2016年4月1日(金)
な〜んか慌ただしくしております(呑み会含む)関係で、久々の更新です。
* * * * *去る日曜日(27日)のこと。
当日のブログで「休日出勤」と書きましたが、その目的は、机周りの掃除。
短時間で質の高い仕事をしようと思ったら、やはり基本は整理・整頓・清掃。
これまで半年に1回くらい大掃除をしていたんですが、それだと5〜6か月目頃にはいらないものが溜まってとっても不自由な環境になっているので、今年から四半期ごとに「中掃除」することにしました。
この日は、どれだけ喫緊の仕事があっても、掃除をするっ

そんな日を作るようにしたんです。
それもこれも、
エッセンシャルに生きるためですよ。
(一応、忘れてません(笑))
ただね〜。
せっかくの日曜日だってのに、単に掃除をするためだけに出勤するなんて、つまらないやら悔しいやら。
何か有意義な過ごし方って、できないかな〜と考えていて、ふと思いつきました。
そうだ、美術展に行こう

〜brown paper packages tied up with strings〜

美術展のいいところは、時間のしばりが緩いこと。
映画や芝居と違って、入館・退館時間の自由度が高いし、鑑賞ペースも自分で調整できるし。
忙しいとは言っても、すきま時間はあるわけだから、今年は時間の使い方を工夫して、もっと美術館に行こうかな。
…というわけで、通勤路からさほど外れることなく行けて、おもしろそうな企画の美術展…
を探した結果、こちらに決定

六本木クロッシング2016展。
こちらは、森美術館が3年ごとに開催しているもので、日本のアートシーンを総覧しようという企画。
海外を含む20組のアーティストが参加した今回のテーマは、
"My Body, Your Voice"
Who am "I" ? How is my body connected to history and to other people?いかにも私の好きそうなテーマじゃありませんか(笑)。
* * *で、やってきました森美術館。
(途中、テレ朝の前を通ったら、池の傍で草野仁さんが何かの収録をしてたんですけど、尊敬したくなるほどニコニコしてました)
そして、10時過ぎにミュージアムコーンの前に到着。

お、やってるやってる、と思って入っていくと、なんと、
長蛇の列〜
(@o@)マジで

みんな開場前から並んでたわけ

けっこう、オシャレな格好した年配の夫婦もたくさん…
…なんて、ちょっと変だな〜と思ったら、彼らのお目当てはこっちでした。

フェルメールとレンブラント展。
そーだよなー。
こっちだよなー。
で、行列の横を素通りした私は、チケットを買って、エレベーターで昇って会場へ。
* * *いやぁ、こちらは実にゆったり…というか、ガラガラ(笑)。
なので、たっぷり堪能できる…と思ったんですが、
この展示、映像や音声を使って、ストーリーで表現する作品が多かったんですよね。
そうすると、鑑賞の仕方や時間を、やっぱり作品の側に拘束されます。
結果、
時間が足りな〜い(T_T)後の予定を気にしながらも2時間弱は粘ったんですが…、
う〜ん残念、もったいないことをしました。
この美術展、半日くらいかけて作品にボ〜と浸るくらいの覚悟をもって行くべきでしたね
f^_^;) * * *そんなわけで、十分には鑑賞できなかったんですが、印象に残ったもののなかから1つだけご紹介。
藤井光<帝国の教育制度>(理解を間違えていたら、ごめんなさい)
2種類の映像から構成。

1つは、日本の軍国主義に関するアメリカの教材。

もう1つは、その教材を見た若者たちの様子。
若者たちは、太平洋戦争で日本の侵略を受けた国の人々。
教材の感想を話し合い、見たものを自分たちの身体で再現してみる。
ここからは私の勝手な解釈ですが、
彼らにとって「日本」と「軍国主義(=悪)」は分かち難く結びついていて、
その結びつきを否定することは(少なくとも歴史解釈としては)半ばタブー。
しかし、「第3国」の目を通した日本の軍国主義を「自ら」の身体で疑似体験することで、
より純粋に「軍国主義とは何か?」を取り出して理解することができたのではないか。
つまり、これは、
「
戦争をする人間の育て方」
すなわち、人間の内面からの
「
戦争のつくり方」
を理解する試みではないか。
別言すれば、
「軍国主義」というものを、演劇的手法によって、「歴史的文脈」から「己の身体」に移し替えて理解する試み、
ではないか。
* * *観ているときは、ダラダラ、モゾモゾした映像であまりインパクトを感じなかったんですが、1日また1日と過ぎていくうちに、足元からジワ〜ッと上がってきて、あれこれ考えさせられました。
なるほど。