて畑に降り、ラプンチェルを盗んで妻に食べさせました。

それがあまりにおいしかったものですから、妻はもっと食べたがります。
仕方なく、夫が翌日も隣の畑に忍び込むと、今度は魔女に見つかってしまいます。

どうか許して下さい。身重の妻がすっかり弱ってしまったのです。

そういうわけなら、ほしいだけ持っておゆき。だが、妻が産む子どもを私にくれるのだよ。

男は恐ろしくてたまらず、魔女のいいなりに約束してしまいました。

     *   *   *   *   *

夫婦に女の子が生まれると、魔女は、その子にラプンツェルという名前をつけて連れ去ってしまいました。
そして、ラプンツェルが12歳の美しい少女になると、森の中の高い塔に閉じ込めてしまいます。

魔女が塔にやってきて、

ラプンツェル、お前の髪を降ろしておくれ

と呼ぶと、ラプンツェルは金色の長い髪を降ろし、魔女はそれをつかんで塔をよじ上ってくるのでした。

     *   *   *   *   *

数年後、一人の王子が塔のそばを通り過ぎると、美しい歌声が聞こえてきます。
その声の主に会いたくて、王子は毎日、塔に通ってくるようになり、ある日、魔女が長い髪をつかんで塔を登るのを見ました。

翌日、暗くなるのを待って、王子も塔の下から呼びかけます。

ラプンツェル、お前の髪を降ろしておくれ

髪の毛が降りてくると、王子は迷わず登りました。

こうして出会った2人は結婚を約束し、王子は毎晩、魔女が帰った後の塔へと通ってきました。

あなたがここにいらっしゃるたびに、絹の糸を1本、持ってきてください。
私はそれで、下に降りるためのはしごを編むことにします。


しかし、あるとき、ラプンチェルは魔女に口を滑らせてしまいます。

おばあさん、あなたは王子さまより重いのね。

すべてを察した魔女は激怒し、ラプンツェルの髪を切り落とすと、彼女を荒れ地に置き去りにしました。

やがて、王子がやってくると、魔女は切り取ったラプンツェルの髪を垂らし、登ってきた王子にいいます。

お前はラプンツェルを失ったのだよ。もう二度と会えやしないさ。

失望した王子は、塔の上から飛び降りてしまいます。
幸い命は助かりましたが、イバラのしげみに落ちたので、両目にトゲが刺さり、失明してしまいました。

     *   *   *   *   *

月日が流れ、光りを失ったまま、木の根や草の実を食べてしのいでいた王子は、あの荒れ地に迷い込みます。
そこには、ラプンツェルが王子との間にできた双子の男の子と女の子とともに暮らしていました。

ラプンツェルの歌声を聞きとめ、王子が近づいてくると、ラプンツェルも王子に気づき、その首に抱きついて泣きました。
ラプンツェルの涙が二しずく、王子の眼を濡らすと、王子は眼が見えるようになりました。

王子は、ラプンツェルと2人の子供を自分の国に連れて帰り、長く幸せに暮らしましたとさ。

<ついでに>

先週も参照しました『初版 グリム童話集 1』(吉原高志・吉原素子訳、白水社、2007年)を今週もご紹介。
グリム初版1

本書によると、この話はもともとフランスのド・ラ・フォルスの妖精物語「ペルシネット」をフリードリッヒ・シュルツが翻訳した小説から採ったものだとのこと。

初版では、隣の畑の持ち主は「魔法使いの女」ではなく「妖精」となっています。

また、ラプンツェルが口を滑らせる台詞は、

ねえ、名づけ親のおばさん、わたしのお洋服きつくなっちゃって、わたしのからだに合わなくなっちゃったの。どうしてかしら

となっています。
つまり、デキちゃってお腹が大きくなってきたため、妖精は男が通ってきていることを知ったというわけです。

解説によれば、このような妊娠を暗示する表現が「子どもと家庭の昔話」にふさわしくないとして、第2版以降に書き替えられたようです。

さらに、細かいことですが、王子さまが失明するのは、イバラが刺さったからではなく、両目が抜け落ちてしまったから、となっています。


ま、長い年月のなかで、さまざまな時代、社会、文化、価値観といった多様性の試練を受け、徐々に物語として洗練されていき、そして何より、普遍性を獲得していくのでしょうね。

<ついでのついでに>

とはいえ、ディズニーのアレはどうなの?

まぁ、あまりケチをつける気はありませんし、原作を気にしなければ、それなりに楽しめるエンターテインメントになっていますし、いいんですけど…。

…いいんですけど、世界中の人々が、これを「ラプンツェル(の物語)」だと認識するようになっていくんでしょうね。これも、「物語」が幾時代のなかで受ける試練の1つなのでしょうか。
(の物語)と付け加えた理由は、英語名が異なるため。

人々の苦しみや悲しみを伝える物語が、いつしか喜びの讃歌に変わっていくというのは、時代的・社会的要請として、珍しくはないことですが、これって…

…まぁ、いいや。

でも、娘には、原作を先に読ませておきたい、と思うので、『塔の上の〜』は(同じ理由で『〜マーメイド』も)まだ見せてません。

興行的に必要ということなら、「スノーホワイト」的なタッチで「人魚姫」を一大悲劇として作り上げるというのはできませんかねぇ…。


ちなみに、本書を含む「絵本グリムの森」シリーズを刊行していたパロル舎は、昨2011年に倒産、その後継会社であるエフ企画も本2012年3月に営業を停止したようです(よくわかりませんが)。
ただし、「ラプンツェル」は他にもいくつか書籍化され流通していますので、入手は可能なはずです。

以上。


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ミズフラ メレフラ

20120922ミズフラ

2012年9月24日(月)

はい、22日(土)夕刻、恵比寿にて。
喫茶店でゴニョゴニョとPCをいじっていた私、17:50になったのを見て、そそくさと店を出ると、駒沢通りを中目黒方面に向かって恵比寿南交差点を右折。

たどり着いたのは、

恵比寿 ロイヤルパレス

ハワイアン・レストランです。

     *   *   *   *   *

この日は、このブログでも何度か紹介している水町知美さんが主催するフラダンス教室のメレフラパーティに参加してきたのでした。

メレとは何か、フラとは何か、と説明しようとすると、けっこう難しいので断念します。

とりあえず、メレフラパーティとは、

歌って踊って楽しもう

ということらしいです(いいのかっ、それで)。

で、歌えもしなければ、踊れもしない私が行って、何かあるのかというと、ほんっとに何もないのですが、知ちゃんに「目の保養になるわよ」と誘われて、そこまでストレートに言われたら、「じゃあ、遠慮なく」ということで、厚かましくもやってまいりましたf^_^;)

