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本間宗南

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おすすめ絵本26:つばさをもらったライオン

つばさをもらったライオン1

2012年8月31日(金)

偶然ですが、似たようなモチーフの作品を見つけたので、今週と来週は、ライオン特集。

その第1弾がこちら。

◯94つばさをもらったライオンクリス・コノヴァー 作 遠藤育枝 訳、2007年4月30日、ほるぷ出版、1500円(The Lion's Share by Chris Conover, Douglas & Mclntyre, 2000)

<あらすじ>

むかしむかし、レオ王という王様がいました。

レオ王は文字を読むことも書くこともできません。

でも、へいき。

だって、がおうと吠えれば誰だって言うこときくのだから。

しかし、たったひとつ、気になることが。

北に住むオットー王の宮殿の壁には、なにやら不思議な宝ものがずらりと並んでいるらしい…。

このわしにはなくて、オットー王がもっておるというのは、いったいどんなものか…。

レオ王はくやしがります。

       *   *   *

そうこうするうち、レオ王とおきさきに王子が生まれました。

王子には、なんと、つばさ が生えていました。

ある日、王子が窓ぎわでつばさをひろげていると、そよ風が吹いてきて、王子は空へ舞い上がってしまいました。

飛び方も降り方もわからないまま、王子は陸を越え海を越え、ヘトヘトになって、とうとう森で木にぶつかり、落っこちてしまいました。

こんなところに、ライオンがいるとは!

クマは、王子をソリに乗せて連れて帰りました。

宮殿に着いた王子は、壁にぎっしり並んだものを見て、尋ねました。

あれは、なんなの?

オットー王は、にっこりして答えました。

というものだよ。

つばさをもらったライオン2

オットー王は、王子に本を読んできかせ、
また王子が元気になると、文字の読み方を教えました。

       *   *   *

つばさの傷もすっかり癒え、王子が南の故郷に帰る日がきました。

オットー王は、1冊の本と1通の手紙を王子に渡しました。
王子は無事に故郷へ帰り、王様やおきさきと再会することができました。

<感想など>

どうして、本書を取り上げたかというと、ぶっちゃけ、そのオットー王からの手紙を引用したかったから。

王子へ

 本は、だれとでもわけあえる宝ものだ。
だから、この本を、おまえの国のともだちみんなに、よんであげなさい。

 そして、本もまた、ともだちなのだということを、おぼえておおき。
いずれ、おまえが国をおさめるようになったとき、
かしこさとほんものの勇気を、あたえてくれるだろうから。

 おまえが、また、北の国にきてくれるのをまっているよ。
そして、いつか、南の国にたずねていける日がくることをねがっている。
わたしたちは、北と南にわかれて、ずっと、てきどうしだったが、
おまえとしりあったいま、そんなことにはなんのいみもない。
そうだろう?
 
 おまえのことをおもいつつ。

  北の国のオットー王より




ま、つまるところ、

本とは、そういうものなのだと、

それこそが、本当の つばさ なのだと、

私も思いたい。


ええと、…そんなところです。

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座長より

20120830ボータンツ1

2012年8月30日(木)

今月中に、来期の事業計画(第1案)を出してくれ。

なんて、部長に言われたのが先週。

ついに来たか。昔は、上司に言われる前に自分の計画ぐらい立ててたよなぁ。それが今はなぁ…などと思いながら、はや1週間。

はぁ、やらなきゃ。

眼前の仕事を20:00で打ち切り、来期に向け数字の積み上げを…。

22:00 同僚諸氏がそれなりの材料を揃えておいてくれたお陰で、どうにか outline がまとまり、続きは明日へ。

ゴニョゴニョとメールの返信やら後片付けをして退社。

帰宅は23:30

と、机の上に一通の封筒が。

今度はどちらから と思ったら、あら、ボータンツじゃありませんか。

     *   *   *   *   *

慌てて、高橋座長の徒然Dialy[略してT.T.D.]を久々にチェックしちゃったり。

あ、8月に入って再開していたのですね。

と、1か月分を一気に読み終える。

次回の演目は、

Sloth[怠惰]

七つの大罪シリーズも今回で第六話。物語もいよいよ「最終コーナーにさしかかった」とのこと。

座長から直筆コメント付きDMをもらっちゃったからには(しかも、「しゃべりまくる」そうですし、期待しましょう)、やはり観に行かねば。

しかし、アレですね。

やっぱり、第七話をやるときは、その前に復習の意味で6週間かけて第一話から第六話まで演るとかね(って、舞台で、ンなことできるかっ)。

じゃあ、せめて(?)DVD上映会&特別トークショーとかね。
3連休なんか利用して、2話ずつやるのはどうでしょう。

え、DVDを買って自分で観ろ

それは寂しい、詰まらないぃ〜。

ま、それは先の話として、今回はいつやるんですか?
20120830ボータンツ2

ええ〜

今期のヤマ場じゃありませんか。
にもかかわらず、すでに1件、とあるパーティにお呼ばれすることが決まっているのですよぉ。女の子だらけですよぉ(そちらも後日、ブログで紹介します)。

それはともかく、日程を調整してご連絡しますm(_ _)m
& 剣崎龍太の活躍を楽しみにしておりますよ。
(いやぁ、私のPCは、「けんざきりゅうた」と入力すると、一発で「剣崎龍太」と変換されるのですよ。ほっほっほっ。)



メッサーシュミットMe 109

20120828メッサーシュミット1

2012年8月28日(火)

そこまで青くなくてもいいだろう、という空の下、皆様いかがお過ごしでしょうか
ワタクシは絶体絶命中です。

そんなときにかぎって(でもないけど)芝居の案内やら飲みの誘いやらが立て続けに届き、(1件を除いて)すべて行くことにした私って、勇気があるのか、アホなのか。
(その「1件」の守屋君、ごめんなさいm(_ _)m 入間は遠く…。)

     *   *   *   *   *

さて、去る日曜日(26日)のこと。

嫁さんは子供2人を連れ、電車に乗ってどこぞの公園へ。

これ幸いに(?)、私は会社へ(休日出勤)。
月曜(27日)までにゼ〜ッタイやらなければならない仕事だけは何とか片付け、子供を風呂に入れてやるくらいはしなければと、急ぎ帰宅。

が、間に合わず。3人で風呂上がりのドライヤー中。

あっそ。

と、風呂に入って出てきたところに、

お土産っ

と、娘。

何かと思いきや、
20120828メッサーシュミット2

ツバメ社のソフトグライダー

なぁ〜つかし〜

子供の頃、やりましたよねぇ。

一番記憶に残っているのは、米軍のヘルキャット(グラマンF6F)…だと思います、たぶん。
写真は、メッサーシュミットMe 109。これも記憶にあります。
ちなみに、Me ではなく Bf 109という表記も多いですが、これは当時メッサーシュミット社がバイエルン社に吸収されていたからだそうです。でも、私の記憶にあるのは、「バイエルン」じゃなくて「メッサーシュミット」です。

何でも、公園の中に小さな店があって、軽食やら駄菓子やら玩具やら、いろいろ売っていたそうで、このソフトグライダーは100円で買ったそうです。

100円

高くない
私が子供の頃は、50円とか、いや、もっと安かったかも。

え〜〜〜、とは思いましたが、それはともかく、早速、作って、娘と2人で飛ばしていました。

よく飛びますね、これは。
壁にぶつかり、食器棚に跳び込み、とまぁ、大変でした。
良い子のみんなは、広い場所でやってね。

     *   *   *   *   *

そしてその日の夜中、娘は前触れも(たぶん)なく、39度の熱を出すのでした。

でも、仕方ないよな。
目一杯、遊んだもんな。疲れもたまるさ。
楽しい夏休みだったね。

今週はゆっくり休んで、来週から、また幼稚園、がんばって。

おすすめ絵本25:空のおくりもの

空のおくりもの

2012年8月24日(金)

