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おすすめ絵本21:くまの楽器店

くまの楽器店

2012年7月20日(金)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

急に暑くなって薄着をしていたら、冷房にやられて風邪をひいてしまいました
今週はずっとくしゃみ・鼻水・鼻づまりとともに過ごし、いまだ鼻がつまってます。

にもかかわらず、今週は残業続き。

ま、先週、暴飲暴食してたツケと疲れが回ってきただけとも言えますが、そろそろモーレツ・モードで仕事しなきゃ、って感じです。

そんなこんなで、金曜日になって、ようやくこのコーナー

     *   *   *   *   *

今週のおすすめは、こちら。

◯81くまの楽器店作 安房直子 絵 こみねゆら、2009年9月1日、小学館、1500円

<あらすじ>

野原の真ん中の、大きなニレの木の下にある、小さなお店。
かんばんには、「ふしぎや」の文字。
中をのぞくと、緑のベレー帽をかぶったクマが一匹、いすにちょこんと座っています。

<夏(あるいは梅雨?)>
雨が降り続いている、ある日。
びしょ濡れの男の子がやってきました。

あんまり毎日雨だから、楽しい楽器はないかなあ。

いらっしゃい。あんたがくるのを待ってましたよ。

クマは、トランペットを取り出します。
男の子は、うめの実3つ、渡します。

男の子は、トランペットを吹きながら、野原を歩いて行きます。
するとすると、音に合わせて雨雲が動き出しました。

どんどん遠くへ飛んでいって、
男の子が野原の向こうに消えてしまうころ、
雨はすっかりやんで、
空にはお日さまが、かがやいていました。

<秋の初め>
月夜。

こまった、こまった

ぶどうがすっぱくて困っている、ぶどう園のおじさんが、「ふしぎや」の前を通りかかります。
事情を聞いたクマは、おじさんにハーモニカをあげました。

ぶどうはね、音楽が足りないと、すっぱくなるんですよ。

おじさんが、帰ってぶどうにハーモニカを吹いて聞かせると…。

<実りの秋>
お腹をすかせたネズミがやってくると、クマはカスタネットを手に、くるみの木の下へ。

くりか、くるみか、どんぐりか…

木の下で、クマがカスタネットをたたくと…。

<秋のおわり(冬の初め?)>
寒がりのうさぎが、店の前で「はっくしょん」。

クマは店の真ん中にある大きなたいこを指さして、

さあさあ、たたいてごらんなさい。

うさぎが、力いっぱい たいこをたたくと…。

<感想など>

<安房直子氏>
ぶっちゃけ、まったく勉強不足のまま、安房直子氏の作品を取り上げてしまいました
いや、お恥ずかしいかぎりですが、まあ、こんなもんでしょうf^ ^;)

安房氏は1943年生まれ、1993年没。
むむっ、本書は2009年刊行

実は、本書に収録されている作品は、雑誌『幼稚園』1979年8月号、9月号、10月号、12月号に掲載されたもので、遺族の了解のもと、編纂・刊行されたのだそうです。

ただし、この4作品しかないのか、何号にもわたって連載された作品の中から選ばれたものなのか、調べたかったのですが、資料を見つけられませんでした

このブログを読んでいる(めっちゃ少ない)方々の中で、もしもご存知の方がいらっしゃったら、教えてくださいm(_ _)m

まったくの当てずっぽうでいいますと、それなりに連載作品があって、普通なら春夏秋冬でピックアップするところ、秀逸さを優先して選んだら、この構成になったのではないかと。

なぜならば、…秀逸だから。

アイデアよし。
登場人物、導入、展開、結び、のバリエーション&バランスもよし。

何といいますか、短編小説の連作を読んでいるような…

そう、これって、連作の短編小説集を読んでいる気分なんです。しかも、かなり良質の。

よくよく吟味され、設計され、細部に目配りのきいた作品群。


絵本、あなどるべからず。

<こみねゆら氏>
加えていうと、情報の不足を感じさせないのは、こみねゆら氏によるイラストの貢献も見逃せず。

私、絵のことがまったくわからないので、詳細をお伝えできる言葉を持たないのが残念です。

興味のある方は、ゆららおもちゃ箱(web site) や ゆらら 絵本館(blog) などもご覧下さい。

<「作品」であること>
それから、私にもわかる範囲で書きますと、各ページのレイアウトもいい。
これはこみね氏の仕事なのか、別のデザイナーさんの仕事なのかはわかりませんが、テキスト、イラスト、余白(淡黄色)、それぞれ、どこにどのように配置するか、すべてが「あるべくして そこにある」という印象を受けます。

奇をてらうことなく、自己主張に走ることなく、穏やかな遊び心をもって、細部に目を配るような感じ。

この心地よい「しっくり感」は久々。

子どもたちには、
物語(コンテンツ)を楽しんでもらうのももちろんですが、
パッケージ(ジャケット)、素材、ページをめくるという体験などなどを含めた、
良質の「作品」に数多く触れるということが、
ものすごく役に立つのではないかと思います。


あ、その「体験」というので思い出したのですが…

あ、かなり長くなった(かつ、話が逸れてきた)ので、続きはまた今度

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