     *   *   *   *   *

基本は、教室の曜日・場所が異なる生徒さんたちが一堂に会し、親睦を深めるという趣旨で、お互いのクラス紹介をしたり、ハワイクイズで盛り上がったりと、楽しく過ごしている様子。

で、私たち数人が、水町先生とともにゲストスペースで生徒さんたちの様子を眺めつつ、おいしい料理とお酒をいただく、というわけです。
生徒の皆さん、至れり尽くせり、本当にありがとうございましたm(_ _)m

その後、ダンスタイムとあいなるのですが、やはり、これが一番楽しい。
誤解のないように言っておきますが、
別に私がお嬢さんたちとチークダンスを踊るわけではなく、次々とハワイアンの曲が流れるので、踊りたい人が舞台スペースに上がって、踊れる曲で踊るというもの。

これが皆さん、とっても楽しそう。

曲目が初級者向きから中・上級向きまでバランスよく織り交ぜられているので、易しい曲は初級クラスの生徒さんたちが優先的に、やや難しい曲は中・上級クラスの人たちが踊るという具合に、みんなが入れ替わり立ち替わりで踊ります。

日頃のレッスンでは水町先生に厳しく指導され(シゴかれ)、
イベントでは激しい緊張と闘っている生徒さんたちも、
今日ばかりは、ひたすら楽しんで踊っているようで、
笑いが絶えませんでした。

そうすると、見ているこっちも楽しくなりますし、
フラの不思議なところは、そのうち非常にリラックスしてきて、
ゆったり、くつろいだ気分になれます。

癒しなんかいらねぇ〜
と叫びながら疾走していたい40男の私ですが、
この日ばかりは、贅沢な時間を過ごさせていただきました。

で、何だか、さっきから、とっても羅列的でお恥ずかしいですが、

彼女たちの、

踊りたいから、踊る
楽しみたいから、楽しむ
一所懸命やりたいから、頑張る

そういう素直な情熱っていいなぁ、
私も頑張ろっ

と思いました。


以上

おすすめ絵本29:金のさかな

金のさかな

2012年9月23日(日)

昨日の続き。

さて、グリーンシアターを出た私は、山手線に乗って一路、恵比寿へ。

16:30過ぎに到着。まず目的の店の前まで行って場所を確認すると(方向音痴なもので)、時間があるので駅前に戻ってカフェ・ド・クリエでコーヒーを一杯。

ちょっと仕事をやろうかとPCを開いたところで、

あ、今週の「おすすめ絵本」、まだupしてなかった

と気づき、書きかけの原稿に手を入れ始めて…

     *   *   *   *   *

というわけで、閑話休題(?)、今週のおすすめ絵本はこちら。

◯114金のさかな作/アレクサンドル・プーシキン 訳/松谷さやか 絵/ワレーリー・ワシーリエフ、2003年11月、偕成社、1400円

<あらすじ>

青い海のほとりに
おじいさんと おばあさん
すんでいた。
ふたりは 古ぼけた 土小屋で
33年のあいだ くらしていた。
おじいさんは あみで さかなをとり、
おばあさんは 糸をつむいだ。

   *   *   *

ある日、おじいさんが海で網を投げると、金のさかながかかりました。
すると、金のさかなは頼みました。

おじいさん、私を海へ帰して!
そのかわり、お望みのものを差し上げます。


おじいさんは驚きましたが、やさしく答えました。

たっしゃでな、金のさかなよ!
おれいなんて いるもんか。
青い海へ帰って
大海原で泳ぎまわるんだね。


うちに帰って、おばあさんにその話をすると、

おまえさんは、なんて間抜けなんだい!
せめて、洗濯桶でも もらってくりゃいいのに。
うちのは、もう壊れちまってるじゃないか。


そこで、おじいさんは海へ行って金のさかなに頼みます。

助けておくれ、さかなの女王さま!
うちのばあさんが、新しい洗濯桶がほしいというんだよ。


おじいさんが うちへ帰ると、新しい洗濯桶が。
しかし、おばあさんは、まえよりひどく どなりちらします。

おまえさんは、なんて間抜けなんだい!
桶なんか 頼むなんて!
お百姓の家がほしいと、頼んでおいて。


おじいさんは、また海へ出かけます。

心配はいりませんよ。さあ、うちへお帰りなさい。

お百姓の家は手に入りましたが、おばあさんの注文は止まりません。

私は、身分の高い、貴族になりたいんだ。

私は、勝手気ままな、女王になりたいんだ。

そして、とうとう いいました。

私は、海の君主になりたい。
広々とした海で暮らし、
金のさかなを家来にして
使い走りをさせたいんだ。

おじいさんが 金のさかなに伝えると、
金のさかなは 何も言わず、 
ぴしゃっと しっぽで水をはねると、
深い海の底へ 姿を消しました。

おじいさんが うちに戻ると
もとの土小屋が建っていて、
戸口には おばあさんが 腰をおろし、
その前には、壊れた洗濯桶があったそうな。

<感想など>

プーシキンは19世紀初期に活躍したロシアの詩人・作家です。
文学に口語を取り入れ、平易・簡潔な文章で国民に親しめる文学作品を多数生み出し、ロシア近代文学の父と呼ばれました。
近年(でもないか)では、代表作の一つ『エヴゲーニー・オネーギン』が『オネーギンの恋文』として映画化されています。

近代日本でも、言文一致運動から口語体の文学が生まれてくるわけですが、そういえば二葉亭四迷はロシア文学、とくにツルゲーネフの影響を強く受けていますし、ツルゲーネフはプーシキンの影響を強く受けている、と考えると、プーシキンは日本文学にも多大な影響を与えた、といってよいでしょう。

そのわりには、日本ではあまりメジャーではないようにも思いますが、私がフォローしていないだけかもしれません。

   *   *   *

さて、訳者の「あとがき」から、いくつかご紹介。

本作品の原題は『漁師と魚の話』、1833年に詩の形式で書かれたものだそうです。

プーシキンは、詩や散文作品の他に民間伝承も研究しており、このような詩の形式による民話(おとぎ話なども)をスカースカと呼ぶそうです。

この作品は、国民的によく知られた作品で、最後の一節からの引用「壊れた桶のそばにいる」という言い回しは、日本語でいう「元の木阿弥」という意味のことわざにもなっているそうです。

なお、プーシキンは、この作品をグリム童話を参考にしているそうで、へえ〜と思って調べたら、たしかにありました。
グリム初版1
こちらでは、『漁師とおかみさんの話』となっており、金のさかなではなくヒラメで、このヒラメは魔法で魚にされてしまった王子様、という設定です。