本日のおすすめはこちら。

◯86空のおくりもの 雲をつむぐ少年のお話文 マイケル・キャッチプール 絵 アリソン・ジェイ 訳 亀井よし子、2012年2月25日、ブロンズ新社、1500円(Cloth from the Clouds, Text by Michael Catchpool, Illustrations by Alison Jay, Gullane Children's Books, 2012)

<あらすじ>

あるところに 雲から 糸をつむいで 布をおる 少年がいました。
丘の上にある 少年のいえには 糸ぐるまと はたおり機があり、
雲がそばをとおると、少年は ことこと ことこと 糸をつむぎます。

かあさんに おそわった 歌を 歌いながら。

くもは 空のおくりもの
すこし もらって
いるだけ つむぎ
いるだけ おります
とんから とん


少年は 朝の雲からつむいだ 金色の糸で マフラーをこしらえました。
少年が 広場へ出かけると 王さまがやってきて、いいました。

「わしにも マフラーをこしらえるのだ」

欲張りな王さまは それから マントやドレスも作るよう 少年に命令しました。

王さま この布を たくさん おるのは よくありません
王の命令が きけんのか!

少年が糸をつむぐたび 雲がどんどん減っていって とうとう一つの雲もなくなってしまいました。
雲がないので 雨も降りません。
人々は 困ってしまいました。

それを見ていたお姫さまは 夜中にこっそりお城を抜け出し
マフラーやマントやドレスを 少年のもとに 届けました。

もう もとには もどらないのかしら?
だいじょうぶ もどせます

翌朝 王さまが めをさますと マントもドレスも みつかりません。
外を見ると 雨がふって 村人たちが よろこんでいました。

<感想など> 

物語
あるところに 雲から 糸をつむいで 布をおる 少年がいました。

はい、勝負あった。

最初の1行で「これはだ」と思いました。
よい作品には、やはり、よいアイデアが必要ですね。

その後の展開も、オーソドックスといえばオーソドックスですが、半面、ムダなく、無理なく、名手による‘こなれた’物語という印象を受けました。


このバリバリッと割れているような絵。

カバー袖の説明よると、

厚手の紙にアルキド樹脂を塗装し、その上にクラッキングワニスをかけて細かいひび割れをつくる


だそうで、さっぱりわかりませんが、きっと表面がバリバリ割れる(クラック)ようなワニスをかけているということでしょうね(まんまやん)。

メルヘンチックなテイスト、簡潔な構図、でも細部にこだわっていたり、全体として、よく洗練され、計算された、まさに「現代の寓話」にふさわしい雰囲気を備えています。



くもは 空のおくりもの
すこし もらって
いるだけ つむぎ
いるだけ おります
とんから とん


徹底してムダのない、削ぎ落とされた言葉。
日本語として心地よい音のリズム。

見事だなぁと思って、じゃあ、原文はどうなっているのだろうと探してみたのですが、とりあえず見つけられませんでした。

宿題にしておきます。

<おまけ>
あ、言うまでもありませんが、このお話、もちろん、
省エネルギー・省資源で、自然と共生することの大切さを
分かりやすく伝えるものです。


読み返すにつけ、見返すにつけ、(嫌みでない程度に)手際がよく、細部まで検討されていて、上質な作品だなぁと思います。

弐八にて、いつもの…

20120823弐八

2012年8月23日(木)

本日は、仕事を早めに切り上げて(ほっぽり出して)、19:40 チトカラ着。
仕事の電話があって、店に入ったのが20:00。

またもや、やってまいりました「弐八」。
常連さんたちとも、何となく顔なじみになりつつあり。

そこからタイラさんと岩井さんを待つこと30〜40分。
ハラマリさんと駄弁りつつ、チビチビ。

で、今日はタイラさんのお祝い。
ハラマリさんがメニューには(たぶん)ない料理なども用意してくれ、
おまけにワインの差し入れも。

ありがとうございましたm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

…にもかかわらず、お祝いの話はほっとんどしてなく、
後日、嫁さんと…

で、写真は?
あ、見てない。
奥さんは?
あ、聞いてない。



でもって、もっぱら話していたのは…芝居の話。

タイラさん いや、引退したつもりはないんだが。
岩井さん  じゃ、やればいいんじゃない。
私     だね。
(自分で何を言ったか、よく覚えてません) 

そんなこんなで、いつも通りだったのですが、残念、ワインまでもらったのに、写真を撮り忘れてしまいました
なにせ、2人が遅いものだから、先に出来上がっちゃってたんですよねぇ。
(じゃ、チビチビじゃないじゃん


さてさてf^^;)
次の脚本の構想も(構想だけ)ボチボチできておりまして、また後日、ご報告致します

プールおさめ

20120819としまえん1

2012年8月19日(日)

夏ですね

プールですね

としまえんですね(え、またですか?)
20120819としまえん2

またです

で、本日もまた、朝飯もそこそこに家族を残して出立、場所取りのため開園前のとしまえんへ。

と、前回よりも行列が長くなってる〜

それでも前回の経験——やや奥まった場所にテントを張って、後から来た人たちに出入りルートをふさがれてしまった——を生かして、若干プールに近い場所へ。

嫁さんたちが来るまでに、プール各種を一回り。
(しまった。朝一番のハイドロポリスで遊べばよかった)

     *   *   *   *   *

で、本日は nearly イモ洗い状態。
テントとビニールシートも通路のど真ん中まで張り放題、敷き放題。
ここはプールなのか、テント村なのか分からないくらいの異様な光景。

いやぁ、私たちのテントの前も、結局ふさがれてしまいました。

それでもまぁ、子供と遊ぶ分には、これでも十分。

前回同様、嫁さんと、A:娘担当、B:息子担当 を交代しながら、気づくと私も下半身がフラフラしてました

おまけに、頭のてっぺんからつま先まで、真っ赤になるほど日焼けしましたし。
(ホント、私の場合、諸般の事情から頭皮も日焼けするんですよねぇ。頭がヒリヒリするこの感じ、わかる人にしか、わっからないだろうなぁ〜 ……

     *   *   *   *   *

一つ驚いたのは、息子がプール2回目にして、適応し始めてきたこと。
前回は、足を水につけるだけで、フィキ〜なんて、子猫のように(?)おびえていて、

おおっ どうした、んんっ
ウチでは傍若無人のくせに、クククッ、口ほどにもない奴め
ウッホホ
エッヘッホホ
ゲボハハハ〜
(最後は怪物くんのお父さん風に。さん、はいっ)

(ご唱和、ありがとうございました〜m(_ _)m

…だったのに、腰まで水につかって歩いたり、波のプールで波をつかもうとしてだったり、楽しんでいる様子でした。
*注1:その後、転んでむせてからは、けっこう怯えてました。
*注2:ちなみに、プール用(=濡れても平気な)オムツをはいています。普通のオムツは、濡れると水をものすごく吸収して大変なことになるらしいです。試したことがないので、わかりませんが。

     *   *   *   *   *

さて、8月も下旬に差し掛かると、日が陰った折など意外に肌寒かったりするもの。
前回より早めに切り上げ、遊園地のほうへ移動。

プールを出たところの看板で、「呪われた冥土屋敷」(で、恐そうな「メイド」さんの絵が描かれている)と並んで「昆虫館」を宣伝していたので、行ってみることにしました。




…いや、冥土屋敷じゃなくて、昆虫館です。





で、


20120819としまえん3

ヘラクレスオオカブトですよ

初めて「ナマ」で見ちゃいました。

おまけに、「ふれあいジャングル」では、

触っちゃいましたっ

すべての展示ケースにいちいちコメントしながら見て歩く私を見て、嫁さん曰く、

カブトムシでそんなに喜ぶとは思わなかった。

なにをゆう〜

ヘラクレスですよ、ヘラクレスッ。
本当は、中南米に行かなきゃ、見られないんですよっ。

いや、それだけじゃありません。ほかにも、
20120819としまえん4

…名前、忘れちゃいました

ええと、だから、楽しかったということです。



ちひろと世界の絵本画家たち展

20120818東郷美術館1

2012年8月18日(土)