これに、プーシキンがロシアの伝統文化や伝承文学を反映させて、新たなロシア文学作品を生み出した、ということなのでしょうね。

最後に一つ。
本作品の絵は、ワシーリー・ワシーリエフという画家によるもので、本作のために書き下ろしたそうです。
色彩も鮮やかで、登場人物のしぐさにあちらの文化・様式なども垣間みられ、また「目」が特徴的です。
お話を知っている人でも、見て楽しめる作品です。

     *   *   *   *   *

…で、私は恵比寿へ何をしに行ったかという話は、また明日(たぶん)

観劇日誌:演劇レーベルボータンツ『sloth』

20120922ボータンツ1

2012年9月22日(土)

本日は、またもやイベント2つのはしご、ということで、まずはこちらから。

演劇レーベルボータンツ sloth[怠惰]
作:はなださとし
於:池袋シアターグリーンBASE THEATER

<あらすじ>

を書くのは、まだ公演中なので控えますが、ストーリーと役者の演技に集中するため、台詞を聞いただけでは分かりにくい部分の基本設定を押さえておきましょう。

以下、毎度恒例の豪華パンフレット(冒頭写真)を参照しながら解説します。
(ただし、前回までの流れは可能なかぎり省きます)

新たなドラッグの流れ
もともと関東一帯の覚醒剤(シャブ)市場を抑えていたのは暴力団・青葉組。そこへ参入してきたのが、新興勢力・武藤組。彼らは<エンジェル・バイト>と呼ばれる合成ドラッグを低価格で供給し、若年層を中心として瞬く間に青葉組から市場を奪っていきます。

そして、この背後にいるのが、通称<エンジェル>こと元麻薬取締官・雨宮儀でした。「七つの大罪シリーズ」は、この雨宮を「見えざる」敵役とし、彼と<エンジェル・バイト>を追う麻薬取締官・梯鳥信司を主人公として進んできました。

ところが今回、青葉会の巻き返しが。彼らは通称<白雪姫>と呼ばれるドラッグ(コカイン)を<エンジェル・バイト>と同様の低価格で供給、若年ユーザーの取り込みに成功します。そして、それを察知した雨宮&武藤組が流通ルート壊滅へ動き出し、全面戦争に向かって一触即発の状態に…。

低価格コカイン流通の仕組み
では、<金持ちのドラッグ>とも揶揄されるコカインをなぜ低価格で供給できるのか。その供給元はコロンビア。<麻薬撲滅戦争>によって国内麻薬組織を掃討し、コカイン畑を焼き払った…はずのコロンビア政府が、実は外貨獲得のためコカインを輸出している可能性が浮上。

しかし、そのコカインをどうやって日本に輸入しているのか。コカインそのものは粉ですので、種々の方法で日本に輸入することは比較的容易、という設定です。となると、最大の謎は決済、つまり痕跡を残さずに巨額の代金を支払う方法。

そこで、今回のキーワードの一つ、<エメラルド>が登場。コロンビアは世界有数のエメラルド産出国。そこから、くずエメラルドを樹脂などで固めた二束三文の紛(まが)い物を高額で輸入していた<フラテナ貿易>、この会社が実は青葉会の輸入決済会社だったのでした。

つまり、コロンビアから日本(フラテナ貿易)へくずエメラルドを輸入、相場に合わない高額を日本からコロンビアへ支払い、その差額分がコカインの輸入代金になっていたということです。

このカラクリを突き止めた剣崎たち捜査一課と梯鳥たち麻取四課、しかし、先述のごとく雨宮たちも察知し、舞台はフラテナ貿易の本社・倉庫がある勝鬨(かちどき)橋へ。 

新キーパーソン2人の登場
では、なぜ青葉組はこのような密輸ルートを開拓できたのか。あるいは、むしろ、なぜこれまでコロンビア−日本間のコカインルートが開拓されなかったのかと問うべきか。その理由の一端を担うのが、コロンビア・エイトの残り2人。

というわけで、JDEAの復習です。2001年、凶悪化・広域化する違法薬物犯罪に対処すべく、法務省下にJDEA(日本麻薬取締局)設置構想が浮上、警視庁と(旧)厚生省から各4名、合計8名が「技術研修」の名目で米国DEAに派遣され、最後に「実戦訓練」のためコロンビアに入国したのでした。

しかし、彼らのうち、消息不明になっていた者が2名。それが今回のキーパーソン、富樫謙太郎と周防美香。どうやら、2人はコロンビアのゲリラ側に加担(潜入)していたらしいのですが…。

     *   *   *   *   *

ま、このあたりを押さえておけば、そんなに頭をフル回転させなくても(=フツーに台詞を聞いているだけでも)、「あれ、誰と誰がどっちで何やってるんだっけ?」などと混乱しなくてもすむと思います。

<感想など>

はっきり言って、今回はすっっっばらしく完成度が高いと思います。ストーリー構成・展開がよく練り込まれていますし、退屈したり思考停止してしまったりするシーンが皆無です。
(「※∀∬◯☆反応が見られて〜」なんて台詞を連発するシーンもありますが、「要するに、薬物反応が出たんだな」と思えば問題ありません)

また、あれだけ暗転が多いにもかかわらず、息つく暇を与えないスピード感を出すというのは、まさにマジック。

いやぁ、文句無しに堪能しました。


これで、七作分の六作が終わったことになりますが、一方では終息に向かっているようにも見え、他方では新展開が生まれており、いやはや、どうなるんでしょう。

<GOOD!な役者さん>

っていうか、ワタクシ一押しの酒田さん、今回も…

…奥めの立ち位置でした。

一回くらい舞台ツラまで出てきてくれたって、よさそうなものを。

今度から、オペラグラスでも、もっていこうかしらん。

ただし、奥でも今回はけっこうよかったです。

強くありたいと望みながらも、弱さを見せる女って、なかなかグッときますね。
どこか破滅的な女、自分のなかの何か大切なものが損なわれてしまった女、それを必死に抑え込み正気を保とうとしている女、安岡のそんな壊れかけた部分が垣間見えて、…その垣間見せているところが、とてもよかったです。

最終回、安岡のドラマに期待です。

壊れる、という意味では、周防美香を演じるたにざわすみえさんもgoodでした。
ともするとステレオタイプな演技になりがちな役どころ、ちゃんと「個性」を感じさせてくれました。

<幕が下りて>

舞台では、過去公演DVDその他の即売会が。
その中でも花田さん一押しの商品がこちら。
20120922ボータンツ2
花田智天狼新星ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 本体1600円

そして何と ここで買うと、花田さんのサインがもらえます
20120922ボータンツ3
もらっちゃいました。

つまり、今まで買ってなかったってことなんですが
だって、『天狼新星』って文系頭にはけっこうハードル高いんですよぉ。


あ、それでリクエストがあるんですが、


花田さん、これ、挿し絵が欲しいです。
早速、読み始めたんですが、舞台を思い出しながら、どうにかイメージしています。
初版を完売した暁には、ぜひ挿し絵入りの新版を
もしくは、マンガの原作にするとか(あ、それいいかも)。


とりあえず、お祝い

20120921シリーズ優勝

2012年9月21日(金)

おめでとうございます

ありがとうございます

今年は、
夜中、晩飯を食いながらネットを見たり、
朝、コーヒーを飲みながら新聞を読んだりするのが、
とても楽しかったですよ。

開幕当初は、どうなることかと思いましたが、
交流戦あたりから、「強い」勝ち方になってきましたね。

先日、嫁さんに言われました。

巨人ファンって、いつも勝ってばかりで、
つまらないんじゃない?