本日は、娘と美術館デート。
というわけで、朝から張り切って(ウソ。いきなり寝坊して、慌ただしく)出立

天気予報は、ときどき

が、身支度を整えたところで、遠くから雷鳴

こりゃ、急がなきゃ

と、ウチを出て200m…

集中豪雨っ

傘など何の役にも立たず、娘を抱きかかえ全速力で退却。

「美術館だから、かわいくて落ち着いたワンピースを」着ていた娘も濡れねずみ。
急いで脱がせてシャワーを。

私はすっかり気持ちが折れてしまい、着替えたあと自室に引きこもってDVD鑑賞。

     *   *   *   *   *

と、30分後。

お父さん、雨、やんだよ。

 まだ、行く気だったのか…。

というわけで、再出発して新宿副都心へ。
(「副都心」なんて言い方、(某地下鉄を除いて)もうしてない

とりあえずは、ランチへ。

最近は便利なもので、「新宿 西口 子連れ ランチ」で検索すれば、ママさんたちのe-クチコミ情報がわんさか。
(「わんさか」とも言いませんよね、きっと

その中に、私も一度だけ行ったことのある、鰹のタタキが美味しいので評判の某店が。
しかも、本日の目的地は隣のビル。

鰹のタタキ、食べに行こうか。
行く、行くぅ

すると、ビル入り口に張り紙が。

「本日は、ビルのメンテナンスのため…」

再び

が、ここまで来て落ち込んでもいられないので、道を渡って、これまた遠い昔に一度だけ入ったことのある、丸い建物のお店

音音(OTO OTO)

この店、なぜこのロケーションで、こんな贅沢な土地の使い方ができるんでしょうか
とくに高級店というわけでもないのに。昔っから、不思議に思ってました。
(池袋店は、フツーに商業ビルの中に入ってますよね)

で、私も、世のママさんたちのために情報提供しますと、

平日はわかりませんが、土曜日である本日はそこそこ空いていて、
席も広く、店員の応対にもゆとりがあり、
幼児対応も(赤ちゃん対応は不明)
料理/値段は、まぁ、リーズナブル。
男親として助かるのは、男子トイレがそこそこ清潔なこと。女子トイレに入れないので、娘を男子トイレに連れて行くしかないわけですが、そこで汚かったり臭かったりすると、ほんと、めげるんですよね。

でもって、オーダーはというと、娘は刺身にこだわって、鮭&イクラ丼をチョイス。
20120818東郷美術館2
(写真は食べかけですm(_ _)m

そして私は、丼ものでは野菜が足りないだろうと思い、鶏唐みぞれ定食を注文し、
20120818東郷美術館3
娘とシェアしました。

とりあえず、娘は上機嫌だったので、父親としては名誉挽回というところ。

     *   *   *   *   *

そして、やってまいりました、このビル。
20120818東郷美術館4
かつての安田火災海上、現在の損保ジャパンですな。

この42階に東郷青児美術館があります。

まずは、新宿駅方面の展望を楽しんで(小田急・京王両百貨店や新宿駅を見下ろすのは、けっこう楽しい)から、展示室へ。

私のお目当ては、ちひろ美術館が蒐集してきた国内外の絵本原画

原画というのは、何かと散逸しやすいものなのですが、同美術館は、これらを人類の文化遺産と位置づけ、蒐集・保存・研究・公開しているそうです。

そして、期待はしていたのですが、その期待以上に渉猟範囲が広く、また質も高い。
文字通り、世界各地から集められていますし、美術品・芸術作品と呼ぶにふさわしい。

経済発展の度合いにかかわらず、「絵本」が世界共通の文化であることを示しているようにも思います。
どちらかというと、物語のほうに関心をもっている私でも、inspire される諸作品でした。

興味深かったのが、東欧の諸作品で、紹介によれば、この地域の絵本はとくに芸術性が高く、
それというのも、社会主義政権下で文化・芸術が規制・弾圧されていたなかで、教育には各国とも力を入れていたので、絵本の出版は盛んで表現に対する規制も緩かったとのこと。

そこで、画家たちが絵本の挿し絵に腕を振るったというわけです。

ダンス、音楽、演劇など国策芸術として発展し、洗練されたものがある一方で、それとは違う(そして、より自由な)発展経路があり、そこに多くの才能が注ぎ込まれていったのではないかと想像し、ちょっとドラマを感じてしまいました。


いやぁ、勉強がぜ〜んぜん足りないなぁ。

と痛感させられ、本日購入したこちら
20120818東郷美術館5
をガイドブックにしながら、もっともっと勉強せねばなぁと思った次第です。

     *   *   *   *   *

ちなみに、

だけど、これ、ちひろ美術館のコレクションでしょ。
だったら、なにも東郷美術館じゃなくて、ちひろ美術館に行けばいいんじゃないの

と思われた方、…そのとおりです。

同美術館は、現在、東京(下石神井)と長野(安曇野)にありますので、私もあらためて訪ねたいと思ってますが、そのことに気づいたのは、例の

鰹のタタキ、食べに行こうか。

発言の後だったので、とりあえず、やってきたのでした。

…と思っていたら、展示場の最後に常設展示があり、

あれっ

そこには、ゴッホの「ひまわり」がありました。
そういえば、あのバブル絶頂期にオークションで落札したことが、話題になりましたよね。

それがいま目の前に、ゴーギャン「アリスカンの並木路、アルル」セザンヌ「りんごとナプキン」とともに並んでいて、

おいおい、生で見ちゃってるぞ、…おいおい。

なんて思いながら突っ立っていたのですが、すると背後から娘が一言。

お父さん、もう行くよ。

そうだな、そうだよね。
お前はいま、ねこちゃんや、おさかなさんや、きゃべつくんの絵を存分に堪能したところなのだから、それ以上に何を望むことがあろう。

というわけで、

娘よ、よく見ておきなさい。これが名画というものだよ。

なんて、興醒めなことを言うのはやめておきました。


本日は、こんなところで


星の王子さま の続き

2012年8月17日(金)

ほんっと、軟弱ですみませんm(_ _)m
今日は続きを書きます。

はい、星の王子さまです。

同作品は、2005年に日本での著作権が切れて、どどーんと新訳がでましたよね。
いわゆる「星の王子さまブーム」ってやつです。

この絵本版も2006年発行ですので、同じ流れの上にあるのかもしれませんが、本書が特徴的なのは、池澤氏によって編纂された抄訳版だということです。

『星の王子さま』って、基本は内藤濯訳なわけですが、けっこう長いし、難しいですよね。

「よね」って、私が個人的にそう思っているだけで、多くの人はそう思ってないかもしれませんが

じゃあ、池澤訳が易しいのかというと、これはこれで、それなりに難しいと思うのですが、でもそれは、もともと難解な物語なんだろうなぁ。

     *   *   *   *   *

あ、それでですね、私が何を言いたいかというと、実は内容の話をするつもりはないんです。

今さら、私が紹介するような作品でもありませんし。

本日、私が取り上げたいのは、池澤氏による

大人のための訳者のあとがき

です。

ここで池澤氏は、「短く簡略にした」言い訳を書いているのですが、なんていうんでしょう、サンテグジュペリによる本編を読んでいるのと同じ気分で読めてしまうのです。

本編と「あとがき」との境を感じない。

あるいは、王子さまと話している「ぼく」、あの飛行機でサハラ砂漠に不時着してしまった「ぼく」と、あとがきの「ぼく」との区別がつかない。

つまり、私は読んでいて、物語中の「ぼく」が王子さまの物語を出版した際の後日談として「あとがき」を書いているような…

もしくは逆に、サハラ砂漠に不時着して王子さまと出会ったのは、実はこの池澤氏だったのではないかと錯覚してしまうような…

ともかく私は、本編を読んでいるときと、まったく同じ気分で、「あとがき」を読み終えたのでした。

以前、『幸福の王子』を紹介したときに、曽野綾子氏の「訳者あとがき」を賞賛しましたが、あれとはまったく雰囲気が違いますけれども、この「あとがき」も読んで、ちょっぴり感動してしまうもので、これはもう、後付けというより、この「あとがき」自体を池澤氏の一作品とみなすべきではないか、とまあ、そんな気になりました。