いいえ〜、楽しいですよぉ〜。


でも、一つ、ごめんなさい。
今年は、とうとう1試合も見られませんでした
いつも、夜中にオフィシャルサイトでチェックするばかり
とにかく、例年以上に忙しくって。
(にもかかわらず、先日は神宮に行ってましたが

あ、ちなみに、冒頭の胴上げ写真は、そのオフィシャルサイトからダウンロードできる優勝記念壁紙

私も早速ダウンロード…したかったのですが、

もう一つ、ごめんなさい。
貼りたいのはやまやまなんですが、PCの壁紙はずっと娘の写真なものですから、これをはずすと、父娘間的に少々面倒なことが…

     *   *   *   *   *

さて、日頃は発泡酒やら第3のビールやらを飲んでいる私ですが、本日はお祝いということで、ラガー&カマンベールで、ささやかに祝杯です。
20120921シリーズ優勝

言っちゃぁ何ですが、ここでそんなに喜んでいるわけにもいかんのですよ、巨人ファンは。

あの、相変わらず意味不明なCSなんてものもありますし。
(嗚呼、悪夢がよみがえる。おのれ、落合、おのれ、落合、おのれ、…)

とにかく、今年は日本一になってもらわねばなりません。

原監督、よろしくお願い致します。
日本シリーズは何とか(テレビ)観戦したいと思います。


<おまけ>

翌22日(土)朝、コンビニでスポーツ新聞を購入。
20120921シリーズ優勝3

いつもは記念がてら主要スポーツ紙をすべて買うのですが、今年はここで満足しないようにということで、2紙のみ。
がまん、がまん。

取り急ぎ。

こどもの城

20120916こどもの城1

2012年9月16日(日)

本日は、家族で青山のこどもの城へ。

円形劇場へは何度も来たことがあるのですが、こどもの城そのものは初めて。

円形劇場に来ると、何ていうか、ビミョーな雰囲気ですよね。
同じフロアの向こうのほうにはプレイルームらしき場所があって、ロビーにも親子連れがたくさんいて…。

で、本日は、その「向こうのほう」側に行ったというお話です。

       *   *   *   *   *

が、本日はほとんど嫁さんが娘担当、私が息子担当。

娘のほうは、あれをやっては、これをやって、と相当に遊び回ったようですが、息子は0〜2歳児向けのスペースで積み木その他のおもちゃで遊び、しばらくすると寝てしまったので、私もロビーでウトウト。

というわけで、何で遊んだのか、よく知らないのですが、帰宅後の娘の申告によると…

20120916こどもの城5
まずは3階の造形スタジオへ。
作業机に座って、紙細工で手提げかばんを作ったとのこと。ハート&リボンの飾りつき。

それから、
20120916こどもの城6
壁にホワイトボードのようなものが掛けてあって、絵の具で絵を描いたそうな。
ピンクの絵の具を使ったといっておりましたが、なぜか指には緑色の絵の具が。

続いて、プレイホールへ移動。
最初はアスレチック施設で遊んだのですが、それを描くのは「むずかしい」とのことで、
20120916こどもの城7
積み木でつくったお城。

それから、
20120916こどもの城8
こちらは「ネジであそぼう」コーナー、木片とネジ(ボルト&ナット)で組み立てた馬。
生まれて初めてスパナを握ったというわりには、上手だったとのこと(嫁さん談)。

その後、ふしぎが丘を通って5階の屋上遊園で三輪車遊び。
暑いので、早々に4階の音楽ロビー&スタジオへ。

20120916こどもの城9
木琴と草笛を体験したとのこと。
(このころ、私と息子は熟睡)


帰りはヘロヘロだったのですが、「また行きたい」を連発していたので、きっと満喫したのでしょう。

<おまけ>

娘が三輪車に乗っていた頃、私は、うつらうつらとしている息子をだっこして、屋上を散歩。
ふと見ると、
20120916こどもの城2
建物の裏手に空き地。
囲われてはいますが、緑地というほど整備はされていない土地が無造作(?)に広がり…。
遠くには新宿界隈のビル群が見えます。

反対側にまわると、もちろん
20120916こどもの城3
青山通り。
向かいに見えるのは、青山学院大学。


ああ、こんなところに、こんなところが、あるのかと、
何というか、都会のエアポケットを見たような気分でした。

そこで、ちょっと思い出したのが、こちら。
20120916こどもの城10

ヴィレッジ』(The Village)
M. ナイト・シャマラン監督、2004年、アメリカ

渋谷にそんなところがあったら、面白いなぁ、

と、ふと思いました。


ヤクルトvsDeNA

20120915神宮01

2012年9月15日(土)

本日も休日出勤。
同僚も2〜3人出勤。皆さん、どうもご苦労様です。
そして、そんな皆さんを残して、私は17:00きっかりに退出。

       *   *   *   *   *

向かった先は…

神宮球場

本日は、青山一丁目から外苑の並木道を通って行ったのですが、杜の向こうから早くも聞こえてくる選手紹介のアナウンスや派手な音楽。

否応なくワクワクしてきます。

そして、正門前でと合流。

そう、本日は濱と

ヤクルト vs DeNA戦

を見に来たのでした。

 ヤクルトファンでもなければ横浜ファンでもない私が、なぜ神宮に

…まぁ、それは後ほど。

       *   *   *   *   *

で、横浜ファンの濱にあわせて、私も3塁側へ。

今日だけはDeNAファンになったつもりで、応援を…

と思いつつ、歌もわからず、タイミングも外したりして、

ファンでないことがバレやしないかしらん。

と、ちょっとドキドキしながら。

さて、本日がんばっていたのは、やっぱりこの人。

20120915神宮02

ああ、ラミレス。
2度の得点はいずれも彼のタイムリーヒット。
ファンサービスのパフォーマンスも健在で、DeNAファンにも愛され、よかったね、ラミレス。
活躍してくれていて、私はうれしいよ。