うまく要約してお伝えできないので、大変恐縮ですが、引用させていただきます。
全文ではありませんが、それに近いです。
関係各位、ごめんなさいm(_ _)m

***********************

…ぼくはこれを50年前から読んできたし、翻訳もしたけれど、それでも作者の言いたいことがぜんぶわかったとはとても言えない。
 これはそういう不思議な本だ。
 幼い時に出会って、ずっと読み続ける本。

…その先で文章の論理がむずかしかったり、比喩がわかりにくかったりする部分でつまづいて、それっきりこの本との縁が切れてしまったらどうしよう? それはその子にとってとてももったいないことだ。

…もともと翻訳というのは読んで得たものを自分なりの文章で改めて書くことだ。その途中でテクストは訳者の心の中を通過する。この版の場合、ぼくが新しい気持ちで読んだ『星の王子さま』のテクストは、通常の翻訳の場合よりもぼくの心のずっと深いところをくぐってから浮上して日本語の文章になった。

…これで王子さまと親しくなった子が少し大きくなったら、理解する力がついたら、その時は元のままの版を手渡してやっていただきたい。
 ぼくとしてはともかく子供がこのすばらしい本と間違いなく出会えるようにと、それを考えただけなのだから

***********************

私が「錯覚」した理由、何となく、伝わりませんか?
私は、突然、私の眼前に登場した『スティル・ライフ』に衝撃を受け、『マシアス・ギリ』で圧倒された人間なので、おそらく池澤氏を好意的に見てしまうわけですが、それを差し引いて考えても、やっぱり

ああ、いい「本」と出会ったな。

という気分になれます。

     *   *   *   *   *

ついでながら、サン=テグジュペリと言えば、私にとっては何といってもこちら。

夜間飛行
夜間飛行
堀口大學の訳です。

そして、ついでのついでに、『夜間飛行』といえば、
かもめのジョナサン
かもめのジョナサン
リチャード・バック著/五木寛之訳。

私はこれらを2大飛行小説と呼んでいます。

本棚の奥から引っ張りだしてきたのですが、パラパラと頁をめくると、20年以上前の、これらを初めて呼んだ頃の自分のことまでもが思い出され、何となく体温が上がったような、しかし気恥ずかしいような、そんな気分になりました。

ききっ、恥ずかしっ。

おすすめ絵本24:星の王子さま

星の王子さま

2012年8月16日(木)

ああ、終わっちゃいましたね。オリンピック。
(え、今頃?)

私、ついに、1試合も、1勝負も、見ませんでした。
実は、いまだにマラソン男女とも誰が優勝したのか、知りません。
記憶にある最初のオリンピック=ロス五輪以来、これほどオリンピックが遠かったことはありません。
どうして今年の夏は、こんなにドバタバのヘロヘロなんでしょうか?

そんな私はさておき、嫁さんと娘はそれなりに五輪を楽しんだらしいのですが、先日の閉会式のこと。

嫁さん曰く、

閉会式をテレビでじ〜っと見ていた娘、おもむろに

これは、みなさん、がんばりましたねっていう会だね。
このつぎも、がんばりましょうって、いってるんだね。


と、言ったそうな。

…あってる。

これが、驚くべきことなのか、
たいがい、こういうものなのか、は分かりませんが、
いずれにせよ、

ああ、子どもってすごいなぁ、

と思いました。

でもって、私の話。
テレビをまったく見ておらず、ネットのニュースもいまいち五輪ネタを見る気になれなかった私にとって、
ほぼ唯一の五輪情報源は、新聞。

で、なんでマラソンの優勝者を知らないんだろうなぁと思いめぐらせていたら、…思い浮かぶ紙面がやたらと日本人ばかり。

そう、私の読んでいる某経済新聞は、選手だの地元の後輩だの、とにかく日本人ばっかり載せていた印象です。

外国人で記事を見た気がするのは、ボルトとフェルプスくらいか(もうちょっとは、いたかな?)。

もしや、日本人はマラソンでメダルをとれなかったのでは? 

と思って、ただいま検索してみたら、案の定。

ええ? でも、昔からこんなふうでしたっけ?

いかに新聞とはいえ、もう少し外国の選手を紹介していたような…。
一紙しか読んでいないので確かなことは言えませんが、なんか、内向きじゃない?

     *   *   *   *   *

なんて思っていたところで、本日のおすすめ!
(長〜〜)

◎91絵本 星の王子さまサンテグジュペリ 池澤夏樹 訳、2006年10月31日、集英社、1700円

これを読むと、いま私たちの生きている社会は、きっと何か間違っている、と確信をもって言えちゃいます。

…なんですが、ごめんなさい、眠くって、また明日



御酢っ!

2012年8月12日(日)

Q: え、宗南さん、ダジャレ、ありなんですか?
A: (小声で)すみません。なしです。
Q: は、何と?
A: ダ、ダジャレ、なしで、お願いします。

     *   *   *   *   *

本日、嫁さん&子どもが帰京。

短い独身生活を満喫したというべきか、ち〜っとも楽しめなかったというべきか、ともかく終止符。

で、振り返っての総括…は、先日、似たようなことをやったので、この1週間(飲みに行った日以外は)食べ続けた我が手料理のことでも書いておきますか。

というわけで、私の手料理なんて、誰も見たかないでしょうが、誰も止めてくれる人がいないので、勝手に披露
*注:「飲みに行った日以外」と書きましたが、2日に1度の割合で飲みに行ったので、2日に1度の割合でしか食べてません。

     *   *   *   *   *

話はさかのぼって、8月4日(土)の続きなんですが、東急ハンズで金魚グッズ(これもムダになりました)を買った私は、ようやく帰途に。
そして、地元のスーパーで食材をたっぷり買い物。

何せ、1週間分の晩飯のおかずを作らなきゃなりませんから。

実は、レシピなど詳しくご紹介しようと思ったのですが、何だか面倒臭いやら、眠いやら、もう酔っぱらっているやらで、とりあえず、ざっくりm(_ _)m

まずは、こちら。
20120809手料理1
いつもお世話になってます、なんちゃってザワークラウト

ザワークラウトは、ご承知のとおり、正しくはキャベツの漬け物ですので、とうぜん漬け込まなきゃいけないわけですでが、そんなの面倒ですから、千切りにしたキャベツ(2分の1個)をフライパンに放り込み、ワインビネガーと料理用の白ワインとミツカン米酢をドバドバと浴びせ、くったくたにするわけです。

しかし、それだけだと2日目には飽きるので、私の場合、タマネギとベーコンを混ぜます。

この2つは別にバターで炒めて、最後にキャベツとあわせるという手もあるのですが、これは1日目こそ美味しいものの、1週間食べ続けるにはバターがくどい(くどかった)ので、もう、一緒にしちゃってます。