 なぜお前がラミレスをって

あ、バレちゃいました
20120915神宮7

横浜ファンの皆さん、お邪魔してすみませんm(_ _)m

       *   *   *   *   *

さて、展開はというと…

DeNA打線は3回までヤクルト・石川のキレのよいピッチングの前に手も足も出ず。
ほんと、いいピッチャーだなと思いました。

反対にDeNA先発の王はピリッとせず、いつつかまってもおかしくない展開。

が、4回、石川が突如崩れ、ラミレスのタイムリー
DeNA先制

と思ったら、その裏、ミレッジがあっさり同点ソロホームラン。

しかし6回、ラミレスがまたもやタイムリー、さらに押出し四球でDeNA2点追加

スタンドも大盛り上がり。いやぁ、楽しいっ

と思ったら、その裏、代打・福地のタイムリーであっさり同点。
20120915神宮3

  え、勝ちゲームでしょ。なんで、もっといい投手、注ぎ込まないの
  いないんです。
  …山口と西村、借りてこようか。
  …はぁ、できれば。

そして8回、一気に3点…取られる

  …よくまぁ、次から次へと打たれるねえ。
  …これが横浜ですから。

1塁側では傘が揺れる、踊る。
20120915神宮04
ま、カラフルで、きれいといえば、きれいでしたが。
ヤクルトファンにとっては、たまらない試合だったでしょうね。

勝負あった、という感じで、「もう、飲みに行っちゃおうか」とも思ったのですが、周りが誰も動かないので私もあと1イニング我慢。

結局、6:3で、ゲームセット。

と同時に、周りの観客がガバッと立ち上がり、フェンス際へダッシュ

思い思いにユニフォームなどを掲げ、ヤジひとつ言わず、じっと見つめるファン。

がんばれ、オレたち、応援してるぞ。

そんな無言のメッセージ(たぶん)が切々と…。

その前を、「すまん」とやはり無言で答え(たぶん)、通り過ぎていく中畑監督。

ナカハタ、ガンバレ

私も、メッセージを送っておきました。

       *   *   *   *   *

さて、不完全燃焼の私たちは、仕方なく外苑前の焼き鳥屋さんへ。
20120915神宮5
ま、完全燃焼しても飲みに行くわけですが。

でもって、本日の本題。

なぜ、この私が神宮に来たのかというと、
20120915神宮6
これを買うためだったのです。

 もちろん、衣装ですよ。
 何のって、そりゃ、舞台の。
 だから、つ〜ば〜め

次回作品は、つばめが主人公なのです

でもって、濱に脚本の構想を説明


ああ、なんてきれいな星空なんだっ。(花形満ふう)
やあ、星くん、久しぶり。
おや、その電柱の陰でチラチラしてるのは、明子さんだね。
明子さん、結婚してくださいっ
一曲、歌いまっす


  どう
  …う〜ん。
  傑作だと思うんだけど。
  ええ、まぁ、…演りますけど。


あれ


おすすめ絵本28:ぼうさまになったからす

ぼうさまになったからす

2012年9月14日(金)

このコーナー、紹介する作品が偏らないようにと心がけているのですが、どうしても傾向は出てきてしまうもので、再び松谷みよ子作品、しかも過日にご紹介した「新編・絵本平和のために」シリーズからの出品(?)です。

◯102新編・絵本平和のために 2 ぼうさまになったからす文・松谷みよ子 絵・司修、1978年11月(1983年6月改訂)、偕成社、1200円

<あらすじ>

すこし むかし
からすが
たくさん いる
村が あった

ある年
せんそうが おこった

村の おとこたちは
たたかいに でていった

おとこたちは
つぎつぎと 死んでいった

海の むこうの
大陸で
南の 島で

ある日
ふと きづくと
村には からすが
いなくなっていた

ひとりの ばあさまが いうた
からすは おとむらいに いっただよ
海を こえてなあ

むすこが 死んでも なみだぁだせねえ
ていしゅが 死んでも なみだぁだせねえ
おらたちの かわりに



<感想など>

太平洋戦争を題材とした作品(だと思うの)ですが、著者「あとがき」によれば、これは1956年、取材旅行中に信州上田で聞いた話をもとにしているとのこと。

夫や息子を戦争で失った哀切な思いから、弔いをからすに託したのだろう

と松谷氏は解釈します。

それはそれで非常に重いテーマですし、「弔いをからすに託す」というアイデアも、何とも切なく胸かきむしられるような、いたたまれなさがあります。

ただ、私が今回、この作品をぜひ紹介したいと思った一番の理由は、

司修氏の筆になる、これらの

以前にご紹介した『空のおくりもの』とよく似て、バリバリに割れたようなキャンバス…というより、一枚一枚、古い陶器に描かれたような質感があるのですが(手法については、まったくわかりません)、

出色なのは、
飛び立ったからすたちが、お坊さまへと姿を変えるシーン
お坊さまとなったからすたちが、一つ一つの墓で弔うシーン
お坊さまたちが、またからすとなって、帰っていくシーン
の3点の絵。

なんと、神秘的でありながら、説得力があるのでしょう。

からすが坊主になるという、ずいぶんエキセントリックな設定にもかかわらず、かつ、ぶっちゃけ私はからすが嫌いなのにもかかわらず、これらのシーンには異様さ、妖しさとともに、崇高さを感じます。

再び、松谷氏の「あとがき」には、

画家の司修氏は、信州のりんご園や箱根の烏をスケッチし、餌付けの魚を求めて海辺へ降りて海上の烏をスケッチし、ついに高野山で烏が坊さまに変身する姿をつかんだ。そのときの喜びに満ちた私製はがきは忘じ難い。



さもありなん、と思います。

     *   *   *   *   *

やがて、戦争が終わり、からすは村に帰ってきます。

そして、物語を締めくくるべく、著者は言うのです。

からすよ
二度と
海を こえるな




ちょっと懺悔m(_ _)m

2011年9月12日(水)

誠に私事ながら、明朝には確実に露見してしまうので、今夜中に懺悔を。

     *   *   *   *   *

深夜、人気のないオフィス。

相変わらずの残業続き、本日もまた最後の一人となりにけりぃ。

どうにか仕事に区切りをつけ、私の席があるB1(私の席は、社内で最も「陽のあたらない場所」にあるのでした)から地上階へと階段を上って行くと、その上がり切ったところから玄関までの辺りで、このところ、その…



出るんですよ…



アレが…



そう…



ゴキブリ


本日も出ました。

けっこう、デカいのが。

よりによって、照明のスイッチのすぐそばに。

君、先日も会った、あの君じゃない?

…っていうか、もう5〜6回、出会ってるんじゃないかなぁ。

私と遭遇しても、触角をヒクヒクさせるばかりで、ちっとも動こうとしない。

年老いているのか、私を見くびっているのか。

いえね、それでも、いつもは「うわぁ」と思いつつ、素通りするわけですよ。

動くなよぉ、そのままでいろよぉ

なんて祈りながら。

でも…

今日は、何だったんでしょうねぇ。

ホント、何だったんでしょうねぇ。

疲れてた  ええ、まあ。

ムシャクシャしてた  そうかもしれません。

私は…

そばにあるマガジンラックから某雑誌の最新号を無造作に取り出し、

丸め、

振りかぶり、

1、2、の、3

で、一撃。

墜ちたキャツめに、とどめの一撃。


ああ、無益な殺生をしてしまいました。神よ、許したまえ…


…なんてことを、私が祈るはずもなく、問題はむしろ、

その、

私は、まるで何事もなかったかのように、

某雑誌をラックに戻し、

そして、そして、

ゴキブリの屍骸をほったらかしにして帰ってしまいました。

ごめんなさ〜い

明朝、会社への一番乗りは、おそらく総務のAさん。

ああ、ごめんなさい、ごめんなさいm(_ _)m

あなたに屍骸を始末させればいいなんて、思ったわけじゃありません。

ましてや、あなたを驚かせようなんて、これっぽっちも思ってません。

ああ、

何を考えていたんでしょうね。

いや、何も考えてなかったんです。

どうか、お許しをm(_ _)m

<おまけ>

人間の記憶とは不思議なもので、このブログを書いている途中で、ふと思い出しました。

施錠し、会社を出て、一つ目の角を曲がろうとしたとき、

そう、私はたしかに、

あ、あれ 明日の朝、最初にゴキブリを見るのはAさんだ

と気づき、そして、戻ろうかと迷うこともなく


ま、いいか


と思ってしまったのでした。

ご〜め〜ん〜な〜さ〜〜い


ああ、

何を考えていたんでしょうね、私。

いや、何も考えてなかったんです、ホント。

<おまけのおまけ>

そして、いま、ハタと気づいたのですが、

このようにお詫びしているということは、つまり、

私は明朝、会社に一番乗りし、Aさんが出社する前にゴキブリの屍骸を撤去しよう、なんてつもりが毛頭ない

ごぉ〜めぇ〜
(もう、いい


御礼 1000名様ご来場

2012年9月9日(日)

ええと、本日は、

フツーに休日出勤して夕方まで仕事、
何とか晩飯までには帰宅して家族と食事、
寝る前に絵本を読んであげる
(本日は『くまのこ ミンの おはなばたけ』という、何というか、『くまのがっこう』シリーズの縮小版みたいな本です)

という、とくに書くこともない一日だったのですが、一つだけ。


 ご来場者様 1000名 突破


本年の1月9日にブログを引っ越して最初の記事(ご挨拶だけですが)を書いていますので、ちょうど8か月ですな。

ということは、1か月平均 約125名
ということは、1日平均 約4名

クックック

ま、最近はご覧くださる方々も少しずつ増えてきて、4人ってことは(そんなには)ないのですが(=ときどき、ありますが)、当初は毎日0〜3人くらいでしたからねぇ。

もっとも、私はこれくらいの数の人々に向かって書くことに、密かに、という以上に愉悦を感じていたりもしまして。
(テレビを使って身内に連絡しているみたいな、あるいは外線を使って社内の他の部署に電話しているみたいな、申し訳ない気持ちも多少はありますがf^_^;

ま、ま、そこは大目にm(_ _)mということで、

今後とも、ご愛読たまわりますよう よろしくお願い申し上げます




LBDはじめました

20120908LBD

2012年9月8日(土)

いや、全然興味なかったんです。

◯◯ダイエット、とか、買ったことも、やったこともないですし。

テレビをほとんど見ない生活をしていると、知る機会も少ないですし。

あの、それがですね、たまたま業界紙で売れ筋商品の紹介を読んでいたときに、美木良介氏が自著の販促のため、書店でデモンストレーションをやっている写真が出てまして、その記事の中に

腰痛治療

え?

長年悩まされ続けた腰痛改善

は、今、何と?

僕、これで腰痛を治したんです

なんですってぇ〜


というわけで、本日、買ってまいりましたf^_^;)

       *   *   *   *   *

本書が紹介する「ロングブレス」は、呼吸によってインナーマッスルを鍛えようというもので、ざっくり言って、基本は1つ、形態(姿勢)は2種類。

大きく短く(3秒)吸って、強く長く(7秒)吐く。

これが基本で、息を吐くときに

ぶっほ〜

というくらい強く吐いて、一瞬で呼気がなくなった後も吐き続けるのが特徴です。

そして、そのときの姿勢には、

A.片足を軽く前に出し、その足と一直線になるように上体を軽く後ろに倒します(背中を反らせないよう注意)。

B.直立し、お尻とお腹を引き締めたまま呼吸します(お尻にえくぼを作るイメージで引き締める)。

という2種類があります。

ともに腰回りの筋肉を引き締める効果を狙っており、私たちが普段やっている呼吸法のトレーニングの延長線上にあるようです。

ただし、私たちが、文字通り、呼吸のトレーニング(とくに、呼吸を上手に「コントロール」すること)に主眼を置いているのに対し、本書はそれをインナーマッスルの強化方法として活用していると言えるでしょう。


以上。


…ですと、数ページで終わってしまうのですが、第2章以降は、腸腰筋(足と腰<体幹>をつなぐ筋肉)を鍛えたり肩凝りをほぐしたりするなど、呼吸法を活用したエクササイズが載っています。

インドネシアのダンスみたいなポーズや、ピラティスで見たなぁというポーズなどが紹介されていて、いろいろなものを取り入れているのが分かります。

       *   *   *   *   *

で、早速やってみたところ、


娘にバカウケ


とにかく、

ぶっほ〜

が面白いらしく、私にあわせて「ぶっほ〜」と叫んでは爆笑。

私は似たようなことを稽古でやっているので、あまり違和感はなかったのですが、やはり、可笑しいですよね、客観的に見て。

テンションとなった娘が、私から本を取り上げ、

次、これやって

はいっ

次、これやって

どうだっ

次、これやって

よいしょっ

とページをめくるのに応えて、次々とエクササイズのポーズを決めてみせた私は…




ちょっと、腰が痛いです。



おすすめ絵本27:じが かけなかった ライオンのおうさま

つばさをもらったライオン1

2012年9月5日(水)