キャベツの酸っぱさに、タマネギの甘さとベーコンの塩っ気がいい感じです。

なお、キャベツには、ローリエなどや鷹の爪を入れるのですが、ローリエはなければ省略。

しかし、鷹の爪を欠かすわけには…ない

し、しまった〜。

我が家では、すべての料理の味付けが幼児仕様になっているので、鷹の爪は捨てられてしまっていたのでした〜〜

しかし、鷹の爪なしなんて、…何か、代用品を、代用、代…(ドタバタ、アタフタ)

おおっ 豆板醤が冷蔵庫に…ちょっと、違うか

ああっ 七味唐辛子を発見…ちょっと、違うか

でも、いっか〜

七味に決定

あと、ブラックペッパーがあったので、これも入れましょう。

いやもう、久々に料理すると、何がどこにあったりなかったりするのか、まったく分かりませんな。

と、こんな調子で再現していると、夜が明けてしまうので、以降、短縮バージョンで。
20120809手料理2
鶏肉と大根のお酢煮込み

酒、醤油、みりんだけだと、すぐに飽きてしまうのですが、最後にお酢を(たっぷり)足して煮込むと、あっさりして何日も食べ続けることができます(こればっかり)。

あ、それから、ショウガを忘れずに入れること(刻んでください)。

今回は、たまたまスーパーで鳥レバーの安売りをしていたので、「あ、いけるんじゃない?」と思って、一緒に入れちゃいました。

それから、人参もあれば彩りも味もよくなるのですが、冷蔵庫にあった1本が何となく(という以上に)古そうだったので、やめておきました。

この料理、意外といいっ酢よ。

Q: 本間さん?
A: ごめんなさい。

でも、2品だけじゃ、「お酢尽くし」とは言えないなぁと思って(っていうか、いつの間にか「お酢尽くし」企画になってしまって)急いでこちらも作りました。
20120809手料理3
きゅうりとワカメの酢の物
つまり、きゅうりを輪切りにし、ふえるわかめちゃんと混ぜて三杯酢であえただけ。
これも、ショウガを入れればよかったですねぇ。失敗。

ちなみに、本間家では、ほとんど毎日のように冷や奴を食べてるんですよねぇ。
20120809手料理4
私はスーパーで2丁買ってきたんですが、なんと冷蔵庫にも1丁半残っており、絶対に食べなきゃいけなくなって、

冷や奴にお酢、冷や奴にお酢、冷や奴にお酢、…

と考えたものの何も浮かばなかったので、ごましゃぶドレッシングをお酢でさらに伸ばしてソースにし、小ねぎを刻んだ上からかけてみました。


ま、こんなところです。


さて、次に料理するのは、いつのことやら


おすすめ絵本23:古井戸に落ちたロバ

古井戸ロバ

2012年8月11日(土)

本日は、午前中に洗濯やら何やらとウチのことをやりまして、午後から出社…しようと駅に着くと、柱に何かが貼つけてあって…

8月11日(土)は、東京湾大華火祭のため、臨時ダイヤで運行します…

東京湾大華火祭

で、時刻表を見ると、21時台の予定が若干変更されていて、

そうか、花火は21時頃に終わるんだな。

というわけで、ぜっっっっったいに、それまでに仕事を終わらせてウチに帰ろう(さもないと、満員電車の餌食になるので)と固く誓ったのでした。

(→何とか、19時に会社を退出することができました)

     *   *   *   *   *

さて、…と、かなり唐突ですが、かまわず、本日のおすすめっ

インディアンのティーチングストーリー 古井戸に落ちたロバ再話:北山耕平 絵と文:oba、2011年、じゃこめてい出版

<あらすじ>
ある日、年寄りロバがじいさまに連れられて荷物を運んでいると、使われていない古井戸に落ちてしまった。

ロバが自分で這い上がることも、じいさまが引き上げることもできないほど、深い深い古井戸だった。

助けるすべがなく、じいさまはロバごと古井戸を埋めることにした。
このまま放っておけば、次に落ちるのは子どもたちかもしれないから。

地上から土が降ってくると、井戸の底のロバは鳴きながら暴れ続けた。

しかし、しばらくして、ふと気づいた。

自分は土に埋もれておらず、それどころか、地上に近づいていると。

それからロバは、土が降ってくるたびに払いのけ、地面を踏み固めた。

何度も、何度も、何度も…

じいさまたちも、夜通し土を投げ入れ続け、

太陽が昇り始めるころ、ロバは井戸から出ることができた。

そのまま、年寄りロバはゆっくりと歩き出し、

一度も振り返ることなく、

地平線の彼方へ去って行った。

<感想など>

ティーチング・ストーリーとは、生きる智慧を教える話。

再話者の北山耕平さんは、ちょっと変わった経歴の持ち主で、同書の著者紹介によると…

北山耕平 作家、翻訳家、編集者、公演家。『宝島』『ポパイ』などの雑誌創刊に携わる。70年代から80年代にかけて北米大陸を旅し、あるメディスンマンとの出会いをきっかけに、インディアンの精神や物語などを学ぶ。現在は、地球のネイティブ・ピープルに伝えられたストーリーテリングを日本に伝えるため、執筆や講演活動を全国各地で行っている。


だそうです。

この話、なるほど、と思うのですが、よく分からないのが、ラスト。

そのまま、年寄りロバはゆっくりと歩き出し、
一度も振り返ることなく、
地平線の彼方へ去って行った。



なんで

いや、気分的には分かるんですよ。
もう、一緒には住めないよなぁ、なんて。

でも、ここに生きる智慧があると思うと、この年寄りロバは、いったい何に気づいたというか、悟ったというか、あるいは何を決意したというか、だいたい、彼(彼女)はどこに行っちゃうの?

…う〜ん、考えがまとまりません。

ね、なぜ


奥が深い、実に。


<おまけ>
ちなみに、インディアンという言葉について。

ご存知のとおり、アメリカでインディアンと呼ばれていた人々は、断じてインドの人ではなく、アメリカ大陸をインドと間違えたヨーロッパ人が勝手に(かつ、しばしば侮蔑的感情を伴って)そう呼んだのでした。

それを、ある時期から、ネイティブ・アメリカンと呼ぶように改められ、インディアンという呼称は使われなくなりました。

…と思っていたら、以前、アメリカ史の研究者に伺ったところでは…

インディアン→ネイティブ・アメリカンへと改めた結果、元(?)インディアンの人たちのアイデンティティが希薄化し、結果として、同化政策と同じ効果を持つようになってしまった。

そして、そのことに危惧を感じた一部の人々が、自分たちのアイデンティティを失うまい、白人たちによる侵略の歴史を抹消させまい、と、再び自らをインディアンと名乗るようになっている。

…のだそうで、

だから、インディアンという言葉は、一方では確かに侮蔑的・差別的表現とされているけれども、他方では自らの出自に対するこだわりと誇りのこもった言葉として使われていて、使う人の気持ちによって、意味合いが変わってくるんだよ。

ことほどさように、言葉というのは、政府がこう表明しているとか、マスメディアがこう使用しているとかというのを、鵜呑みにして使っていればいいというものではないんだよ。

…と、教わったのでした。

いま思い返しても、奥の深い先生でした(…って、いまも生きてらっしゃいます)。

ま、これなどは、言葉がどのように抹殺され、また発掘(あるいは再発見)されるのかという、一つの例を示しているわけでして、私は「インディアン」という言葉にまつわる諸問題について定見を持ってはおりませんが、少なくとも、北山氏が侮蔑的感情をもってこの言葉を使っているとは、とうてい思えませんので、ここでは本書の用法を尊重することと致しますm(_ _)m

1週間の反省

2012年8月10日(金)