はい、ライオン特集、後半です。

今回は、こちら。

◯87『じが かけなかった ライオンのおうさま』マルティン・バルトシャイト さく・え かのう のりたか やく、2007年10月、フローベル館、1200円(Die Geschichte vom Lo¨wen, der nicht schreiben konnte, Martin Baltscheit, Bajazzo Verlag, 2002)

<あらすじ>

あるところに、ライオンのおうさまがいました。
おうさまは、字を書くことができませんでした。

でも、へいき。
なぜなら、ガオー! とほえて
するどい歯をみせればよかったからです。

       *   *   *

ある日、おうさまは、本を読んでいる、とてもきれいなメスのライオンに出会いました。
おうさまは、一目で好きになり、とんでいってキスしたいと思いました。

でも、ふと立ち止まって考えました。

本を読むなら、彼女はレディにちがいない。
レディには、キスをする前に、手紙を出すものだ。


でも、おうさまは、字を書くことができません。

そこで、おうさまは、サルに手紙を書いてもらうことにしました。
サルは、手紙を書き、おうさまに、読んであげました。

おじょうさま
ぼくと一緒に、木登りをしませんか?
バナナもあります。…


ちがーう!
そんなことを 書いてほしいんじゃなーい!


次に、おうさまは、カバのところに行きました。
カバも、手紙を書いてあげました。

おじょうさま
ぼくと一緒に、川で泳いだり、もぐって草を食べたりしませんか?


ちがーう!

続いて、フンコロガシのところへ。
続いて、キリンとワニに。
続いて、ハゲタカに。


ちがーう! ちがーう! ちがーう!

わたしが書いてほしいのは、
あのレディが、なんときれいかということだ!

どんなに、会いたいか!
どんなに、一緒にいたいか!

木の下で、一緒にゆっくり寝転びたい!
夜の空を一緒にながめたい!

そんな手紙を書くことなんて
難しいことではあるまいに!


怒りと悲しみで、
おうさまは、しばらくの間、
吠え続けていました。



なぜ、自分で書かないの?

誰だ!?

おうさまが振り向くと、本を手にした、あのレディが立っていました。



だって、…わたしは…字が…



レディは、にっこり笑いました。



こっちにいらっしゃい。



つばさをもらったライオン3

The End

<感想など>

奇しくも、ともに翼あるライオンの絵がジャケット(カバー)に描かれており、ともに文盲。

ライオンと文盲というのは、何か寓意なり警句なりがあるのでしょうか?
私の乏しい教養と情報リテラシーでは、手がかりをつかめず

それはさておき、この作品、なかなかいいでしょ。
上記<あらすじ>では省略しましたが、途中のストーリーもユーモラスで変化もつけてあって、面白いです。

正直に言うと、私は当初、さほど強い印象を受けなかったのですが、先週の作品との関連で取り上げることにし、このブログを書くため何度か読み返しているうちに、だんだん好きになってきました。

怒りと悲しみで吠え続ける
おうさまの青ざめた顔が
なんとも言えません。

今は、とても好きです。


ちなみに、
先週ご紹介したクリス・コノヴァーさんは、アメリカの有名な作家だそうですが、残念ながら、邦訳は1冊しか出ていないようです。

本作品のマルティン・バルトシャイトさんはドイツの作家で、ほかにも子供向けラジオドラマの制作やTV番組の司会などをされているとのこと。


観劇日誌:劇団☆東京SaVannaT's「法王庁の避妊法」

20120902法王庁

2012年9月2日(日)

本日は、休日出勤。

明日までにゼッッッタイ届けると約束した仕事を何とか片付け、
せめて晩飯だけでも家族と一緒にとろうと思い、急ぎ帰宅。

…が、間に合わず。3人の食事はすでに終盤。

慌ただしく風呂に入り、わずかながら、食事を共にする。
(いや、正確には、背中や肩に乗ってくる娘を叱りながら、どうにか食べ終える)

なんか、先週も同じようなこと、書いたなぁ。

       *   *   *   *   *

はい、でもって昨日の続き。

中野テアトルBONBONを出た私は、総武線に乗って一路、浅草橋へ。
浅草橋って、ホント、人形を買うか、芝居を観るか、どちらかでないと、来ないんですよねえ。

というわけで、次のイベントは、こちら。

<観劇日誌>
劇団☆東京SaVannaT's「法王庁の避妊法」
脚本:飯島早苗 演出:藤本かな子
於:アドリブ小劇場 19:00〜

昨年の劇団東京あたふた『極彩夢譚』で共演させていただきました、柳瀬英理子さんの所属劇団です。
東京歯科大学演劇部の卒業生にして現役の歯医者さんを中心とした劇団だそうで、私は劇団のブログもチェックしたうえで、楽しみにしてやってきたの…

<いきなり余談>

…ですが、開演まで2時間以上あるので、喫茶店に入り、愛用のMacBook Proをオープン。
次の脚本を執筆…するための資料作りをゴニョゴニョ。
いつ演るのか、誰が演るのか、ほとんど目処は立っておりませんが、いやなに、

準備された心にのみ、チャンスは舞い降りてくる

と信じて、ボチボチ書き始めようかと。
(本当は、8月から始めようと思っていたのに、ついに1文字も書かずに9月に入ってしまった

そして、18:45。
劇場前でエヒラと合流。
エヒラと2人で芝居を観るなんて、十数年ぶりか
場内へ入り、かぶりつき(最前列)で観劇させていただきました。

あ、ついでですが、私、芝居を観るときは、可能なかぎり前のほうの席へ座ることにしています。
芝居の公演であれ、バンドのライブであれ、生モノの場合は、どうしてもステージからの距離と届いてくるパワーに負の比例関係があるものです。

最後列まで届けられない舞台って、いかがなものなの

という批判は、まったくその通りですし、面白い芝居はどこから見ても面白いのでしょうが、それは演る側が意識すべき問題であって、観る側からすれば厳然たる事実。

後ろに座るほど舞台は遠ざかり、「引き」やすくなり、集中力も切れやすくなるもの。

せっかく、多忙なスケジュールをこじ開け、
さほど高くはないにせよ、料金を払って観に来てるわけですから、
終始、前のめりで観たいわけです。
(その分、ひどい芝居だと受けるダメージも大きいですが)

というわけで、観る芝居のほとんどが「日時指定/座席自由」な私の場合、
時間に余裕のあるときは少し早めに劇場に入るなどして前方に陣取り、
また仕事の都合などで開演ギリギリになったときも、開いている席のうち比較的前列のものを選ぶようにしているのでした。