はぁぁ。今週はグチャグチャの1週間でした。

     *   *   *   *   *

月曜日、接待の下見で、同僚に付き合ってもらって飲みに行きました。
食べログ用に写真も…
20120806権八1
こんなのや、
20120806権八2
こんなのや、
20120806権八3
こんなのも撮ったんですが、酔っぱらってましたので、数行書いたところで、

もう、無理。

と、部屋の明かりをつけっぱなしで寝てしまいました。

火曜日、以前、レイラさんのベリーダンス教室の発表会を観に行ったお店に、友人と連れ立って行ってきました。

荒川線雑司ヶ谷駅から徒歩1分。池袋東口からでも徒歩10分程度。

写真が暗くてみにくいですが、これが目印。
20120807ダルヴィッシュ

主のハミッドさんが演奏するペルシャ古典楽器の音色が素晴らしく、その後にダルヴィッシュという存在(生き方?)について、ちょっと感動しちゃうような話も聞けちゃったり。

ぜひともブログに残そうと思いながら、うちに帰ってくると、

金魚が死んでました

あああああああああああ〜。

水槽の後始末をして、嫁さんに「ごめんなさいメール」を送り、そしてブログを…

もう、無理。

エアコンをつけっぱなしで寝てしまいました。

水曜日、ひたすら仕事。残業。

木曜日、仕事の関係で、とある、お祝い&お礼の会。
結局、月曜日に下見に行ったのとは、違う店に。

接待中につき、写真はなし。

帰宅途中、タイラさんより、めでたい

おめでとうございます。
お祝い会、セッティングしますんで、よろしくm(_ _)m

とりあえず、ウチに帰って、飲み直しがてら一人で祝杯。
20120809タイラの将門
コンビニで、一番お祝いムードなデザインを選びました。

これは、ちょっとブログにも…と思いましたが、

ビール〜日本酒〜ウィスキー〜ビールと流れてきただけに、早々に、

もう、無理。

PCをつけっぱなしで爆睡。

そして本日、金曜日、ひたすら仕事。残業。


終わらないので、明日も出勤

なんで、こんなヘロヘロで飲んだくれたり残業したりしてるんでしょうね、私。
乱れてますなぁ。

最近の筋トレで、体重&体脂肪率も下がってきたと思っていたのに、しっかりリバ〜ゥンド。

もうすぐ、嫁さんたちが帰ってくるというのに、大丈夫かしらん

金魚がウチにやってきた

20120806金魚1

2012年8月6日(月)

先日の4日(土)、映画館のハシゴを断念した私は、仕方なく、次の目的地・新宿の東急ハンズへ。
(何を隠そう、私はハンズクラブカード会員なのだっ。ま、本当に大したことないんですけど。)

何の用かというと、上に見えまする御金魚様のために、あれこれ買いに来たのでした。

     *   *   *   *   *

さかのぼれば、先週のこと。

仕事から帰宅すると、「元」植木鉢だったガラスの器が水槽になっていて、一匹の小さな金魚が。
何事かと聞くと、近所の縁日だか何かで金魚すくいをやって、一匹もらった(=一匹もすくえなかったので、おまけでもらった)との由。

生き物を飼ったことのない娘は大興奮

…のあまり、金魚を入れたビニール袋を「見て、見て」激しく振って落としてしまい、危うく死なせるところだったとのこと。

自分の失敗をひどく気にして、「わたし、ぜったいに しなせないわっ」とプリキュア口調で固く誓っていたとか。

で、嫁さん。

金魚の飼い方、知ってる

知ってるも何も、我が実家の庭には小さな池があって、私が小さい頃から(現在でも)金魚を飼っております。
その他、鯉、亀、犬、鶏、カブトムシにクワガタ、スズムシなどなど、田舎の男の子が飼いそうなものは、たいがい飼ってます(かな?)。

…が、池なんですよね。

池なんて、ほっとけば(ほっといたから?)苔や水草が生えますし、田舎だから水道水だってきれいですし、塀作りに使うブロックを一つ入れておけば寝床になりますし、毎朝エサをドドーンとやって、広々と泳がせておけば、縁日で売ってる小さくてひ弱な金魚でも、体調15センチ以上の立派な大人に育つという、まあ、パラダイスなわけです。
(そのかわり、ノラ猫に襲われるという危険はありますが)

というわけで、水槽で金魚を飼ったことって、ないんですよね。
正直、よくわかりません

     *   *   *   *   *

嫁さんは、とりあえず近所のスーパーで金魚のエサとカルキ等の中和剤を買ってきたようですが、エサとフンで水が濁ったり臭くなったり、毎日、意外に手間がかかっている様子。

と、そんなときに、帰省しちゃったわけですよ、彼女たちは。

  おとうさん、ぜったいに死なせないでね。
  ん、うん。
  でもね、どうしても死んじゃうときはあるんだから、そのときは仕方ないのよ。わかった?
  そうだな。
  うん、わかった。おとうさん、がんばってね。
  ん、うん。

娘は娘でプレッシャーかけてくるし、嫁さんは私が金魚を死なせちゃうと思ってるし…。

彼女たちが帰ってくるまで、ゼ〜ッタイに死なせられないでしょ、この展開。

似たようなシーン、ありませんでした
ニール・サイモンの『おかしな2人』じゃなかったでしたっけ

出て行った妻からの電話、「娘の金魚を家に忘れたから、今度、取りにいくまで大事に飼っておいて」とかなんとか言われ、パニックになる主人公(フェリックスだったかオスカーだったか、忘れました)…。

手元に本がなくて確認ができませんが、今の私の状況、なんとなく似た心境です。
(後日、確認して補足しますm(_ _)m

     *   *   *   *   *

そんなわけで、こんなものや
20120806金魚2

こんなものを
20120806金魚3
買い込んでみました。

理屈としては、これでいいと思うのですが。

     *   *   *   *   *

こうして、金魚と私の共同生活(?)が始まったわけですが、翌5日(日)昼間、私がリビングで仕事をしたりブログを書いたりしていると、金魚がやたらとアップアップしています。

おかしいなぁ…
エサもやったけど、あまり食べなかったし…
水面には縁沿いに気泡がついてるから、きっと酸素も十分だろうし…
水質浄化剤も入れたばかりで、水も白いし…   



水が白い なんで、こんなに白いんだろう。

あっぷあっぷあっぷあっぷ…

もしかして、…君、暑い(熱い)の

あ、もしや、君、直射日光って、苦手ですか

慌てて洗面器に水を溜めて中和剤を入れ、少し時間をおいてから水の入れ替え。

すると、水面であっぷあっぷしていたのが、かなり落ち着いた様子で水中へ。
試しにエサを与えてみると、バクバク食ってました。

反省&学習。

     *   *   *   *   *

そんな生活も今日で3日目。
ただいま。

同僚のアドバイスを受けて、酸素発生剤をもう一つ入れました。

お互い、少しは分かり合えた…わけないですよねぇ。
こうしてブログを書いている間も、ときどきコツン、コツンと水槽にぶつかっています。


何がしたいの、君。
もう、遅いんだから、寝れば。

アニメ師・杉井ギサブロー 今度こそ

20120805ギサブロー

2012年8月5日(日)

というわけで、昨日の続き…といいますか、今日こそ本題に入りましょう。

     *   *   *   *   *

杉井ギサブローといえば、知っている人は誰でも知っている、知らない人でも『鉄腕アトム』『タッチ』『銀河鉄道の夜』などの作品名は知っているという意味で、日本を代表するアニメーター(アニメ師)の一人です。

また、現在は再び宮沢賢治作品に挑戦した『グスコーブドリの伝記』が公開されていることもあり、その監督としても注目されていますね。

この映画は、その杉井氏へのインタビューによって氏の人となり、成し遂げてきた仕事を紹介しつつ、『白蛇伝』(以前)から今日までの戦後日本アニメーション史をたどるという趣向です。