いや、ホント、前方の席で観たほうが面白いですって。

<作品のご紹介>

いつもながら、余談が長くなりました。

本作品、原作は篠田達明の同名小説(初出1986年、単行本化1991年)。
初演は自転車キンクリート(脚本:飯島早苗/演出:鈴木裕美、1994年、全労済ホール スペース・ゼロ)

名作の誉れ高く、以後、数多くの劇団・劇場で上演されている

…とのこと。

私は初めて観ましたが、たしかに名作でした。

舞台は1910〜1920年代の新潟、市内のとある病院(竹山病院)。
主人公は、荻野久作・医学博士。
1882年生まれ、東京帝国大学医学部卒業、30歳で当病院の産婦人科部長に就任。
1924年、女性の排卵日を特定する「荻野学説」を発表。

物語は、この「荻野学説」誕生の過程を描くもので、
登場人物に、

荻野の理解者・協力者となる妻トメ
助手でクリスチャンの古井
女性の社会的地位向上に邁進する看護師(当時は看護婦)津島
同僚の医師で研究を捨て医療に専心する高見
および、地元の女性であり、不妊に悩むハナと多産に苦しむキヨ

…達を配し、
受胎、すなわち生命誕生をめぐる生命倫理上の問題から社会経済的問題までを現実的視点(=当時の人々の生活上の目線)に立って描いています。

<Good!な役者>

あ、久々ですね、このコーナー。

本作品で私の印象に残ったのは、

自身の学説(排卵日)を証明するため、子供を作ってくれと要求する久作に、

子供は、天からの授かりものだと思っています。
人の勝手で、人をつくってよいのでしょうか。
私は、こわい。


と(いう内容を新潟弁で)答え、妊娠を拒む妻・トメ。

ことの本質をとらえ、地に足のついた姿勢から久作に問題を提起し、しかし、最後には久作を理解し、協力(妊娠)するトメ役を、SaVannaT'sの松浦姫さんが、飾らず気張らず、好演していました。

実を言うと、昨日、観ていたときは、さほど気にかけていなかったのですが、一日経ち振り返ってみると、

ああ、トメさんという方は、本当にこういう人物だったのではないか

と思えるくらいに、地味だけれども、抑制の利いた、自然な芝居だったなぁと思います。
裏を返すと、「演技」が目立たないくらいに、しっかり役を作っていたということではないでしょうか。

いやぁ、気持ちのいい作品に似合う、清々しい演技でした。

<おまけ>

エヒラと飲みに行きましたよ。

差しで飲むなんて、上記の2人で芝居を観に行ったとき以来、やはり十数年ぶりですわ。
(エヒラの証言に拠る)

一本奥まった通りに面白そうな店を見つけ、まぁ、あれこれしゃべって、気がついたら閉店時間、私たち以外のお客さんは誰もいませんでした

一見さんのくせに長居して、すみませんでしたm(_ _)m

&ちょっと、引っ張り過ぎたかな、反省。

観劇日誌:とりにく『退魔師裏』

20120901退魔師1

2012年9月1日(土)

いやぁ、あっという間に8月が終わってしまいました。
我が人生において、過去最速だったような気がします
(と、毎年言ってるような気がします

本日は、なかなか忙しい一日でして、分割して記録しておきます。

       *   *   *   *   *

で、第1弾。

<観劇日誌>
とりにく特別企画公演 とりささ! 『退魔師裏』
脚本:あやし 演出:あンな♂ 於:中野テアトルBONBON 14:00〜

以前に共演させていただきました、もりたえみさん&沢渡あきさんが出演されております、とりにくの特別企画とりささ!を観に、中野へやってまいりました。

土曜マチネは混むだろうと読んで13:40に劇場へ。
予想通り、すでに7割がたの席が埋まっていましたが、私は運良く前方のセンター付近へ。
その直後から、予想以上のお客さんが

いやぁ、間一髪でした。

<あらすじ>

と言っても公演中なので、ネタバレしない程度にご紹介を。

争い続く乱世も終わり、徳川納める江戸の世も幾年か過ぎし頃。
再建された陰陽寮の特別部隊、妖怪退治を生業とする退魔院に、とある男が派遣された。
その男、己の正しいと感じた事のみに邁進する・・・・・つまり「大馬鹿」者。
何が真実か、何が事実か、そして、何が現実か、全てを知るために動き出す。
はたして、男はソコに何を見るのだろう・・・・。


とりにく公式サイトより。

とは、どういうことかと言いますと…

時代設定は江戸時代初期。
この時代にも陰陽道は政治・軍事に深く関係しており、(たぶん)戦国〜桃山末期の戦でも重要な役割を果たした。
そして、(どうやら)その過程で生み出された妖怪たちは、やがて人間に支配されることを拒み、須勢理を主と戴いて逃亡生活を送る。

その妖怪どもを退治する任を帯びているのが、陰陽寮の特別部隊たる退魔院であり、その長である友種

そこへ、陰陽道の本家・安倍一族から泰章とその従者・貴人が送り込まれてくる。

自らの信じるままに行動する泰章、
彼の登場を機に最後の反攻に出る須勢理、
そして、それを迎え撃つ友種…。

物語は、この3人を軸に、人、妖、神それぞれの想いと企みを飲み込んで渦巻き、この国の気脈と同様、江戸城地下へと流れ込んでいく超スペクタクル時代ロマン(私は何を言ってるんだ
一部(という以上に)推測を交えております。間違っていたらm(_ _)m

<感想など>

凝った衣装に殺陣などもあって、けっこう本格的なのですが、一方でおちゃらけあり、楽屋ネタありで、その辺りが、「肩肘張らないお手軽エンターテインメント」をモットーとする、この劇団の持ち味のようです。

全体的に楽しかったのですが、中野駅への帰り道でも、ついつい思い出し笑いしていたのは、

☆☆  私、やっぱり話たい人がいるから、引き返すわ。
★★  ええ〜、いま?

これだけでは何のことか分からないでしょうし、わりとベタとも思えるでしょうが(ベタはベタかもしれませんが)、まぁ、観てのお楽しみ。

<おまけ>

幕が下り、客出しに現れたもりさんとあきさんに挨拶したところ、あきさんが手提げ袋を持ち上げ、

持ってく?

何だろうと手渡されたものを見てみると、
20120901退魔師2

あきさんお手製のティッシュケース、再び。

娘さんにとられた分、補充。

ありがとうございますm(_ _)m(_ _)m(_ _)m



…でも、なんで客出しで配ってるの?



と、ちょっと疑問を感じつつも、私は次の目的地・浅草橋へと向かったのでした




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