他にも多数のアニメーション関係者——手塚治虫(生前のインタビュー映像)、大塚康生りんたろう高橋良輔から、江口摩吏介阿部行夫などなど——が杉井氏を語りながらも当時のアニメーション業界をつぶさに紹介しており、いわばクリエーターから見た日本アニメーション史になっています。

     *   *   *   *   *

で、感想ですが、何といいますか、とても、ざっくりしているんですよね、全体に。

これといって、杉井氏の深層に斬り込んでいくとか、氏の創造の源泉を探し当てるとか、石岡正人監督による「杉井ギサブローって男は、こんな奴だっ」的な分析なり「オレはこう見るっ」的な主張なりも、あまりない感じ。

ただただ、杉井氏が飄々と語るがままに語らせている印象です。

なぜ「杉井ギサブロー」を撮ったのかと聞かれたら、監督、

いやぁ、杉井さんとお知り合いになりまして、いろいろお話してたら、な〜んか、この人、おっもしれ〜人だなぁって。

ええ…。

…それで。

…。

なんて答えるんじゃないかと空想しちゃうような、そんな感じ。

また、アニメーション史にしても、1本の線を通そうという意図がまるで感じられない。

例えば、技術史、社会史、文化史といった視角や枠組みを用意して、1本の流れのなかに各作品を配置し、その変遷を意味づけていくような、評論家ならばおそらくやるだろうと思われることが、本作品からは読み取れません。

あくまで、杉井氏が携わった作品のうち、杉井氏や関係者がたくさんしゃべった(?)ものを取り上げているような…。

たまたま、杉井氏とその関係者が日本アニメーション史を背負ってきた(背負っている)人たちなので、彼らの記憶に残る作品を並べていくだけでも、日本アニメーション史の本筋からさほど逸れることなく、読み取ることのできる人たちには技術的変遷や文化的背景を読み取ることもでき、したがって「戦後日本のアニメーション史そのものを見ることができる」(映画『プログラム』より)ということもできなくはない。

もしかすると、石岡監督が客員教授を務める京都精華大学マンガ学部アニメーション学科のオリエンテーションで、未来のクリエーターたちに向けて「戦後日本アニメーション史をざっくりおさらいしよう」なんて授業をやるときには、最適の教材になるかもしれません。

     *   *   *   *   *

では、それが詰まらなかったか、不愉快だったか、と問われると…


私はけっこう面白かったし、何より、90分見ていて、心地よかったです。


一見、ぬるいようにも感じられる石岡氏の対象者へのアプローチについて、増當竜也氏は「“言論の自由”と称して他人の家に土足で踏み込みがちなドキュメンタリー制作の罠に対するアンチテーゼ」と位置づけられうるとしつつ、しかしそれ以上に「杉井監督に対する石岡監督のリスペクト」と解釈しています(『プログラム』より)。

なるほど、そうか。と思いました。
私が心地よかったのは、この観察者と被観察者との間の距離感なのだと。

私は脚本を書くときに「です・ます調」の台詞を多用しますが、その一つの理由は人物間の「距離」を作り出したいから。

「です・ます調」で話すということは、一定の(けっこう強い)社会的ルールに従うことを約束するという意思表示であり、その制約下では、一定レベルを超える感情表現は禁忌・抑制されます。

しかし、爆発しそうな感情を抑え込もうとするからこそ伝わってくる感情があり、また間合いがあるからこそ、その禁忌を破る——間合いを詰めて相手の懐に一気に跳び込む——瞬間が鮮やかに弾けて、美しい。

そんな好みをもつ私にとって、無警戒あるいは暴力的に懐に踏み込んでいく作品はどうも落ち着かず、この作品のように「距離」をつくって「優しい緊張感」を生み出しているほうが、心地いいんだろうなぁ、と自己分析してしまいました。

また、アニメーション史のほうは、なにせ私が素人ですので、むしろ入門レベルとしては、ほどよいかも。

ファンやその分野を勉強している方々にとっては、ちょっと物足りないかもしれませんが、ある老業師(ワザシ)の、業師としての、あり方居ずまいは、よく伝わってきます。

そして、作り手として、あるいは受け手として、未来のジャパニメーションを支える人々には、そうした静かで確かなプロフェッショナリズムを感じるほうが、専門的な技法その他もろもろの固有名詞を覚えるよりも、はるかに重要だと思ってほしい、という気も(かなり勝手ですが)します。

彼らの権利や待遇、彼らが生み出すものへの敬意の問題を考えれば、なおのこと、そう思います。文化・知的生産物を無償・安価で消費するというのは、けっこう危険な行為でして、直接(=料金)であれ間接(=税金など)であれ、一定の対価を支払っていかないと、創造活動自体がやせ細っていきます。アニメーションの場合、クリエーターと消費者の間にテレビ局や映画会社が入り、さらに難しくなります。このお話、「縁つきエッジワースボックス」という経済学のツールを使うと、うまく説明できるのですが、長くなるので、またいずれ。

     *   *   *   *   *

13:40
見終わったとき、気分がとても落ち着いていて、地上に出ると、銀座の街の喧噪がいくらか静かになったような、そんな気分になりました(たんに、一雨あったせいかもしれませんが)。

ま、それはともかく、


このジイさん、カッコいいよ。


と思わせることが制作者の狙いならば、私はまさにそのように感じました。

     *   *   *   *   *

ささっ、これで予習も万端
こんな日でなきゃできない、ハシゴといきますか、ハシゴ。
映画館のハシゴなんて、もう何十年ぶりの至福でしょうか。

え、向かう先

もちろん、来た道を戻って、有楽町は丸の内ピカデリー

グスコーブドリの伝記(宮沢賢治原作、杉井ギサブロー監督・脚本)

ノルウェーの森』や『春の雪』(豊穣の海)もそうでしたが、思い入れのある文学作品の映画化というのは、自分のイメージが壊されることもあって、おっかなくって観に行けない(だから、両方とも観てません)のですが(かつ『ブドリ』も、「原作無視」だの「ネリと再会しないのは〜」だのと恐ろしいコメントが飛び交ってますし)…

いいや、いいや、今のこの心境なら大丈夫。

ゆこう マリオンへ

…到着。

<上演時間>
10:10~12:10
12:25~14:25


現在、14:00

ふへ




アニメ師・杉井ギサブロー

20120804ギサブロー0

2012年8月4日(土)

本日から嫁さん&子どもが帰省につき、東京駅に見送りへ。
何という喧噪、何という人混み

ともかくも、無事に送り出し、

さ〜〜〜あ、遊ぶぞっ

というわけで、一路銀座へ。

本当は、丸の内線〜日比谷線を使って東銀座駅に出る予定だったのですが、あまりにNOISYで頭がおかしくなりそうだったため、一刻も駅から離れたく、徒歩で行くことを選択。

ま、東京駅から銀座ですからね、散歩にも足りないくらい…
ですよね、フツーの人なら。しかし、

キミィ、筋金入りの方向音痴じゃなかったのかっ

…だって、うるさかったんだもん。

と、いうわけで、一路銀座へ。
大丈夫、直線2本で行けるはず。

颯爽と(ウソ。逃げるように)八重洲口を出て、外堀通りを南へ。
通常ならここが勝負(=正しい方向に向かえるかどうか)の分かれ目ですが、大丈夫。
私の頭の中には「八重洲ブックセンターに行く方」と「そうでない方」との区別ができてます

で、その八重洲ブックセンターのお向かい、リクルートの本社が入っているグランド・トーキョービルの前を通り、
21120804ギサブロー1

鍛冶屋橋の交差点を通り過ぎ、
21120804ギサブロー2
いつもですと、この辺りから「ジグザグ入っていったほうが、早くない」などと誤った選択をしてしまうのですが、本日はぐっと我慢して直進
(方向音痴というのは、単に方向感覚がないというだけではなく、およそ道の選択となると、合理的意思決定ができなくなる人間のことなのです)

首都高の向こうはJR有楽町駅、まだ我慢。
21120804ギサブロー3

で、数寄屋橋の交差点。
21120804ギサブロー4
ここだ ここを左折して晴海通りに入れば、もう、そこは銀座。

といえば、三越〜。
21120804ギサブロー5
前を通ると、出口から冷気とともに強烈な香水の匂いたちが…。

そして、見つけました 時計塔(故障中)
21120804ギサブロー6

左手に回って、地下に降りると、
21120804ギサブロー7
ああ、やってますね。よかった(安心してどうする)。
無事、本日の目的地・シネパトス銀座に到着いたしました。
ここは、晴海通りの下にして、日比谷線の上にある三原橋地下街
この写真のお向かいには飲み屋さん(等々)が並んでまして、何とも異様な空間です。

それにしても、

いやぁ、大冒険でしたね

     *   *   *   *   *

ただいま11:35。開場は11:50、上演開始は12:00から。
どこかに昼飯を買いに行こうと反対側へ出ると、
21120804ギサブロー8
こんな感じ。
なんていうか、中も外も「クククッ」と笑ってしまう、この場末感。
銀座って、通りから1本はずれるだけで、こんな雰囲気があちこちにありますね。
「街」の面白さを感じさせてくれます。

でも、このシネパトス銀座、来年3月で取り壊されるそうですね。地下街全体で、耐震性に問題があるとか。
だったら、頑丈に作り直せば…とも思いますが、きっと他にも事情があるんでしょうね。

そういえば、私も立たせていただきました銀座小劇場も、閉館して早2年。

街は変わっていくもの、と知りつつも、複雑な思いにかられ…つつも、忘れていってしまいますねぇ。

あ、それで思い出しました。

スモーク
(ウェイン・ワン監督、ポール・オースター脚本、1995年)

ハーヴェイ・カイテル演じるオーギー・レンが、自分のタバコ屋の前から見た交差点の写真を毎朝同じ時間に撮っています。

「どうして、こんな…‘プロジェクト’を思いついたんだい?」

理由を尋ねる作家ポールにオーギーが答えます。

「さあな、思いついただけさ。…何たって、ここはオレの街角だ。」

そして、パラパラと写真をめくるポールに「もっとゆっくり見ろ」と諭します。

全部同じに見えるが、一枚一枚、違ってるんだよ。
晴れた朝もあれば、曇った朝もある。
夏の陽射し、秋の陽光。
平日の光景、週末の景色。

(They're all the same, but each one is different from every other one.
You got your bright morning, your dark morning.
You got your summer light and your autumn light,
You got your weekdays and your weekends, ....)

いつもの顔、新しい顔。
新しい奴がやってきて、常連になり、
古株だった奴が、いなくなっていく

(Sometimes the same people, sometimes different ones.
Sometimes the different ones become the same,
and the same ones disappear....)

明日、明日、また明日…
時はきっちりペースを守って流れていく。
(Tomorrow, tomorrow, tomorrow....
Time keeps on its steady pace.)



ああ、前振りと脱線で疲れてしまいました。
本題は、また今度にしましょうか。
(そんなの、あり?)

おすすめ絵本22:おかあちゃんがつくったる

おかあちゃんがつくったる

2012年8月1日(水)

あっ   という間に7月が終わってしまいました。

我が人生、最速だったような気がします。

この分では、8月も…なんて、めげてる暇はありませんね。
こっちも負けずに突っ走りましょう

でもって、今週のおすすめは、こちら。

◎85おかあちゃんがつくったる長谷川義史、2012年4月26日、講談社、1500円

なんか、すごい本、読んじゃったなぁ、という気分になりました。

<あらすじ>

主人公「ぼく」は小学3年生。
おとうちゃんがなくなり、おかあちゃんと、ねえちゃんとの3人暮らし(+ねこ)。
でも、みんな元気。

おかあちゃんは、ミシンの仕事をしています。

おかあちゃん、ジーパン 買うてえな。
そんなん 買わんでも おかあちゃん ミシンで つくったるわ。

おかあちゃんは、剣道の袴の布でジーパンを作ってくれた。
けど、ちょっと変。

友達が笑う。
ジーパンのようで ジーパンでない ベンベン

次は体操服。ワイシャツみたいなツルツルの生地。
やっぱり、ちょっと変。

友達が笑う。
体操服のようで 体操服でない ベンベン

今度の日曜日は父親参観日。

おかあちゃんが いったるわ。
こんでも ええわ。
きにせんで ええ。
はずかしいわ。
いったるて。おとうちゃんの かわりや。

ぼく、おとうちゃんに きてほしいねん。
おかあちゃん ミシンでなんでも つくれるんやったら
おとうちゃん つくってえな。



なぜ、そんなことを言ったんだろう。


ごめんな、
おかあちゃんの ミシンでも
おとうちゃんは つくられへんわ。



ごはんが、砂の味になる。


そして、日曜日。
ぼくは、後ろを見て、息が止まった…

<感想など>

ラストシーン、おかあちゃんは、僕の後ろにやってきて、耳元で囁きます。
その一言で、

うわ、この本、すごいわ。

と思いました。

POWER TO THE PEOPLE

って感じです。

私の母親も、ミシンの内職をしていました。
昔の話でもあり、ド田舎の話でもあり、「お勤めに出ている」既婚女性があまりいなかった頃。
専業主婦といっても、家事育児だけをやっている人はまれで、みんな何かしら内職をしていました。

裁縫が得意で、かつてはスカートのポケットなどにつける刺繍を縫っていたこともありました。
昔は全部、手で縫っていたんですよね。
1日に何十個も縫っていました。

しかし、機械化されて、刺繍の仕事はなくなりました。

それから、肩パッドを作ったりもしていました。
地元の縫製会社からデッカい業務用のミシンを借りて、
1日に何百個も肩バッドを作っていました。

しかし、会社が中国に移転して、肩パッドの仕事もなくなりました。

現在は、シルバー人材に登録して、チョコチョコと仕事をしています。

「ぼく」と同様、私もいろんなものをミシンで作ってもらいました。
特に貧しかったというわけではなく、自前で作ることが当たり前だった時代、当たり前だった社会。

そのなかで、よく覚えているものを一つ。

中学でバスケット部に入り、憧れのバスケットシューズを(かなりねだって)買ってもらいました。
それまで履いていた布のシューズから、いよいよ革のシューズに大出世。
でもって、シューズを買った以上、シューズケースも必要です。

が、1万円もする革のシューズに目を丸くした父親の一言。

ぜいたく さしたら あかん。

その一言で、シューズケースは取り消し。
そこで、母親がミシンでシューズケースを作ってくれました。

いま思い出しても、何の生地だか分からない、分厚くて、ゴテゴテした、茶色っぽいその生地で、母親は巾着袋を作るようにシューズケースを作ってくれました。
(ケースじゃないよな。袋だもん。)

私は、恥ずかしくって、恥ずかしくって、恥ずかしくって、たまりませんでしたが、作ってもらっちゃった以上は使わないわけにもいかず、また実際、袋がないと困るので、何となく使っていました。

そして、何となく、慣れていきました。
私も、チームメートたちも。

そんなことが、わりかし、当たり前にあった時代/社会のお話。


*なお、この本を読んで、その登場人物からにじみ出るパワーにショックを受けたので、(絵のみ担当のものも含めて)長谷川氏の作品をあれこれ渉猟してみました。
 どれも良い味を出していると思いますが、私はこの作品が一番好きです。


以上。


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